今週のDenoに関するアップデート
今週はDenoのリリースが行われていないため、次のv1.29でリリース予定と思われる変更点についていくつか紹介します。
deno.json(c)
でdeno bench
コマンドの設定がサポート
deno.json(c)
にbench
フィールドが追加されており、files
フィールドによってベンチマーク対象のファイルを設定できます。
{
"bench": {
"files": {
"include": ["./benchmark"]
}
}
}
https://github.com/denoland/deno/pull/16608
deno.json(c)
でのロックファイルのサポート
deno.json(c)
のlock
オプションでロックファイルに関する設定を変更できるようになりました。
lock: false
を指定すると、ロックファイルの適用が無効化されます。(--no-lock
と同様の挙動)
{
"lock": false
}
またlock
オプションにロックファイルのパスを指定することもできます。
{
"lock": "./lock.json"
}
https://github.com/denoland/deno/pull/16781
deno init
コマンドでdeno.jsonc
の生成がサポート
deno init
コマンドでdeno.jsonc
が生成されるようになりました。
Deno
名前空間からspawn
/spawnSync
/spawnChild
が削除
Deno v1.28.0でDeno.Command
が実装されたため、Deno.spawn
などのAPIが削除されました。
https://github.com/denoland/deno/pull/16893
Deno.TcpConn
のsetNoDelay
とsetKeepAlive
が安定化
Deno v1.19で実装されたDeno.TcpConn
のsetNoDelay
とsetKeepAlive
メソッドが安定化されています。
今後は--unstable
なしで利用できるようになりそうです。
https://github.com/denoland/deno/pull/17003
Ultra v2
Ultraのv2がリリースされています。
Honoとの統合やTwind/react-query/react-router/react-helmetのサポートなどの様々な改善が実施されています。
以下の記事ではUltra v2の概要や使い方などについて解説されています。
https://github.com/exhibitionist-digital/ultra/releases/tag/v2.0.0