Deno v1.11.0がリリースされました
Deno v1.11.0がリリースされました。
このリリースでは、deno compile
やdeno lsp
への新機能の追加などが実施されています。
- TypeScriptがv4.3にアップグレードされました
Crypto.randomUUID()
が実装されましたSubtleCrypto.digest()
が実装されましたfetch()
でabortがサポートされましたTextDecoderStream
とTextEncoderStream
がサポートされました。Deno.watchFs
がFsWatcher
インターフェースを返却されるように修正されましたFsWatcher.return
メソッドはv2.0にて削除される予定のようです
deno info
コマンドでlocalStorageの保存先が表示されるようになりましたdeno lint
がstableという扱いになりましたdeno compile
でdata:
URLのダイナミックimportがサポートされましたdeno compile
でDeno.emit()
がサポートされましたdeno lsp
のCodeLensでテストコードの実行がサポートされましたdeno lsp
でモジュールレジストリの自動検出が実装されましたBroadcastChannel
が実装されました(unstable)
deno_std v0.98.0がリリースされました
deno_stdのv0.98.0がリリースされました。
変更点:
- async: async/teeモジュールが追加されました
- async/mux:
MuxAsyncIterator.add
でAsyncIterable
がサポートされました - io/bufio:
readLines
とreadStringDelim
にオプションが追加され、TextDecoder
の挙動を詳細に制御できるようになりました - encoding/binary:
readExact
関数が追加されました - encoding/binary:
getNBytes
関数において、初回のDeno.Reader.read
の呼び出しで指定したバイト数未満のデータしか読めなかった際に、即座に例外が投げられる問題が修正されました - encoding/binary:
varnum
などの関数でUint8Array.byteOffset
が無視される問題が修正されました - node: perf_hooksモジュールが追加されました
- node/events:
EventEmitter#once/getMaxListeners/setMaxListeners
がNode.jsと同じ挙動をするように修正されました - testing/asserts:
WeakMap
やWeakSet
などのオブジェクト同士を比較しようとすると、例外が投げられるように変更されました
https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.98.0
denoland/deno_docker
今まで、DenoのDockerイメージはAndy Hayden氏によって個人でメンテナンスされていました。
この度、このDockerイメージのGitHubリポジトリが、denoland Organizationに移管され、Deno公式のDockerイメージとなりました。
そのため、今後、DockerでDenoを動かしたいときは、このイメージを使用するとよいと思います。
twd v0.3.0及びv0.4.0がリリース
Tailwind CSSライクなCLIツールであるtwdのv0.3.0とv0.4.0がリリースされました。
twd.ts
によってテーマやリセットスタイルシートなどの挙動をカスタマイズできるようになりました。twd -i
でtwd.ts
の雛形を生成できるようになりました。twd/colors.ts
が追加されました。twd
コマンドの引数としてディレクトリを指定できるようになりました。- twind互換のプラグインシステムがサポートされました。