Deno v1.36.1
Deno v1.36.1がリリースされました。
deno_modules
ディレクトリがvendor
へリネーム
Deno v1.36で実装されたdeno_modules
ディレクトリがdeno vendor
コマンドに合わせてvendor
へリネームされました。
これに合わせて、deno.json
のプロパティ名もdenoModulesDir
からvendor
へリネームされています。
{
"imports": {
"redis": "https://deno.land/x/redis@v0.29.0/mod.ts",
"dax": "https://deno.land/x/dax@0.24.0/mod.ts"
},
"vendor": true
}
このようにdeno.json
でvendor: true
を設定することで、Denoが依存パッケージをvendor
ディレクトリにダウンロードするよう挙動が変更されます。
また、Deno v1.36からの大きな変更として、vendor
オプションが有効化された際は、依存しているnpmパッケージもnode_modules
に自動でダウンロードされるよう挙動が変更されています。(--node-modules-dir
オプションが自動で適用されるようなイメージです)
この挙動を無効化したい場合、CLIオプションで--node-modules-dir=false
を指定するか、またはdeno.json
でnodeModulesDir: false
を指定する必要があります。
deno test
グローバルのsetTimeout
が置き換えられた場合、TestContext.stepが動作しなくなる問題が修正されています。(std/testing/time.tsのFakeTime
と併用できない課題があったようです)
deno_std v0.198.0
deno_std v0.198.0がリリースされました。
std/path
- ファイルの分割
std/path/basename.tsやstd/path/dirname.tsなど、std/path
で提供されている各APIごとにファイルが細かく分割されました。
deno_cache v0.5.0
deno_cacheパッケージの内部実装が、Deno本体で使用されていたグローバルキャッシュ(DENO_DIR
)に関するコードをベースに再実装されたようです。
これに合わせて、deno_cache_dirという名前でクレートも公開されています。
また、Deno本体でもこのdeno_cache_dir
クレートが導入されています。(#20092)
これにより、今後、deno_cache
パッケージの開発がより活発になる可能性もありそうです。
https://github.com/denoland/deno_cache/releases/tag/0.5.0
Freshの2023年8〜9月のイテレーション計画
Freshの2023年8〜9月にかけてのイテレーション計画が公開されています。(2023年の7〜8月のイテレーション計画についてはこちら)
現時点では、以下の実装などが進められることが検討されているようです。