Deno v1.18.1

Deno v1.18.1がリリースされました。

Deno.networkInterfaces()

Deno.networkInterfaces()が実装されました。

利用可能なネットワークインターフェースの一覧を取得できます。

const interfaces = Deno.networkInterfaces();

利用するには--allow-env--unstableが必要です。

deno lsp

deno lspDENO_CERTDENO_TLS_CA_STOREの環境変数がサポートされました。

これらの環境変数については、下記を参照ください。


https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.18.1

deno_std v0.123.0

deno_std v0.123.0がリリースされました。

std/node

新しく下記APIが実装されています:

  • os.networkInterfaces()
  • process.uptime()
  • child_process.execFile()

std/testing

assertObjectMatchArrayBufferを含むオブジェクトが適切に比較されない問題が修正されました。


https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.123.0

deno_std/archive/tarの現代化について

deno_stdにはtarファイルを取り扱うためにarchive/tarが提供されています。

このarchive/tarDeno.Readerをベースに実装されています。

現在、archive/tarをStreams APIで書き直すことが検討されています。

この一環として、archive/streams.tsを追加するPRが作成されています。

archive/streams.tsではTarEncoderStreamTarDecoderStreamを提供し、StreamsベースのAPIを介してtarファイルの操作を行うことができます。

まだマージされていないものの、次のリリースなどで追加される可能性がありそうです。


Deno in 2021

Denoの公式ブログポストとしてDeno in 2021という記事が公開されました。

この記事では、2021年中にDenoに起きたできごとや変更内容などについて解説されています。

また、Deno v2へのロードマップの公開などもまもなく実施予定とのことです。


https://deno.com/blog/deno-in-2021

I’m porting tsc to Go

SWCの作者であるkdy1氏により、I’m porting tsc to Goという記事が公開されました。

この記事ではtscのGoへのポートを開始した経緯やGoを採用した理由などについて解説されています。

また、将来的にはSWCとの連携もサポートすることが検討されているようです。

SWCはDenoの内部でも利用されており、もしSWCとの連携が実現されれば、Denoでも採用される可能性があるかもしれません。


https://kdy1.dev/posts/2022/1/tsc-go