Deno v1.10.1がリリース

Deno v1.10.0及びv1.10.1がリリースされました。

このリリースでは、deno testコマンドの大幅な拡張やWebStorage APIの実装などが実施されています。

変更点:

  • deno testコマンドに--jobsオプションが追加され、テストの並行実行がサポートされた
  • deno testコマンドに--docオプションが追加され、ドキュメンテーションコメント内のコードの型チェックがサポートされた
  • deno testコマンドに--watchオプションが追加された
  • Deno.testpermissionsオプションが追加され、テストケースごとにパーミッションを指定できるようになった(unstable)
  • Web Workerでstructured clone algorithmがサポートされた
  • localStoragesessionStorageが実装された
  • Markdownファイルでdeno-fmt-ignore-fileディレクティブがサポートされた
  • WebAssembly.Memorysharedオプションがサポートされ、SharedArrayBufferを受け付けるようになった
  • --import-mapオプションでリモートURLを指定できるようになった
  • ネイティブプラグインAPIに変更が行われた
  • deno lintdeno compile--unstableオプションの指定が必須でなくなった
  • TextEncoder#encodeIntoのパフォーマンス及びWeb標準との互換性の向上が行われた
  • Deno.emitbundleオプションの型が"esm" | "iife"から"module" | "classic"に変更された

deno_std v0.96.0がリリース

deno_stdのv0.96.0がリリースされました。

変更点:

  • http: カスタムのレスポンステキストを指定できるようになった
  • io/util: readRange()関数が実装された
  • mime/multipart: MultipartReader#readForm()ReadFormOptionsというオブジェクト形式の引数がサポートされた
  • node: consoleモジュールが追加された
  • node/assert: rejects()doesNotReject()が実装された
  • node/assert: fail()が実装された
  • node/os: homedir()が実装された
  • io/streams: readableStreamFromReader()でバイトReadableStreamが使用されないように修正された
  • io/bufio: readDelim()のパフォーマンスが向上した
  • bytes: readDelim()のパフォーマンス向上のため、bytes_list.tsが追加された
  • node/stream: Streamがdefault exportされるようになった

https://github.com/denoland/deno_std/blob/main/Releases.md#0960--20210511

angular_deno

angular_denoはDenoで動作するAngularコンポーネントのレンダリングエンジンです。


https://github.com/alosaur/angular_deno

sono.io

sono.ioはWebSocketを使ったリアルタイムアプリケーションを実装するためのモジュールです。

実験的ではありますが、WebRTCのサポートも提供されています。


Pagic v1.3.0がリリース

DenoのスタティックサイトジェネレータであるPagicのv1.3.0がリリースされました。

このリリースでは、SEO関連のmetaタグのサポートが追加されています。


https://github.com/xcatliu/pagic/releases/tag/v1.3.0