Deno v1.43.2
Deno v1.43.2がリリースされています。
N-API
napi_get_elementとnapi_set_elementがオブジェクトでも動作するように改善されています。この改善により、duckdb-nodeのexampleが動くようです。
deno lsp
いくつかのQuickfixの実行時にDebug Failureが発生することのある問題が修正されています。
また、deno lspからnpmパッケージがキャッシュできないことがある問題も修正されています。
deno publish
パッケージでクラスがexportされていて かつ その基底クラスがパッケージでexportされていない場合、deno publishが失敗する問題が修正されています。
deno test
deno test --docで適切に型チェックが行われなくなっていた問題が修正されています。
ランタイム
Deno v1.43から/etc配下のファイルへの読み書きに--allow-allフラグが要求されていた問題が修正されています。
Web API
createImageBitmapにBlobオブジェクトを渡すとTypeErrorが発生する問題が修正されています。
また、importScriptsでスクリプトが並列に読み込まれるように改善されています。
TypeScript
Denoに組み込まれたTypeScriptがv5.4.3からv5.3.5へアップデートされています。
Deno v1.43.3
Deno v1.43.3がリリースされています。
ランタイム
Homebrewなどでインストールした場合にDenoがパニックする問題が修正されています。
また、v1.43.2での/etcに関する変更に合わせて、/dev/fd配下のファイルを--allow-allを指定しないと読み込めなかった問題が修正されています。
deno lsp
usingまたはawait usingを使っている場合でも補完が動作するように改善されています。
deno task
deno taskでnpx <npmバイナリ> ...のように定義されたスクリプトを実行する際に、対象のnpmバイナリをうまく検出できないことがあった問題が修正されています。
deno_stdのリリース (2024/05/07)
deno_stdの以下のパッケージで最新バージョンがリリースされています (release-2024.05.07)
@std/assert@0.225.1@std/bytes@1.0.0-rc.1@std/cli@0.224.1@std/collections@0.224.1@std/log@0.224.1
deno_std v1向けに、各モジュールごとに独立してリリースする運用が開始されたようです。
主要な変更についていくつか紹介します。
@std/bytes@1.0.0-rc.1
特に大きな変更はないものの、@std/bytesのv1に向けたRCバージョンが公開されています。
@std/cli@0.224.1
@std/cli/spinner.tsでNO_COLOR環境変数によってスピナーに色を付けないように制御できるような改善が導入されています。
@std/collections@0.224.1
chunkに不正なサイズが与えられた際に、ErrorではなくRangeErrorがthrowされるように改善されています。
@std/log@0.224.1
FileHandlerにバッファーサイズを調節するためのbufferSizeオプションが追加されています。
Deno ユーザーは https import と jsr import のどちらを使うべきか?
Denoにおいてhttps:とjsr:のどちらを使うべきか解説した記事が公開されています。