History of WebGPU in Deno (Web Engines Hackfest ‘24)
Web Engines Hackfest 2024でのcrowlKats氏の発表内容が公開されています。
DenoにおけるWebGPU APIの実装やWebGPU APIが一時的に削除された背景、WebGPU APIに関する今後の計画などについて解説されています。今後、OffscreenCanvasなどの実装も検討されているようです
Deno v1.44.3
Deno v1.44.3がリリースされています。
deno lsp
ワークスペース直下以外の各ディレクトリに存在するdeno.json
が認識されるように改善されています。
この改善によって、例えば、以下のような構成のプロジェクトにおいて、各deno.json
がdeno lsp
によって認識されるようです。
./frontend/deno.json
./backend/deno.json
./backend/sub_dir/deno.json
上記のPRによると、各deno.json
ごとに型チェックの振る舞いや設定などを分離できるようにすることなども今後、検討されているようです。
Node.js互換性の改善
node:net
:BlockList
とSocketAddress
が追加されています。node:http
:Server#close
でGraceful shutdownが行われるように改善されています。node:diagnostics_channel
: dd-traceのサポート向けにNode.jsとの互換性が改善されています。
AbortSignal
AbortSignal.timeout
のリソースリークが修正されています。
Deno v1.44.4
Deno v1.44.4がリリースされています。
Deno.addSignalListener
Deno.addSignalListener
で'SIGPOLL'
と'SIGUNUSED'
がサポートされています。
node:fs
Dirent
にparentPath
とpath
プロパティが追加されています。
deno_std
のリリース
deno_std
がリリースされています。
@std/collections@1.0.0
@std/collections@1.0.0が正式にリリースされました。
@std/async@1.0.0-rc.1
@std/async@1.0.0-rc.1がリリースされています。
@std/async/pool
で公開されていたERROR_WHILE_MAPPING_MESSAGE
が非公開になっています。
@std/async@1.0.0-rc.2
@std/async@1.0.0-rc.2がリリースされています。
@std/async/deadline
deadline
でDeadlineError
ではなくDOMException
がreject
されるように修正されています。
@std/async/abortable
abortablePromise
とabortableAsyncIterable
が非公開化されました。(abortable
への移行が推奨されます)
@std/http@0.224.5
@std/http@0.224.5がリリースされています。
@std/http/cookie
Cookie
にpartitioned
プロパティが追加されています。このプロパティにtrue
が設定されると、setCookie()
によってSet-Cookie
ヘッダーを設定する際にPartitioned
属性が設定されます。
@std/cli@1.0.0-rc.1
@std/cli@1.0.0-rc.1がリリースされました。
このリリースに合わせて、@std/cli/spinner
は実験的APIという扱いに変わっています。@std/cli/spinner
についてはv1リリース移行もAPIに変更が入るかもしれません。
@std/json@1.0.0-rc.1
@std/json@1.0.0-rc.1がリリースされました。
このリリースに合わせて、以下のAPIからreadableStrategy
とwritableStrategy
オプションが削除されています。 (#5097)
ConcatenatedJsonParseStream
JsonParseStream
JsonStringifyStream
また、@std/json/common
が@std/json/types
にリネームされています。
@std/streams@1.0.0-rc.1
@std/streams@1.0.0-rc.1がリリースされています。
このリリースに合わせて、非推奨化されていた以下のAPIが削除されています (#5060)
iterateReader
iterateReaderSync
readableStreamFromReader
readerFromIterable
readerFromStreamReader
writableStreamFromWriter
writerFromStreamWriter
@std/io
で上記の各APIと同様の機能が提供されているため、そちらへの移行が推奨されます。
@std/fs@1.0.0-rc.1
@std/fs@1.0.0-rc.1がリリースされています。特に大きな変更は行われていませんが、近いタイミングでv1がリリースされそうです。
@std/msgpack@1.0.0-rc.1
@std/msgpack@1.0.0-rc.1がリリースされています。特に大きな変更は行われていませんが、近いタイミングでv1がリリースされそうです。
Implement SQLx interface (denodrivers/mysql#168)
deno_mysql
をdeno-sqlxのAPIに適合するように実装を変更するPRがマージされています。
まだリリースは行われていないようではありますが、この修正に合わせてJSRへの公開に向けた準備も進められているようです。