Deno v2.2.2
Deno v2.2.2がリリースされています。
deno check
- compilerOptions.jsxImportSource
に関する修正
compilerOptions.jsxImportSource
が未定義の場合、v2.2から型チェックが失敗してしまう問題が修正されています (#28228)
deno lint
- プラグインシステムに関するバグ修正
:exit
コールバックの実行タイミングの修正
JavaScriptプラグインにおいて:exit
コールバックが呼ばれるタイミングが修正されます (#28229)
- 変更前 (v2.2.1): 対象ノードのすべての兄弟ノードを訪問し終えたあとに
:exit
コールバックが呼ばれていました - 変更後 (v2.2.2): 対象ノードのすべての子孫ノードを訪問し終えて、上のノードを再度訪れるタイミングで
:exit
コールバックが呼ばれます
Deno.lint.SourceCode.text
におけるTypeError
の修正
JavaScriptプラグインのテスト時(deno test
)にDeno.lint.SourceCode.text
を参照すると、TypeError
が発生する問題が修正されています (#28278)
deno fmt
- --ext
オプションでのNunjucksとVentoのサポート
deno fmt
の--ext
オプションでnjk
とvto
の指定がサポートされています (#28262)
パッチの絶対パス指定がサポート
deno.json
のpatch
で絶対パスの指定がサポートされています (#28279)
node:crypto
: createDecipheriv()
の修正
ブロック長が不正な場合、Decipher#final
がパニックする問題が修正されています (#28215)
deno install
- .css
などの取り扱いの改善
パッケージが.css
などのファイルへのimport
を含んでいると、deno install
が失敗する問題が修正されています (#28234)
@sigma/deno-compile-extra
@sigma/deno-compile-extra
というJSRパッケージが公開されています。deno compile
コマンドによって生成された実行可能ファイルは、deno run
によってスクリプトを実行した場合と挙動が異なる場合があり、このパッケージはそういったギャップを吸収してくれることを目的としているようです:
bxnch
GitHubリポジトリに含まれるdeno bench --json
によって生成されたJSONファイルを解析して、画像を生成してくれるサービスが公開されています:
Deno Deployやfresh_chartsなどをベースに実装されているようです。