--promptオプションの挙動をデフォルト化するPRがマージされました

Denoで--promptオプションをデフォルトで有効化するPRがマージされました。

feat: prompt by default (#13650)

次のDeno v1.19でリリースされる可能性がありそうです。

また、この変更に合わせて、--no-promptオプションが追加されています。 このオプションを指定することで、今まで通り、 許可されていないAPIを実行しようとすると、即時にエラーが発生します。

ファイルシステムやネットワーク関連APIでのStreams APIのサポートについて

Denoのファイルシステム(Deno.File)やネットワーク(Deno.Conn)関連のAPIでStreams APIをサポートすることが検討されています。

Make FS and net APIs work well with WHATWG streams (#13614)

まだドラフトの段階ですが、すでにPRも作成されています。

feat(runtime): web streams in fs & net APIs (#13615)

背景:

現在、Denoのファイルシステムやネットワーク関連のAPIはGoのスタイルに従っています(Deno.Reader/Deno.Writer)

しかし、これらのAPIはfetch()やStreams APIと互換性がありません (一応、この差異を吸収するためにdeno_std/streamsが提供されていたりします)

この問題を解消するため、Deno.FileDeno.Connなどにreadableプロパティ(ReadableStream<Uint8Array>型)やwritableプロパティ(WritableStream<Uint8Array>型)を追加することが検討されています。

N-APIの実装について

DenoでN-APIの実装が開始されています。

Implement NAPI (#13633)

まだドラフトの段階でありリリース時期も未定ですが、進捗は上記のPRから確認できるので、気になる方はSubscribeするとよいかもしれません。

Deno.umask()の削除について

Deno.umask()を削除するPRが作成されています。

chore: remove Deno.umask (#13639)

背景としては、競合状態によるバグが存在するためのようです。

詳しくは以下のissueを参照ください。

Proposal: Remove (unstable) Deno.umask (#13632)

deployctl v1

deployctlのv1がリリースされました。

このリリースではGitHubアクションが追加されています。

これを使うことで、GitHub ActionsからDeno Deployへのデプロイを自動化できます。

注意点として、追加のビルドステップが必要でない限り、このGitHubアクションではなくDeno DeployのGit integrationの使用が推奨されています。

詳しくは先週公開された以下の記事でも解説されているため、そちらも参照ください。


https://github.com/denoland/deployctl/releases/tag/1.0.0

A list of every web API in Deno

Denoに実装されているWeb APIの一覧がDenoの公式ブログで公開されました。


https://deno.com/blog/every-web-api-in-deno