Deno v1.12.2がリリース

Deno v1.12.2がリリースされました。

今回のリリースでは、主にバグ修正をメインに実施されています。

変更点:

  • deno lspdeno/virtualTextDocumentメソッドでdeno:/status.mdを表示する際に、Workspace Settingsセクションが表示されるようになりました
  • --inspectオプションで表示されたデバッグ用URLに対してHTTPなどの非WebSocketリクエストを送信すると、Denoがクラッシュする問題が修正されました
  • Deno.connectTls及びDeno.startTls--certオプションで指定した証明書が使用されるように修正されました
  • deno infoコマンドでX-TypeScript-Typesヘッダなどで読み込まれたTypeScriptファイルの情報も表示されるようになりました
  • deno testコマンドの引数に指定したモジュールが、メインモジュールとして読まれる問題が修正されました(import.meta.maintrueに設定されてしまう)
  • GCのタイミングで不要になったResponseオブジェクトのボディに紐づくリソースが開放されるようになりました
  • Deno.upgradeWebSocketで、リクエストのConnectionヘッダにカンマ区切りで複数の値が含まれていた場合も、適切に動作するように修正されました
  • Deno.upgradeWebSocketがリクエストのConnectionヘッダの大文字・小文字を区別しなくなりました
  • deno lspX-TypeScript-Typesによって型定義が提供されるモジュールとimport typeexport typeなどを併用していると、ホバーなどがうまく機能しなくなる問題が修正されました
  • deno lspでImport mapsファイルが更新された際に、依存関係や診断内容が再計算されない問題などが修正されました

https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.2

deno_std v0.103.0がリリース

deno_std v0.103.0がリリースされました

変更点:

  • async/deferred: Deferredオブジェクトにstateプロパティが追加され、Promiseの現在の状態を問い合わせられるようになりました
  • http/file_server: ETagとIf-None-Matchヘッダへのサポートが追加されました
  • http/file_server: Rangeヘッダがサポートされました
  • encoding/base64url: 不正な形式のbase64url文字列が渡された際に、TypeErrorを投げるように修正されました
  • encoding/toml: TOMLパーサが書き直され、ネストされたテーブルなどが適切に取り扱われるように修正されました
  • encoding/yaml: parseAll関数の型定義が改善されました
  • testing/asserts: assertThrowsAsyncのエラーメッセージで実際に投げられたエラーではなく、常にErrorクラスが表示される問題が修正されました
  • testing/asserts: assertEqualsがクラスの違いを考慮するように修正されました

https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.103.0

deno-sqlite v2.5.0がリリース

deno-sqliteのv2.5.0がリリースされました。

変更点:

  • DBクラスのコンストラクタにoptionsパラメータが追加され、データベースを開く際の挙動を詳細に制御できるようになりました
  • PreparedQueryタイプにcolumnsメソッドが定義されました
  • Deno.fdatasyncSyncを使って、SQLiteがファイルのデータを適切にディスクに同期できるようになりました

https://github.com/dyedgreen/deno-sqlite/releases/tag/v2.5.0

depcheck

depcheckはソースコード中の未使用の依存関係を検出するためのDenoモジュールです


https://github.com/ebebbington/depcheck

deno-github-contributions-api

deno-github-contributions-apiは、Deno Deployで動作するGitHub上でのコントリビューション数を取得するためのAPIです。

DenoでGitHubの草を取得できるAPIを作った(ターミナル/JSON/SVG対応)の記事にて、実際にDeno Deployで開発をする上でのノウハウなどが解説されています。