Deno v2.4.2
Deno v2.4.2がリリースされています。
deno lsp - tsconfig.jsonのサポート
Deno v2.4でdeno checkに導入されたtsconfig.jsonへのサポートがdeno lspに対しても導入されました (#30007)
deno check
tsconfig.json
deno.jsonがcompilerOptionsを持っている場合、tsconfig.jsonよりも優先して参照されるように挙動が変更されています (#30056)
また、tsconfig.jsonが検出された際は、tscと同様にnoImplicitOverrideとstrictがデフォルトでfalseとして設定されるように挙動が変更されています (#30045)
Side effect import に関するバグ修正
node_modulesディレクトリがある状態で Side effect import が使用されると、ERR_TYPES_NOT_FOUNDエラーが起きてしまう問題が修正されています (#29926)
deno bundle - compilerOptions.jsxImportSourceのデフォルト値がreactに設定
compilerOptions.jsxImportSourceが未設定の場合でもJSXファイルを含むコードをバンドルできるよう、compilerOptions.jsxImportSourceのデフォルト値がreactに設定されています (#30082)
--unstable-raw-imports - npmパッケージ中のファイルの読み込みがサポート
--unstable-raw-importsが指定された場合、npmパッケージ中のファイルに対する文字列もしくはバイト形式によるimportがサポートされています (#30065)
シグナルハンドリングの再実装
Denoの内部でシグナルハンドリングに関する再実装が実施されています (#30029)
deno_signalsという crate の追加やDeno v2.4.1で Revert されたシグナル受信時にOpenTelemetryシグナルをフラッシュする対応が改めて実施されています。
Node.js互換性に関するバグ修正
globalThis.globalが上書きできない問題が修正されています (#30032)
また、node:fsのexists()に不正なパスが渡された場合、エラーとするのではなくfalseを返却するように挙動が修正されています (#29971)
@deno/esbuild-plugin@1.1.0
@deno/esbuild-pluginのv1.1.0がリリースされています。
Deno v2.4.0で導入されたテキストまたはバイト形式によるファイルのimportがサポートされています (type: "bytes" & type: "text")
Upyo - クロスプラットフォームで動作するメール送信ライブラリ
Upyo というメール送信のためのライブラリが公開されています。
- リポジトリ: dahlia/upyo
- JSRパッケージ: jsr:@upyo/core
- npmパッケージ: npm:@upyo/core
Deno/Node.js/Bunなどの様々なプラットフォームで動作することに加え、OpenTelemetryとの統合やトランスポートによってSMTPやSendGrid, SESなどの様々な手段でメール送信が行えることが特徴のようです。