Deno本体の最新情報
Deno v1.8.3がリリース
Deno v1.8.3がリリースされました。このリリースでは、deno lspへの機能の追加やバグ修正などが行われています。
変更点:
deno lspでimportの補完がサポートされたdeno lspでtextDocument/selectionRangeが実装されたWebSocket#closeですでに閉じているコネクションを再び閉じようとしたときに、例外が投げられないように修正されたAbortController.abort()が追加された- TypeScriptのlibとして
dom.asynciterableが追加された(Denoのいずれかのバージョンで誤って削除されてしまったようです)
https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.8.3
deno_std v0.92.0がリリース
deno_stdのv0.92.0がリリースされました。
変更点:
io/bufio: Deno Deployに対応したnode/fs:symlinkとsymlinkSyncが実装されたnode/util:format関数が実装されたio:io/buffer及びio/utilが追加された (Deno v2.0に向けて、Deno.Buffer/readAll/readAllSync/writeAll/writeAllSyncをDeno名前空間からstdへ移行することが目的のようです)
https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.92.0
Deno Deployが公開された
Deno Deployが公開されました。
Deno DeployはCDN Edge上でTypeScriptやWebAssemblyなどを動作させることができるサービスです。Cloudflare WorkersのAPIと互換性があります。
サードパーティモジュールなどの最新情報
Snel - DenoでSvelteアプリを開発するためのツール
SnelはDenoでSvelteアプリを開発するためのツール/フレームワークです。
.svelteファイルをJavaScriptファイルへコンパイルしたり、HMRを搭載したdevサーバなどが提供されています。
将来的にはSSRやSSGなどの機能も提供される予定のようです。
https://github.com/crewdevio/Snel
Sift - Deno Deployのルーティングライブラリ
SiftはDeno Deployのルーティングライブラリです。
path-to-regexpでサポートされている形式で、ルーティングを定義することができます。
他にも、静的ファイルの配信やJSXのレンダリングなどがサポートされています。
https://github.com/satyarohith/sift
deno-dom - Denoで利用できるDOM APIの実装
deno-domは、Denoから利用することのできるDOM APIの実装を提供しています。
WebAssembly及びDeno Pluginの2種類のバックエンドを提供しており、用途などに応じて使い分けることができます。(Deno Pluginベースのバックエンドの方がパフォーマンスが高いようですが、まだunstableであるDeno Pluginに依存しているなどの欠点もあります)
https://github.com/b-fuze/deno-dom
Trex v1.6.0がリリース
DenoのモジュールマネージャであるTrexのv1.6.0がリリースされました。
変更点:
trex setupコマンドの削除trex installコマンドでライフサイクルフック(preinstall/postinstall)がサポートされた