Deno v1.14.3

Deno v1.14.3がリリースされました。

このリリースでは、バグ修正やパフォーマンスチューニングを中心に実施されています。

変更点:

  • fetchで不正な形式のヘッダを指定するとプロセスがパニックする問題が修正されました
  • Deno.listenで抽象ソケットアドレスを指定するとプロセスがパニックする問題が修正されました
  • REPLでglobalThisに代入するとプロセスがパニックする問題が修正されました
  • Workerのmessageハンドラで投げられたエラーが報告されない問題が修正されました
  • Workerdeno.permissions.envオプションに配列を渡せるようになりました
  • Deno.testAggregateErrorが投げられた際の出力が改善されました
  • Opの実行、RequestResponseの作成、Headers.prototype.appendなどが最適化されました

https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.14.3

deno_std v0.110.0

deno_std v0.110.0がリリースされました。

std/nodeへの機能追加が実施されています。

変更点:

  • node/buffer: BufferreadUIntLE及びreadUIntBEが実装されました
  • node/crypto: scrypt, scryptSync, timingSafeEqual, 及びrandomUUIDが実装されました。
  • node/stream/web: 下記クラスが追加されました。
    • ReadableByteStreamController
    • TransformStreamDefaultController
    • ByteLengthQueuingStrategy
    • CountQueuingStrategy
    • TextEncoderStream
    • TextDecoderStream
  • node/os: tmpdirが実装されました

https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.110.0

Freshのアップデート

DenoのWebフレームワークであるFreshがアップデートされました。

<Head>コンポーネントがサポートされ、<head>配下に要素を追加できるようになっています。

/** @jsx h */
import { h, Head } from "../deps.ts";

export default function Home() {
  return (
    <div>
      <Head>
        <title>Hello</title>
      </Head>
      <h2>Home</h2>
    </div>
  );
}

https://github.com/lucacasonato/fresh/pull/67

deno-postgres v0.13.0

deno-postgres v0.13.0がリリースされました。

主にTLS関連の機能の強化が行われています。

また、このバージョンを使用するにはDenoのv1.14以降が必要です。

変更点:


https://github.com/denodrivers/postgres/releases/tag/v0.13.0

deno.ns

Denoネームスペースを提供するnpmパッケージ

現在はdenolandオーガニゼーション配下で開発が行われています

サポートされている機能はPROGRESS.mdから確認できます。

import { Deno } from 'deno.ns';

console.log(Deno.version);

https://github.com/denoland/deno.ns