dax v0.38.0

dax v0.38.0がリリースされています。

サブシェルやリダイレクト、パイプなどのサポートが追加されています。

import { $ } from "https://deno.land/x/dax@0.38.0/mod.ts";

// サブシェル
await $`(export VAR=123; echo $VAR) && echo $VAR`;

// リダイレクト
{
  const request = $.request(
    "https://raw.githubusercontent.com/denoland/deno_std/0.214.0/version.ts",
  )
    .showProgress();
  await $`cat - < ${request}`;

  const path = $.path("test.txt");
  await $`echo foobar > ${path}`;
}

// パイプ
{
  await $`cat deno.json | jq .imports`;
  const imports = await $`cat deno.json`
    .pipe($`jq .imports`)
    .json();
}

リダイレクトについては、Uint8ArrayPathRefなどのいくつかのオブジェクトをdaxが組み込みでサポートしており、それらのオブジェクトをリダイレクトの対象として指定できるようです。また、$.symbols.readableまたは$.symbols.writableを実装したオブジェクトを用意することで、任意のオブジェクトをリダイレクトに対応させることもできるようです。

Honoのv4が2月9日にリリースされます

Hono v4のリリースに関する解説が公開されています。

hono/jsxのクライアントサイドでの実行のサポートやSonikを後継としたHono/Viteベースのメタフレームワークの提供など、よりHonoをフルスタックに利用できるようにするための機能などが計画されているようです。

Deno in 2023

Deno公式から2023年のまとめが公開されています。

2023年に行われた変更やv2に関する内容, jsrのウォッチリストなどについて説明されています。

Deno v1.40.3

Deno v1.40.3がリリースされています。

WebGPU API

navigator.gpu.getPreferredCanvasFormatが実装されています。

deno install

--unstable-kvなどの--unstable-*オプションがサポートされています。

Node.js互換性の向上

  • node:process: process.ppidが実装されています。
  • node:crypto: createCipheriv()createDecipheriv()aes256がサポートされています。
  • node:util: callbackifyの互換性が向上されています。

deno_std v0.214.0

deno_std v0.214.0がリリースされています。

非推奨API/モジュールの削除

std/io

types.d.tsが削除されています。types.tsへの移行が推奨されます。

std/log

handlers.tsが削除されています。file_handler.ts, console_handler.tsなど各ハンドラーごとにファイルが細かく分割されているので、個別に読み込むことが推奨されます。

また、BaseHandler.formatterstringが設定できなくなりました。関数は引き続き設定できます。

std/streams

copy.ts/read_all.ts/write_all.tsが削除されています。std/ioに同名ファイルがあるのでそちらへの移行が推奨されます。

std/expect

expect().toEqual()のJestとの互換性が改善されています。