Deno v1.33

Deno v1.33がリリースされました。

以下に内容をまとめたため、よろしければそちらを参照いただければと思います。

Deno v2.0について

Deno v1.33のリリースノートでDeno v2.0のリリース時期について書かれています。

数カ月後にリリースが予定されているようです。

それまでの間、今後のマイナーリリースではパフォーマンスやNode.js互換性、セキュリティなどの改善が行われる想定のようです。

deno_std v0.185.0

deno_std v0.185.0がリリースされました。

std/uuid: UUID v3のサポート

std/uuid/v3.tsが実装されています。

MD5を利用してUUIDを生成するgenerate()や、UUIDの検証をするvalidate()が提供されています。

std/dotenv: --allow-envなしでの読み込みがサポート

restrictEnvAccessToオプションに空の配列やnullまたはundefinedを指定した際に、環境変数を参照せずに.envの内容のみが読み込まれるようになりました。

この場合、--allow-envの指定が不要になります。

esbuild_deno_loader v0.7.0

esbuild_deno_loader v0.7.0がリリースされました。

v0.6.0で提供されていたdenoPluginが以下のように2つのプラグインに分割されています。

  • denoResolverPlugin: Import mapsを考慮した上でspecifierを解決する
  • denoLoaderPlugin: denoResolverPluginが解決したspecifierを元にモジュールを読み込む

プラグインを分割することにより、カスタムのスキーマや拡張子などをサポートできるようになったようです。

例えば、以下ではカスタムのemoji:スキーマをサポートする例が紹介されています。

また、configPathimportMapURLオプションが追加されており、これらにより各プラグインが利用するdeno.jsonやImport Mapsファイルへのパスを指定することができるようです。

Deno KV

Deno KVのホームページが正式に公開されました。

@ayame113さんによるDeno KVの解説記事も公開されています。