Deno v1.13.1
Deno v1.13.1がリリースされました。
deno testやWeb Crypto APIのバグ修正などがメインです。
変更点:
deno test --docでMarkdownファイルを引数に指定できるようになりましたdeno test --docで以下のようにignoreが指定されていると、そのコードブロックが無視されるようになりました\`\`\`ts ignore ... \`\`\`deno testでloadイベントが発火しない問題が修正されましたlocalStorageへの書き込みのスループットがおよそ150倍高速化されましたdeno lintやREPLにおけるハイライトが改善されましたSubtleCryptoのimportKeyやgenerateKeyメソッドのextractable引数でfalseがサポートされましたSubtleCrypto#importKeyでArrayBufferをキーとして渡せるようになりましたWebAssembly.instantiateStreamingに渡されたResponseオブジェクトにContent-Typeが設定されていなかった場合のエラーメッセージが改善されました
https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.13.1
deno_std v0.105.0
deno_std v0.105.0がリリースされました。
変更点:
bytes:containsがincludesにリネームされましたbytes:indexOfとincludesでfromIndex引数がサポートされましたcollections:intersectで先頭の配列における重複が適切に取り扱われない問題が修正されました
https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.105.0
deno_doc v0.11.0
deno_doc v0.11.0がリリースされました。
このリリースに合わせて、JavaScriptから利用できるAPIが公開されています。
https://github.com/denoland/deno_doc/releases/tag/v0.11.0
Oak v9.0.0
Oak v9.0.0がリリースされました。
Cookie関連のAPIへの破壊的変更やDeno Deployサポートの改善などが実施されています。
変更点:
- (破壊的変更) Cookieの署名にWeb Crypto APIが使用されるようになった関係で
Cookiesオブジェクトのgetやsetなどのメソッドが非同期になりました (Context.cookies) - Deno Deploy上でも通常のDeno CLIと同様に
Application#listenによってリクエストをハンドリングできるようになりました。またその影響により、Application#fetchEventHandlerが非推奨化されています Application#listenでport: 0を指定した際に"listen"イベントで適切なポート番号が報告されるように修正されました。"listen"イベントがTCPサーバが作成されたタイミングで発火されるように修正されましたRangeヘッダでコンテンツの最後のバイトを取得するように指定した場合、416レスポンスが返却される問題が修正されましたrequest.body({ type: "stream" })を複数回呼ぶと読み込みが適切に行われない問題が修正されました- リクエストに不正な形式の
Hostヘッダが含まれているとプロセスがクラッシュする問題が修正されました
https://github.com/oakserver/oak/commit/dd8f4a1579b808345b52f76c2b270ed3d31d53bc
Alosaur v0.33.0
Alosaur v0.33.0がリリースされました。
内部実装がstd/httpからネイティブHTTPサーバへ移行した関係で、破壊的変更が含まれています。
変更点:
- (破壊的変更) 内部実装がstd/http/server.tsからネイティブHTTPサーバ(
Deno.serveHTTP)へ移行されました - (破壊的変更)
RequestがAlosaurRequestに、ResponseがAlosaurResponseにリネームされました - ドキュメンテーションサイトが公開されました(https://alosaur.github.io/)
djwt v2.3
DenoのJWTモジュールであるdjwtのv2.3がリリースされました。
各APIがWeb Crypto APIをベースに再実装されています。
また、破壊的変更が入っていることもあり、このリリースは実験的という位置づけのようです。
https://github.com/timonson/djwt/releases/tag/v2.3
deno_postgres v0.12.0
deno_postgres v0.12.0がリリースされました。
変更点:
- コネクションの再接続機能が実装されました。
connection.attemptsオプションによって試行回数を調節できます(デフォルトは1) Client.sessionが実装され、サーバプロセスのpidなどを参照できるようになりましたClient#queryObjectメソッドのfieldsオプションで、アルファベットの大文字と小文字が区別されるようになりました- TLS接続関連の取り扱いの強化 (不正なTLS接続失敗時に警告を表示する、SSLRequestに対してエラーが発生した際にコネクションをクローズするなど)
Client#queryObjectメソッドのfieldsオプションで単一の文字がフィールドとして指定できない問題が修正されました
https://github.com/denodrivers/postgres/releases/tag/v0.12.0
deno_mongo v0.25.0
deno_mongo v0.25.0がリリースされました。
変更点:
Collection#countDocumentsとCollection#estimatedDocumentCountが追加されました。また、Collection#countが非推奨化されています。MongoClient#connectで指定したdbがデフォルトのデータベース名として使用されるようになりました。
https://github.com/denodrivers/deno_mongo/releases/tag/v0.25.0