Deno v1.14.1

Deno v1.14.1がリリースされました。

このリリースはバグ修正がメインです。

変更点:

  • 非async関数でfor-awaitを使用したときのエラーメッセージが改善されました
  • v1.14.0で追加されたファイルロックAPIの型定義がlib.deno.ns.d.tsからlib.deno.unstable.d.tsに移動しました
    • deno docでドキュメントを表示する際に、—unstableが必要になるなどの影響があります. (例: deno doc --builtin --unstable Deno.flock)
  • スタックトレース中のData URLの表示が改善されました
  • HMACキーをJSON Web Key形式でエクスポートできない問題が修正されました
  • Deno.readFileの最適化

https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.14.1

deno_std v0.108.0

deno_stdのv0.108.0がリリースされました。

変更点:

  • collections: maxWithminWithに渡した配列にundefinedが含まれていた場合、要素の並び順によって結果が異なってしまう問題が修正されました

  • collections: maxBy, minBy, 及びsortByselector引数でbigintDateを返却できるように型定義が修正されました

  • testing/asserts: assertThrowsassertRejectsでコールバックがサポートされました

    import { assertEquals, assertRejects } from "https://deno.land/std@0.108.0/testing/asserts.ts";
    
    await assertRejects(() => {
      return Promise.reject(new Error('foo'));
    }, (error: Error) => {
      assertEquals(error.message, 'foo');
    });
    

Freshのアップデート

PreactベースのWebフレームワークであるFreshでアップデートが実施されました。

いくつかの破壊的変更に加え、静的ファイルの配信やSuspenseのサポートなどが追加されています。

変更点:

  • バンドルの高速化のため、Deno CLIではesbuild-wasmの代わりにdeno-esbuildが使用されるように変更されました
  • ページとAPIルートが区別されなくなりました (破壊的変更)
    • 今までは pages/api配下はAPIルート、それ以外のpages配下のファイルはページとして扱われていましたが、それらの区別がなくなります
  • デフォルトでクライアント側のJavaScriptが無効化されました (破壊的変更)
    • クライアントサイドレンダリングを有効化したいときは、ページでruntimeJStrueに設定した状態でconfigをexportする必要があります
  • config.routeOverrideによってページのエンドポイントを上書きできるようになりました
  • /staticディレクトリに置いたファイルの静的な配信がサポートされました
  • Suspenseを使用したストリーミングレンダリングがサポートされました

Aleph.js v0.3.0-beta.18

Aleph.jsのv0.3.0-beta.18がリリースされました。

useDeno()ssr.props()Requestオブジェクトへのアクセスがサポートされています。

また、Markdownプラグインでシンタックスハイライトのサポートが追加されています。


https://github.com/alephjs/aleph.js/releases/tag/v0.3.0-beta.18