Deno本体の最新情報
Deno v1.7.2がリリース
Deno v1.7.2がリリースされました。これに合わせて、deno_std
v0.86.0もリリースされています。
主な変更点:
deno lsp
でtextDocument/codeLens
及びtextDocument/codeAction
が実装された- WPTにパスするよう、
File
及びBlob
の実装がリライトされた
- https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.7.2
- https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.86.0
deno_stdのリポジトリがdeno本体のリポジトリから分離された
Denoには標準モジュールとしてdeno_std
が存在します。
今まで、このdeno_std
の開発は、deno本体と同じリポジトリ内(denoland/deno)で行われていました。
この度、deno_std
が個別のリポジトリへと分離されました。
これにより、deno_std
の開発時にRustのセットアップが必要なくなるため、deno_std
へのコントリビューションが行いやすくなるのではないかと思われます。
https://github.com/denoland/deno_std
サードパーティモジュールの最新情報
emacs-ng
emacs-ngはEmacsのフォークです。
以下のような機能を備えているようです:
- Denoを組み込むことで、Emacs内でJavaScript/TypeScriptコードの実行を可能とする
- MozillaのWebRenderをサポート
https://github.com/emacs-ng/emacs-ng
deno-postgres v0.7.0がリリースされた
deno-postgres v0.7.0がリリースされました。
v0.6.0までは、deno-postgresがサポートしていないデータ型を利用しようとすると、例外が発生しました。
このリリースにおいて、現時点でdeno-postgresでサポートされていない全てのデータ型が、JavaScriptのString
として返却されるように挙動が変更されました。
将来的には、ライブラリの利用者が各データ型のハンドリング方法を制御できるようにするために、カスタムのハンドラを登録できるようにすることも検討されているようです。
https://github.com/denodrivers/postgres/issues/239
https://github.com/denodrivers/postgres/releases/tag/v0.7.0
Trex v1.5.0がリリースされた
TrexはDenoのパッケージマネージャです。
このリリースではtrex ls
コマンドが実装され、インストールされた依存パッケージの一覧を表示できるようになりました。
https://github.com/crewdevio/Trex/releases/tag/v1.5.0
Deno Module Visualizer
Deno Module Visualizerが公開されました。
Deno Module Visualizerは、あるモジュールとその依存関係をGraphvizを使って可視化してくれます。
使用例: