Deno v1.10.2がリリース

Denoのv1.10.2がリリースされました。

このリリースではCVE-2021-32619へのセキュリティ上の修正が含まれるため、できるだけ早くこのバージョンへアップグレードすることを推奨されています。

その他の変更点:

  • .vscode/settings.jsonなどでdeno.configに相対パスが設定されていた場合、deno lspで適切に設定が読まれない問題が修正されました。
  • TypeScriptファイルをimportする際は、X-TypeScript-Typesヘッダが無視されるようになりました。

deno_std v0.97.0がリリース

  • io/buffer: Deno Deployでも型エラーなしで使えるようになりました。
  • io: types.d.tsが追加されました。
  • io/bufio: readDelimreadStringDelimでデリミタが内部で複数のチャンクにまたがった際に、誤った結果を返す問題が修正されました。
  • node/events: EventEmitter#onなどにリスナとして関数以外の値を渡すと、エラーが発生するようになりました。
  • testing: assertObjectMatchで配列が適切に取り扱われるようになりました。

https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.97.0

denoland/setup-deno v1.0.0がリリース

denoland/setup-denoはGitHub ActionsからDenoを利用するためのアクションです。

v1.0.0がリリースされたため、すでにdenolib/setup-denoをお使いの場合は、そちらから移行するとよさそうです。


https://github.com/denoland/setup-deno/releases/tag/v1.0.0

Flat Data

Flat Dataは、HTTPエンドポイントまたはSQLクエリからデータを取得し、GitHubリポジトリに格納するためのGitHubアクションです。

Denoを使用したJavaScript/TypeScriptファイルの実行がサポートされており、ダウンロードされたデータを変換することができます。

また、GitHubリポジトリに格納されたデータを可視化するために、Flat Viewerというツールも提供されています。


packup - Parcelライクなビルドツール

packupというParcelビルドツールが公開されました。

Parcelに影響を受けているようで、以下のような特徴があります。

  • 設定なしでアプリケーションコードをバンドルできる
  • TypeScriptをサポート
  • esbuildを使用した高速なビルド

https://github.com/kt3k/packup

luath v0.6.0/v0.7.0/v0.8.0がリリース

Denoで実装されたフロントエンドビルドツールであるluathのv0.6.0/v0.7.0/v0.8.0がリリースされました。

変更点:

  • プロダクションアセットを生成するために、luath buildコマンドが実装されました。
  • プロダクションアセットを配信するために、luath runコマンドが実装されました。
  • Import mapsの基本的なサポート