Deno v1.42.3

Deno v1.42.3がリリースされています。

deno run --inspect

Inspector用のポートがすでに使用されていた場合に、deno run --inspectがパニックする問題が修正されています。

nodeModulesDir (--node-modules-dir)

"nodeModulesDir": trueの有効化時に、同一npmパッケージが重複して二重に読まれてしまうことのある問題が修正されています。

jsr

型チェックなどに関する様々なバグが修正されています。

  • dynamic importでjsr:がうまく解決されないことのある問題が修正されています。
  • オーバーロード関数の定義にスプレットパラメータが使用されているものがあった場合、deno publishなどによる型チェックが失敗する問題が修正されています。

https://github.com/denoland/deno/pull/23187

deno_std v0.222.0

deno_std v0.222.0がリリースされています。

std/testing/bdd.ts

以下のエイリアスが追加されています。

  • test (itのエイリアス)
  • before (beforeAllのエイリアス)
  • after (afterAllのエイリアス)

std/expect

expect.addSnapshotSerializersが実装されています。

std/semver

std/semver/types.ts

Comparatorオブジェクトの非推奨化されていたsemverプロパティが削除されています。

greaterThanRange/lessThanRange

新しいAPIとしてgreaterThanRangelessThanRangeが追加されました。

std/console

std/consolestd/cliに統合されています。std/consoleはまだ削除されずに残っているものの非推奨化されています。

std/crypto/crypto.ts

下記APIが非推奨化されています。

std/encoding/varint.ts

std/encodingにおける他のモジュールとの命名の一貫性向上のため、以下のAPIが非推奨化されています。

非推奨API移行先
decodedecodeVarint
decode32decodeVarint32
encodeencodeVarint

std/yaml/schema

下記の定数がリネームされています。

非推奨API移行先
coreCORE_SCHEMA
defDEFAULT_SCHEMA
extendedEXTENDED_SCHEMA
failsafeFAILSAFE_SCHEMA
jsonJSON_SCHEMA

deno_std v0.222.1

deno_std v0.222.1がリリースされています。

std/semver

rangeMaxrangeMinが非推奨化されています。これらのAPIは使い方によっては意図せぬ振る舞いをしてしまうことがあったりすることなどが背景のようです。


https://github.com/denoland/deno_std/issues/4365

How we built JSR

JSRの内部実装に関する解説記事がDeno公式から公開されています。

vscode_deno v3.37.0

vscode_deno v3.37.0がリリースされています。

deno lspDENO_FUTURE=1を有効化するためのdeno.futureオプションが追加されています。

Fedify - ActivityPub server framework in TypeScript

FedifyというActivityPub向けのフレームワークが公開されています。

基本的にDenoでの使用が想定されているようで、永続化のためにDeno KVなどが活用されているようです。(DenoKvStore)

また、JSRにパッケージが公開(@fedify/fedify)されており、Node.jsやBunなどからも利用できるようです。