Happy Eyeballsのサポートについて
まだマージはされていませんが、Deno.connect()やDeno.connectTls()でHappy EyeballsをサポートするPRが作成されています。
c057103時点における実装ではHappy Eyeballsはデフォルトで有効化されており、必要に応じてautoSelectFamilyオプションにfalseを指定することで無効化できるようです。指定されたホストに対して複数のアドレスが解決された場合、まずIPv6アドレスに対する接続を試み、その後、デフォルトで250ミリ秒後 (autoSelectFamilyAttemptDelayオプションでカスタマイズ可能) にIPv4アドレスの方へ並行で接続を試みるよう実装されているようです。
deno sandboxコマンドのドキュメント
先週に紹介したdeno sandboxコマンドに関する公式ドキュメントが追加されています。
deno_std のリリース
deno_std のリリースが行われています (release-2025.12.24, release-2025.12.25)
@std/uuid@1.1.0
@std/uuid@1.1.0がリリースされています。
UUIDv7のサポートが安定化
UUIDv7のサポートが安定化されています (#6897)
今後は @std/uuid/unstable-v7 ではなく @std/uuid/v7 から利用できます。
@std/async@1.0.16
@std/async@1.0.16がリリースされています。
@std/async/unstable-semaphoreが追加
Semaphoreクラスが提供されています (#6894)
@std/streams@1.0.16
@std/streams@1.0.16がリリースされています。
@std/streams/unstable-capped-delimiter-stream
@std/streams/unstable-capped-delimiter-streamという新規モジュールが追加されています (#6890)
CappedDelimiterStreamが提供されており、既存のDelimiterStream (@std/streams/delimiter-stream) との違いとして、デリミターで区切られた個々のフィールドのサイズが一定以上の大きさを持つようなケースでの使用が想定されています。
@std/http@1.0.23
@std/http@1.0.23がリリースされています。
@std/http/negotiation
戻り値の型に関する推論を賢くするためにaccepts(), acceptsEncodings(), 及びacceptsLanguages()に型パラメーターが追加されています (#6876)
@std/ini@1.0.0-rc.9
@std/ini@1.0.0-rc.9がリリースされています。
@std/ini/parse
parse()にreviver()オプションが指定された場合、reviver()の第2引数に数値や真偽値が常に文字列として渡される問題が修正されています (#6887)
@std/path@1.1.4
@std/path@1.1.4がリリースされています。
@std/path/glob-to-regexp
globToRegExp() において {...} パターン中に含まれる / が適切に取り扱われるよう修正されています (#6880)