Deno v1.45

Deno v1.45がリリースされています。

以下に内容をまとめたため、よろしければこちらを参照いただければと思います。

Deno v1.45.1

Deno v1.45.1がリリースされています。

--import-map

Denoまたはnpmのワークスペースを設定している状態で--import-mapオプションを指定すると、エラーが発生する問題が修正されています。

ライフサイクルスクリプト

fseventsなどのパッケージをインストールすると、警告が表示される問題が修正されています。npmはbinding.gypが存在する場合、そのパッケージにデフォルトでinstallスクリプトを追加するものの、fseventsのようにnpmへの公開時にbinding.gypをパッケージから除外しているケースなどにおいて、Denoが意図せず警告を表示してしまう問題があったようです。

また、Denoがライフサイクルスクリプトを含むnpmパッケージを検出した際に、初回のみ警告を表示するように挙動が変更されています。

Deno v1.45.2

Deno v1.45.2がリリースされています。

fseventsを動かすための対応

fseventsパッケージを動かそうとするとエラーが発生する問題が修正されています (#24542)

WebGPU

GPUDevice#createRenderPipelineAsyncPromiseを返却していなかった問題が修正されています。

Web Crypto API

crypto.randomUUIDのパフォーマンスが5倍近くまで改善されています。

deno_stdのリリース

deno_stdのリリースが行われています。

@std/assert@1.0.0

@std/assert@1.0.0が正式にリリースされました。

@std/path

@std/path@1.0.0-rc.4

@std/path@1.0.0-rc.4がリリースされています。

以下のAPIが削除されています。

削除されたAPI移行先
FormatInputPathObjectPartial<ParsedPath>
GlobToRegExpOptionsGlobOptions

@std/path@1.0.0

@std/path@1.0.0が正式にリリースされました。

@std/toml@1.0.0

@std/toml@1.0.0がリリースされました。

このリリースに合わせてTOMLParseErrorが削除されています。(今後はSyntaxErrorthrowされます)

@std/regexp@1.0.0

@std/regexp@1.0.0が正式にリリースされました。

@std/msgpack@1.0.0

@std/msgpack@1.0.0が正式にリリースされました。

@std/html@1.0.0

@std/html@1.0.0が正式にリリースされました。

@std/http

@std/http@1.0.0-rc.3

@std/http@1.0.0-rc.3がリリースされています。

deleteCookie(@std/http/cookie)のattributes引数でsecure, httpOnly, partitionedキーがサポートされています。

@std/http@1.0.0-rc.4

@std/http@1.0.0-rc.4がリリースされています。

@std/http/etagcalculate()eTag(), EntityETagSourceへリネームされています。

@std/expect@1.0.0-rc.2

@std/expect@1.0.0-rc.2がリリースされています。

.not()の型定義が改善されています。具体的にはexpect().resolves.not.toEqual()のような呼び出しをした際に、型エラーが発生する問題が解消されています。

@std/front-matter

@std/front-matter@1.0.0-rc.1

@std/front-matter@1.0.0-rc.1がリリースされています。

Extractor型とcreateExtractor()がprivate APIに変更されています。

@std/front-matter@1.0.0-rc.2

@std/front-matter@1.0.0-rc.2がリリースされています。

Format型から"unknown"が削除されています。

@std/fs@1.0.0-rc.4

@std/fs@1.0.0-rc.4がリリースされています。

walk()extsオプションに.なしで拡張子を指定できるように改善されています(例: ["ts", "js"])

@std/testing

@std/testing@1.0.0-rc.3

@std/testing@1.0.0-rc.3がリリースされています。

@std/testing/bdd:

describe()にasync関数を渡すと型エラーが発生するように型定義が改善されています。

@std/testing/snapshot:

assertSnapshot()"\r"を含むテキストを渡していると、スナップショットの比較に失敗してしまう問題が修正されています。

@std/testing@1.0.0-rc.4

@std/testing@1.0.0-rc.4がリリースされています。

describe()にasync関数が渡されたらエラーが発生するように挙動が改善されています。

@std/yaml@1.0.0-rc.2

@std/yaml@1.0.0-rc.2がリリースされています。

stringify():

  • noRefsオプションがuseAnchorsへリネームされています (もしnoRefs: falseを指定している場合は、useAnchors: trueへの移行が必要です)
  • noCompatModeオプションがcompatModeへリネームされています (もしnoCompatMode: falseを指定している場合はcompatMode: trueへの移行が必要です)
  • styles["!!int"]オプションにおける各種エーリアス(bin, octなど)が削除されています。

parse():

  • noArrayIndentオプションがarrayIndentへリネームされています (もしnoArrayIndent: falseを指定している場合はarrayIndent: trueへの移行が必要です)
  • jsonオプションがallowDuplicateKeysへリネームされています

@std/csv@1.0.0-rc.3

@std/csv@1.0.0-rc.3がリリースされています。

stringify()StringifyErrorが削除されています (今後はTypeErrorがthrowされます)

@std/fmt@1.0.0-rc.1

@std/fmt@1.0.0-rc.1がリリースされています。

stripColorが削除されています (stripAnsiCodeへの移行が推奨されます)

@std/ini@1.0.0-rc.1

@std/ini@1.0.0-rc.1がリリースされています。

IniMap型がprivate APIに変更されています。

@std/net@0.224.5

@std/net@0.224.5がリリースされています。

getNetworkAddress()が実験的APIという扱いに変更されています。