Deno v2.5.1
Deno v2.5.1がリリースされています。
Deno API
Deno.HttpClient
WebSocketでclientオプション (Deno.HttpClient) がサポートされています (#30692)。 これにより、プロキシーの利用やallowHostオプションによりHostヘッダーのカスタマイズなどが可能です。この改善にあわせてHTTP_PROXYなどのプロキシー関連の環境変数がWebSocketにも適用されるよう改善されています。
また、Deno.createHttpClient()でproxy.transport: "tcp"がサポートされています (#30700)
Deno.serve()
DENO_SERVE_ADDRESSにduplicate,<address>形式のアドレスが指定された際に、signalやonErrorオプションも引き継がれるよう改善されています (#30680)
Deno.bundle()
--unstable-bundleなしでDeno.bundle()を使用した際に--unstable-bundleの指定が促されるように改善されています (#30682)
deno init
macOSでdeno init --npmが動作しなくなっていた問題が修正されています (#30730)
deno lsp
deno.cacheOnSaveによる依存関係のキャッシュ時はdeno.lockを更新しないよう挙動が変更されています (#30733)
deno check
SvelteKit における$app/environmentなど、bare specifier 形式の ambient module でエラーが発生しないよう挙動が変更されています (#30690)
node:fs
以下の改善が実施されています。
- Windowsで
fchmod()がサポートされています (#30704) glob()のcwd引数でURLオブジェクトの指定がサポートされています (#30705)callback引数を指定せずにclose()を呼ぶとエラーが発生する問題が修正されています (#30720)readlink()のpath引数でBufferの指定がサポートされています (#30691)
node:process
process.envにおいて空文字列などの falsy な値を持つ環境変数がObject.keys()などで返却されない問題が修正されています (#30708)
Fresh v2.1.0
Fresh v2.1.0のリリースが実施されています。
@fresh/core@2.1.0
@fresh/core@2.1.0がリリースされています。
CSPミドルウェア
指定されたオプションに基づいてContent-Security-Policyヘッダーを設定してくれます。
複数ミドルウェアのサポート
Fresh v1 でサポートされていた_middleware.tsにおける複数のミドルウェアの指定 (Array<Middleware>) がサポートされています (#3434)
@fresh/plugin-vite@1.0.3 - コンポーネントに関するバグ修正
@fresh/plugin-vite@1.0.3がリリースされています。
以下のバグが修正されています:
- Route コンポーネントにおいてCSSファイルの
importが動作しない問題が修正されています (#3438) - Island コンポーネントがネストされていると、エラーが発生する問題が修正されています (#3440)
Deno への--minimum-dependency-ageオプションの追加について
⚠️ この機能はまだマージされていません。
直近におけるnpmレジストリへの大規模なサプライチェーン攻撃の発生を受けて、Denoに--minimum-dependency-ageオプションを追加するPRが作成されています:
pnpm v10.16.0で追加されたminimumReleaseAgeのように、あるパッケージの最新バージョンがインストールされるまでに必要な期間を分単位で指定することできるようです。