Deno.Conn
へのunref
とref
メソッドの追加
Deno.Conn
へunref
とref
メソッドを追加するPRがマージされています。
feat(unstable): Add Deno.Conn.ref()/unref() (denoland/deno#17170)
Deno.Conn
のunref
を呼ぶと、Deno.unrefTimerなどと同様に、読み込み途中のコネクションが存在したとしてもプロセスの終了がブロックされなくなります。(ただし、効果があるのは読み込みに対してのみで、コネクションへの書き込みについてはunref
を呼んだ場合であってもブロックされます)
これらはunstable APIのようなので、次のDeno v1.29.2あたりでリリースされる可能性がありそうです。
Deno.osUptime
Deno.osUptime
というAPIを追加するPRがマージされています。
feat(unstable): Add “Deno.osUptime()” API (denoland/deno#17179)
このAPIを利用することで、システムが起動してからの経過時間を数値として取得できるようです。
const uptime = Deno.osUptime();
これもunstable APIのため、次のDeno v1.29.2あたりでリリースされる可能性がありそうです。
Big news in Deno Land
Ryan DahlさんとJerod SantoさんによりBig news in Deno Land
というポッドキャストが公開されています。
ページ下部にTranscriptがあるため、そこから内容を閲覧することもできます。
このポッドキャストでは、主にDenoでnpmサポートを導入した背景などについて解説されています。
また、Denoの将来についてもいくつか話が行われており、以下のような内容の話題が出ていました。
- ShadowRealmなどを活用したパッケージごとのパーミッション管理のサポートについて
--allow-write
を指定した際は、ファイルシステム全体ではなく、カレントディレクトリ配下への書き込みのみを許可すべきでは?- Deno Deployにおける状態管理やCockroachDBやSpannerなどについて
また、Denoの直近の開発方針としては、主に以下の点に注力されていく予定のようです。
- npmサポートの拡充 (安定性の向上や
deno compile
でのnpm:
のサポートなど) - Deno Deployでの
npm:
のサポート