Deno v1.41.3

Deno v1.41.3がリリースされています。

Node.js互換性の改善

BYONMを有効化した際に、VitePressが動かせるようになったようです。

node:crypto

以下のサポートが追加されています。

  • getCipherInfoの基本的な実装が追加
  • createPublicKeyの初期実装が追加
  • createPrivateKeyでDHがサポート
  • Sign#signでEC鍵がサポート

node:worker_threads

receiveMessageOnPortが実装されています。

また、Workerに指定したスクリプトが終了したら、Workerがプロセスの終了をブロックしないように挙動が変更されました。

node:fs

statfsが実装されています。

また、symlinkjunctionタイプがサポートされています。

node:timers

Immediateクラスが追加され、setImmediateの戻り値として返却されるように変更されています。

node:module

isBuiltinが実装されました。

node:punycode

Node.jsとの互換性が改善されています。

node:http

validateHeaderNamevalidateHeaderValueが公開されました。

.cssサポート

npmパッケージに.cssへのimportが含まれていた際に、型エラーが起きないように挙動が改善されています。

deno publish

fast checkにおけるasで指定されたリテラル型の推論などが改善されています。

Fresh v2について

Fresh v2に関する新機能や変更点などに関するissueが公開されています。

以下のような機能や変更などが検討されているようです。

  • deno.land/xからJSRへの移行
  • ExpressやHonoライクな新しいプラグインAPIを提供する
  • Preactの非同期コンポーネントサポートを活用して非同期Routeコンポーネントをレンダリングする
  • <Head>の削除 (今のところ、ハンドラーから<head>に追加する要素を返却できるようにすることなどが検討されているようです)

など

deno-sqlx

sqlx crateやGoのdatabase/sqlライクなインターフェースを提供するためのdeno-sqlxモジュールが公開されています。

以下のPRで初期実装が進められているようです。