Deno v2.4.3
Deno v2.4.3がリリースされています。
deno bundle
- --node-modules-dir=manual
のサポート
package.json
が存在する場合など、--node-modules-dir=manual
が有効化されている際にdeno bundle
でエラーが発生する問題が修正されています (#30200)
deno task
- --recursive
の挙動の改善
deno task
に--recursive
(--filter
)オプションが指定された際に、パッケージ間の依存関係に基づいて各タスクの実行順序を調整する改善が実施されています (#30129)
また、--recursive
オプションが指定された際に、タスクが実行されたパッケージ名が表示されるように改善されています (#30136)
deno check
- 存在しないモジュールが検出されないバグの修正
存在しないモジュールへのimport
が検出された際にエラーが検出されなくなっていた問題が修正されています (#30181)
deno run
- --config
オプションに関するバグ修正
--config
が指定され かつ エントリーポイントが../
形式で指定された場合にエラーが発生する問題が修正されています (#30208)
deno compile
- クロスコンパイル時のnpmパッケージの取り扱いの改善
クロスコンパイルする際に、現在のプラットフォーム向け以外のパッケージが検出された際にエラーが発生する問題が修正されています (#30188)
また、node_modules
がある際に、最終的にモジュールグラフ内に含まれないパッケージはコンパイル対象から除外されるように挙動が変更されています (#30189)
deno lsp
- raw imports に関するサポートの改善
deno lsp
でraw importsのサポートが改善されています。ファイルのリネームに関する挙動の改善や Go to Definition のサポートなどが実施されているようです (#30142)
deno publish
- relative-package-import
エラーの導入
deno publish
コマンドでrelative-package-import
エラーが導入されています (#30203)。別のパッケージのファイルを相対パス形式でimport
しているパッケージが検出された場合にこのエラーが発生するようです。
node:buffer
Buffer#subarray
などのパフォーマンスが改善されています。これにより、Postgres.js使用時のパフォーマンスが2倍近くまで高速化されているようです (#30213)
node:process
process._rawDebug
が実装されています (#30141)
これはNode.jsの内部APIではありますが、aws-iot-device-sdk-v2が依存しているようです。
node:tls
TLSSocket#getPeerCertificate
とcheckServerIdentity()
が実装されています (#30146, #30148)
node:zlib
ZlibBase
が実装され、BrotliCompress
やBrotliDecompress
がZlibBase
を継承するよう変更されています (#30112)
package.json
- imports
のサポートの改善
package.json
を持つワークスペースにおいてimports
に基づいた解決がサポートされています (#30198)
Web API
Console
APIにおけるProxy
の取り扱いの改善
Proxy
に対してconsole.log()
などを呼んだ際に、handler.get
が呼ばれないよう修正されています (#30230)
setTimeout()
/setInterval()
の型定義の改善
setTimeout()
/setInterval()
で文字列形式のコールバックを受け取れるよう型定義が改善されています (#30183)
FreshのViteプラグインについて
FreshのViteプラグインの開発が進められているようです。
まだマージはされていませんが、vite-pluginというブランチで開発が進められているようです。
plugin-vite/demoディレクトリにサンプルコードが配置されており、Cloudflare Workersなどでの動作も試みられているようです。