Deno本体の最新情報

Deno v1.9.1/1.9.2のリリース

Denoのv1.9.1とv1.9.2がリリースされました。

v1.9.1の変更点:

  • deno lsptextDocument/documentSymbol, textDocument/prepareCallHierarchy, textDocument/semanticTokens/fullがサポートされた
  • deno lspX-TypeScript-Typesimport type/export typeの組み合わせがうまく機能しない問題が修正された
  • v1.9.0で実施されたDeno.Conn型への変更がリバートされた
  • Deno.serveHttpWorker内で動作しない問題が修正された
  • Deno.serveHttpでレスポンスの返却中にハングが起きうる問題が修正された
  • Workerは停止しているがterminateメッセージをまだ受信していない場合、postMessageで競合状態に陥る問題が修正された

v1.9.2の変更点:

  • WebSocketメッセージが適切にパースされない問題が解消された
  • M1 Mac上でdeno compileで生成されたバイナリを再びdeno compileで上書きすると、壊れたバイナリが生成される問題が修正された
  • Responseオブジェクトをconsole.logなどで表示しようとすると、エラーが発生する問題が修正された

deno_std v0.94.0/0.95.0のリリース

deno_std v0.94.0とv0.95.0がリリースされました。

v0.94.0の変更点:

  • node/fs: fstat()が実装された
  • io/streams: Deno.ReaderからReadableStreamを作成するために、readableStreamFromReader()が実装された
  • testing: assertEqualsundefinedが設定されたキーと存在しないキーが区別されない問題が修正された

v0.95.0の変更点:

  • node/child_process: spawn()の基本的なサポート
  • path/glob: globToRegExp()caseInsensitiveオプションが追加された
  • node/fs: すでに実装されている多くのAPIがexportされていなかった問題が修正された

サードパーティモジュールなどの最新情報

deno-puppeteer v9.0.0のリリース

deno-puppeteerのv9.0.0がリリースされました。

変更点:

  • 内部のpuppeteerのバージョンが9.0.0へ更新された
  • Macでinstall.ts経由でインストールしたChromeがdeno-puppeteerで起動できない問題が修正された

https://github.com/lucacasonato/deno-puppeteer/releases/tag/9.0.0

deno-postgres v0.11.0/v0.11.1がリリース

deno-postgresのv0.11.0とv0.11.1がリリースされました。

v0.11.0の変更点:

  • Poolクラスから直接SQLを実行できないよう変更された。
    • 今後は、Pool#connect経由でPoolClientオブジェクトを取得し、それを使ってSQLを実行する必要があります。

v0.11.1の変更点:

  • --unstableフラグを指定しなくても利用できるようになった

land - deno.land/xで公開されているモジュールを直接実行するツール

landというdeno.land/xで公開されているモジュールをdeno installでインストールせずに実行できるツールが公開されました。


https://github.com/postui/land