deno_stdのリリース

deno_stdがリリースされています。

@std/media-types@1.0.0

@std/media-types@1.0.0がリリースされました。

このリリースに合わせて、extensionsByType()(@std/media_types/extensions_by_type)がallExtensions()(@std/media_types/all_extensions)にリネームされています。extension()の命名と合わせることが目的のようです。

@std/http@1.0.0-rc.1

@std/http@1.0.0-rc.1がリリースされています。

@std/http/serverの削除

非推奨化されていた@std/http/serverが削除されています。Deno.serve()への移行が推奨されます。

@std/http/unstable_signed_cookieのリネーム

@std/http/unstable_signed_cookie@std/http/signed_cookieにリネームされています。ただし、@std/http/signed_cookieから提供されるAPIは引き続き実験的APIとして扱われるようです。

また、verifyCookie()verifySignedCookie()へリネームされています。

@std/http/cookie

getCookies()またはsetCookie()throwされるエラーがSyntaxErrorに統一されました (今まではErrorまたはTypeErrorのどちらかがthrowされていました)

@std/http/file_server

Deno.serve()に合わせてファイルサーバーのデフォルトの起動ポートが4507から8000に変更されています。

@std/testing@1.0.0-rc.1

@std/testing@1.0.0-rc.1がリリースされています。

@std/testing/assertsの削除

非推奨化されていた@std/testing/assertsが削除されました。@std/assertで同様の機能が提供されているので、そちらへの移行が推奨されます。

@std/testing/time

複数のFakeTimeを同時に作成できないように挙動が変更されています。

また、newなしでDate()を呼んだ際にスタブが適用されない問題が修正されています。

@std/testing/mock

spy()classを渡した際に、そのclassconstructorthrowしたエラーがきちんと追跡されるように振る舞いが改善されました。

@std/jsonc@1.0.0-rc.1

@std/jsonc@1.0.0-rc.1がリリースされました。

@std/jsonc/parse

ParseOptionsParseOptions.allowTrailingCommaが削除されています。今まではallowTrailingCommafalseを指定することで、配列などの最後の要素の後のカンマの指定を禁止することができましたが、有効なユースケースが少ないと判断され削除されました。

@std/yaml@0.224.3

@std/yaml@0.224.3がリリースされました。

parse()stringify()schemaオプションで文字列の指定がサポートされています。

schemaオプションに指定できる有効な文字列は以下のいずれかです。

  • "core" (CORE_SCHEMAを指定した場合と同様の振る舞いをします)
  • "default" (DEFAULT_SCHEMAを指定した場合と同様の振る舞いをします)
  • "failsafe" (FAILSAFE_SCHEMAを指定した場合と同様の振る舞いをします)
  • "json" (JSON_SCHEMAを指定した場合と同様の振る舞いをします)
  • "extended" (EXTENDED_SCHEMAを指定した場合と同様の振る舞いをします)

deno_stdext

deno_stdextというdeno_stdへの拡張パッケージが公開されています。現時点では以下のパッケージが公開されているようです。

また、deno-sqlxのリポジトリで開発されていたSQLドライバー向けの共通インターフェースはdeno_stdextに取り込まれることが検討されているようです。

feat(sql): add sql standard interfaces (halvardssm/deno_stdext#5)

まだこのPRはマージはされていませんが、以下のパッケージの追加が検討されているようです。

deno_mysqlにおけるdeno-sqlxへの対応について

先週紹介したdeno_mysqlにおけるdeno-sqlxへの対応はリバートされたようです。

Revert “Implement SQLx interface” (denodrivers/mysql#169)

先程紹介した@stdext/sqlをベースにしたPRが改めて作り直されています。

Implement SQLx interface (denodrivers/mysql#170)

ts-morphがJSRに公開

ts-morph v23.0.0がリリースされています。

このリリースではTypeScript 5.5のサポートに加えて、JSRにパッケージが公開されています。