Denoのロードマップ (2023年 Q1)
Denoの2023年 Q1のロードマップが公開されました。 https://github.com/denoland/deno/issues/17475 このページでは、新しく実装が検討されている機能などについて紹介いたします。 deno.jsonでのimportsフィールドのサポート 今までDenoでImport Mapsを利用するには、専用のファイルを用意しておき、それを--import-mapオプションで読むこむ必要がありました。 現在、deno.jsonで直接Import Mapsを定義できるようにするため、importsオプションの追加が検討されています。 これが実現されれば、以下のようにdeno.jsonで直接マッピングを定義できるようになります。 { "imports": { "redis": "https://deno.land/x/redis@v0.29.0/mod.ts", "dax": "https://deno.land/x/dax@0.24.0/mod.ts" }, "tasks": { "start": "deno run --allow-net --allow-env ./main.ts" } } Deno公式が公開している02-deno-canonical-appにも使用例があるため、よろしければそちらも参照いただければと思います。 deno:URLのサポート deno:という新しいURLスキームの導入が検討されており、これにより、deno.land/xからのモジュールの読み込みを簡略化できます。 import $ from "deno:dax@24.0/mod.ts"; await $`echo foobar`; また、deno.land/xでも機能の拡張が予定されているようで,/x/some-packageにアクセスされた際は/x/some-package/mod.tsにリダイレクトさせることが検討されているようです。 例えば、deno:dax@24.0と記述した場合、/x/dax@0.24.0/mod.tsが読み込まれます。 package.jsonのサポート Deno本体でpackage.jsonのサポートが検討されているようです。 例えば、以下のような内容のpackage.jsonがあったとします。 { "type": "module", "scripts": { "main": "deno run -A main.ts" }, "dependencies": { "chalk": "^5....