Deno v1.15.2

Deno v1.15.2がリリースされました。

主な変更点:

  • Node.js互換モード(--compat)でCommon JS形式のモジュールの実行などがサポートされました。

    • deno runコマンドの引数としてCommon JS形式のファイルを直接指定できます

      const EventEmitter = require("events");
      const emitter = new EventEmitter();
      emitter.on("foo", console.log);
      emitter.emit("foo", 1);
      
      $ deno run --unstable --compat --allow-read main.js
      
  • TypeScriptのallowSyntheticDefaultImportsオプションがデフォルトで有効化されるようになりました


https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.15.2

deno_std v0.112.0

deno_std v0.112.0がリリースされました。

大きな変更点として、deno_std/nodeでexpressのHello Worldコードを動かすための対応やpackage.jsonimportsexportsのサポートなどが実施されています。

変更点:

  • collections: joinToStringが追加されました
  • node/module: package.jsonimportsexportsフィールドのサポートが追加されました
  • node/buffer: Buffernewなしで呼べるようになりました
  • node/events: setMaxListenersが実装されました
  • node/process: process.mainModuleが実装されました
  • node/process: process.versionの値がDenoのバージョンからNode.jsのstableバージョンに変更されました
  • node/http: ServerResponseIncomingMessageでストリーミングがサポートされました
  • node/url: formatが実装されました
  • node/os: devNull定数が追加されました
  • node/global: node/global.d.tsが削除されnode/global.ts内で型が定義されるよう修正されました
  • fs: expandGlobrootで指定したパスがglobとして解釈されないように修正されました
  • io/buffer: BufReaderに与えたサイズよりも大きな行が与えられた場合、readlinenullを返す問題が修正されました

https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.112.0

deno_mongo v0.28.0

deno_mongoのv0.28.0がリリースされました。

このリリースにより--unstableを指定せずに利用できるようになりました。

変更点:

  • Collection#replaceOneが追加されました。
  • --unstableを指定せずに利用できるようになりました。
  • 接続文字列でdefaultauthdbauthSourceが同時に指定された場合、authSourceのほうが優先されるように変更されました。
  • defaultauthdbが指定されなかった際のデフォルトの認証先データベース名が"admin"から"test"に変更されました。

https://github.com/denodrivers/deno_mongo/releases/tag/v0.28.0