Deno v1.19.1
Deno v1.19.1がリリースされました。
新機能としてDeno.dlopenでstatic変数の参照がサポートされています。
その他にも、deno compileで--import-mapオプションがうまく動かなくなっていた問題が修正されています。
https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.19.1
deno_std v0.127.0
deno_std v0.127.0がリリースされました。
dotenvの追加
deno-dotenvモジュールがdeno_stdにマージされました。
マイグレーション手順も公開されているので、もしdeno-dotenvを利用されていた場合は参考にするとよさそうです。
async/abortableの追加
Promiseをキャンセルできるようにするためのユーティリティが追加されています。
import { abortable } from "https://deno.land/std@0.127.0/async/abortable.ts";
import { delay } from "https://deno.land/std@0.127.0/async/delay.ts";
const controller = new AbortController();
const promise = delay(5000);
setTimeout(() => controller.abort(), 2000);
await abortable(promise, controller.signal); // => AbortError
node
- fs:- fs.realpath.nativeが追加されました。
- tls:- tls.createServerの基本的なサポートが追加されました。
その他
- http/file_server: serveDir関数が追加されました。
- testing/aserts: assertAlmostEqualsが追加されました。
https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.127.0
deno.json(c)でのImport Mapサポートについて
deno.json(c)でImport Mapファイルの指定をサポートするPRがマージされました。
feat: allow specification of import map in config file (#13739)
{
  "importMap": "./vendor/import_map.json"
}
次のマイナーアップデートであるDeno v1.20あたりでリリースされる可能性がありそうです。
deno testコマンドへの--trace-opsオプションの追加について
deno testコマンドに--trace-opsオプションを追加するPRがマージされています。
背景として、Deno v1.19でTest Sanitizersのエラー出力の大幅な改善が行われました (詳しくは下記の公式ポストを参照)
このエラー出力の改善にはパフォーマンスへの影響があったようで、上記のPRでこの改善されたエラー出力がデフォルトで無効化されるようになりました。
そして、改善されたエラー出力を任意で有効化できるようにするためにこの--trace-opsオプションが追加されました。
こちらも次のDeno v1.20でリリースされる可能性がありそうです。
deno.landのFreshへの移行
Denoの公式サイトである deno.landがNext.js+TailwindCSS+VercelからFresh+Twind+Denoの構成へ移行されました。
最近Freshに追加されたCustom Appなども活用されており、もし興味があれば中身を見てみると面白そうです。
Remix v1.2.0
Remixのv1.2.0がリリースされています。
実験的機能としてDenoアダプタが追加されています。
https://github.com/remix-run/remix/releases/tag/v1.2.0
OakのNode.jsサポートについて
これらのリリースではdntを使用したNode.jsへの実験的サポートが追加されています。
レジストリには@oakserver/oakという名前で公開されています。
より詳しくは下記ページを参照ください