Deno v1.32

Deno v1.32がリリースされました。

以下に内容をまとめたため、よろしければそちらを参照いただければと思います。

Deno v1.32.1

Deno v1.32.1がリリースされました。

Resizable ArrayBufferの無効化

Resizable ArrayBufferが無効化されています。

もしDeno v1.32.0を使用されている場合は、v1.32.1へのアップデートが推奨されます。

その他

  • deno run -に与えられたソースがJavaScriptではなくTypeScriptとして解釈されるように修正されています。(Deno v1.32.0での--extオプション導入時のリグレッションのようです)
  • オブジェクトの値に改行が入った文字列があった際に、Deno.inspectで非compactな形式で結果が返されるように改善されています。
  • deno lspenablePathsに末尾の/なしでパスが与えられた際も適切に動作するように修正されています。 (https://github.com/denoland/vscode_deno/issues/827)

https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.32.1

deno_std v0.181.0

deno_std v0.181.0がリリースされました。

std/front_matter - +++ブロックがサポート

+++ブロックがサポートされました。

このブロック内ではTOML形式でメタデータを宣言できます。

+++
title = ”hello”
+++

本文...

Hugoなどでこの形式がサポートされているようです。

std/testing/asserts

各種アサーション関数にカスタムのメッセージが与えられた際のエラーメッセージが改善されています。

例えば、assertEqualsにカスタムのmsg引数を渡した際に、msgに加えてdiffの内容も一緒に表示されるように挙動が改善されています。

assertEquals(1, 2, "カスタムメッセージ");

上記のようなコードがあった場合、v0.181.0v0.180.0ではそれぞれ以下のように出力されます。

v0.181.0

error: Uncaught AssertionError: Values are not equal: カスタムメッセージ


    [Diff] Actual / Expected


-   1
+   2

  throw new AssertionError(message);

v0.180.0

error: Uncaught AssertionError: カスタムメッセージ
  throw new AssertionError(message);

https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.181.0

Why we added package.json support

Denoの公式ブログで、v1.31でpackage.jsonサポートが実装された背景に関する解説が公開されました。

内容が多くなりそうでしたので、以下に要約をまとめました。

よろしければ参照いただければと思います。