2021/08/16〜2021/08/22の最新情報

Deno v1.13.1 Deno v1.13.1がリリースされました。 deno testやWeb Crypto APIのバグ修正などがメインです。 変更点: deno test --docでMarkdownファイルを引数に指定できるようになりました deno test --docで以下のようにignoreが指定されていると、そのコードブロックが無視されるようになりました \`\`\`ts ignore ... \`\`\` deno testでloadイベントが発火しない問題が修正されました localStorageへの書き込みのスループットがおよそ150倍高速化されました deno lintやREPLにおけるハイライトが改善されました SubtleCryptoのimportKeyやgenerateKeyメソッドのextractable引数でfalseがサポートされました SubtleCrypto#importKeyでArrayBufferをキーとして渡せるようになりました WebAssembly.instantiateStreamingに渡されたResponseオブジェクトにContent-Typeが設定されていなかった場合のエラーメッセージが改善されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.13.1 deno_std v0.105.0 deno_std v0.105.0がリリースされました。 変更点: bytes: containsがincludesにリネームされました bytes: indexOfとincludesでfromIndex引数がサポートされました collections: intersectで先頭の配列における重複が適切に取り扱われない問題が修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.105.0 deno_doc v0.11.0 deno_doc v0.11.0がリリースされました。 このリリースに合わせて、JavaScriptから利用できるAPIが公開されています。 https://deno.land/x/deno_doc@v0.11.0 https://github.com/denoland/deno_doc/releases/tag/v0.11.0 Oak v9.0.0 Oak v9.0.0がリリースされました。 Cookie関連のAPIへの破壊的変更やDeno Deployサポートの改善などが実施されています。 変更点: (破壊的変更) Cookieの署名にWeb Crypto APIが使用されるようになった関係でCookiesオブジェクトのgetやsetなどのメソッドが非同期になりました (Context....

August 22, 2021

2021/08/09〜2021/08/15の最新情報

Deno v1.13.0 Deno v1.13.0がリリースされました。 大きな変更点として、ネイティブHTTPサーバ(Deno.serveHttp)の安定化やTLS関連の機能の強化、プラグインシステムの廃止やFFIの導入などが行われています。 また、このリリースに合わせて、magurotunaさんによる日本語の紹介記事も公開されています: Deno 1.13.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 変更点: Deno.serveHttpが安定化されました Deno.upgradeWebSocketで返却されるオブジェクトのwebsocketプロパティがsocketにリネームされました Deno.upgradeWebSocketで返却されたWebSocketオブジェクトのcloseメソッドを呼ぶ際に、任意のコードを指定できるようになりました WebSocketStreamが実装されました (unstable) プラグインシステムが削除され、代わりにFFIが導入されました (unstable) --unsafely-treat-insecure-origin-as-secureオプションがサポートされ、TLS証明書の検証を無効化できるようになりました Deno.connectTlsでクライアント認証用の証明書と秘密鍵を渡せるようになりました DENO_TLS_CA_STORE環境変数が導入され、TLS接続時にシステムの証明書ストアを使用できるようになりました Deno.runでclearEnvオプションがサポートされ、子プロセスの環境変数をクリアできるようになりました (unstable) Deno.writeFileでAbortSignalがサポートされ、書き込みを中断できるようになりました Deno.permissions配下のAPIが引数としてURLオブジェクトをサポートしました Deno.systemCpuInfoが削除され、代わりにnavigator.hardwareConcurrencyがサポートされました Deno.errors配下の各エラーがErrorクラスを継承するように修正されました SubtleCrypto#importKey/exportKeyが実装されました(HMACキーのみサポート) SubtleCrypto#verifyでHMACキーがサポートされました --locationが指定された場合は、fetchでHTTPリクエストを送信する際にOriginヘッダが設定されるようになりました deno test --docでMarkdownファイル内のtsコードブロックの型チェックがサポートされました structuredCloneが実装されました initializeリクエスト発生時にinitializationOptions.cacheを指定することで、deno lspがDENO_DIRとして認識するディレクトリを指定できるようになりました deno lspでリファクタリングコードアクションがサポートされました —evalオプションがサポートされ、REPL起動時に指定したコードを実行できるようになりました REPLがコードに含まれるexport宣言を無視されるようになりました Import mapsでWindows形式のファイルパスがサポートされました deno docコマンドで不正なURLを指定するとプロセスがパニックする問題が修正されました Deno 1.13.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 https://deno.com/blog/v1.13 deno_std v0.104.0 deno_stdのv0.104.0がリリースされました。 新機能としてcryptoモジュールの追加やcollectionsモジュールのさらなる拡張などが行われています。 また、assertThrows/assertThrowsAsyncのシグネチャの変更やassertThrowsAsyncの非推奨化も実施されています。 変更点: 標準のCrypto/SubtleCryptoを拡張することを目的としてcryptoモジュールが追加されました collections: deepMerge, mapNotNullish, findLastIndex, sumOf, associateBy, 及びsortBy関数が実装されました testing: assertThrowsの戻り値がErrorからvoidに変更されました testing: assertThrowsAsyncの戻り値がPromise<Error>からPromise<void>に変更されました testing: assertRejectsが追加され、代わりにassertThrowsAsyncが非推奨化されました http/file_server: If-Modified-Sinceヘッダに応じて304を返却するようになりました node: assert/strict, path/posix, path/win32, fs/promises, stream/promises, timers/promises, util/types, 及びperf_hooksモジュールが追加されました async: deadlineに渡したPromiseがすでにrejectされていた場合、プロセスがクラッシュする問題が修正されました Deno標準ライブラリ0....

August 15, 2021

2021/08/02〜2021/08/08の最新情報

deno-sqlite v3.0.0がリリース deno-sqliteのv3.0.0がリリースされました。 このリリースではRowsタイプへの破壊的変更やパフォーマンスの向上などが実施されています。 変更点: DB#queryメソッドで型パラメータがサポートされました DB#queryメソッドの戻り値がRowsタイプからRowタイプの配列へ変更されました DB#prepareQueryメソッドで型パラメータがサポートされました DB#prepareQueryの戻り値であるPreparedQueryタイプが大幅に変更され、より詳細にクエリの実行方法を制御できるようになりました v3.0.0 v2.5.0 DB#queryEntriesメソッドが追加され、問い合わせ結果をオブジェクトの配列として取得できるようになりました localtime修飾子がローカルのタイムゾーンを参照するように修正されました https://github.com/dyedgreen/deno-sqlite/releases/tag/v3.0.0 Velociraptor v1.1.0がリリース DenoのタスクランナであるVelociraptorのv1.1.0がリリースされました。 変更点: スクリプトを実行する際に--option=value形式の引数が—-option value形式に正規化されてしまう問題が修正されました vrコマンドを引数なしで実行した際に、Composite scriptsのdescプロパティで定義した説明文が表示されるように修正されました https://github.com/jurassiscripts/velociraptor/releases/tag/1.1.0 deno_sdl2 SDL2へのバインディング まだ開発途中のようですが、Denoのプラグインシステム(Deno v1.13.0にて削除される予定です)に依存せず、Canvas互換のAPIを介してRustで実装されたTCPサーバとやり取りしているようです。 https://github.com/littledivy/deno_sdl2

August 8, 2021

2021/07/26〜2021/08/01の最新情報

Deno v1.12.2がリリース Deno v1.12.2がリリースされました。 今回のリリースでは、主にバグ修正をメインに実施されています。 変更点: deno lspのdeno/virtualTextDocumentメソッドでdeno:/status.mdを表示する際に、Workspace Settingsセクションが表示されるようになりました --inspectオプションで表示されたデバッグ用URLに対してHTTPなどの非WebSocketリクエストを送信すると、Denoがクラッシュする問題が修正されました Deno.connectTls及びDeno.startTlsで--certオプションで指定した証明書が使用されるように修正されました deno infoコマンドでX-TypeScript-Typesヘッダなどで読み込まれたTypeScriptファイルの情報も表示されるようになりました deno testコマンドの引数に指定したモジュールが、メインモジュールとして読まれる問題が修正されました(import.meta.mainがtrueに設定されてしまう) GCのタイミングで不要になったResponseオブジェクトのボディに紐づくリソースが開放されるようになりました Deno.upgradeWebSocketで、リクエストのConnectionヘッダにカンマ区切りで複数の値が含まれていた場合も、適切に動作するように修正されました Deno.upgradeWebSocketがリクエストのConnectionヘッダの大文字・小文字を区別しなくなりました deno lspでX-TypeScript-Typesによって型定義が提供されるモジュールとimport typeやexport typeなどを併用していると、ホバーなどがうまく機能しなくなる問題が修正されました deno lspでImport mapsファイルが更新された際に、依存関係や診断内容が再計算されない問題などが修正されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.2 deno_std v0.103.0がリリース deno_std v0.103.0がリリースされました 変更点: async/deferred: Deferredオブジェクトにstateプロパティが追加され、Promiseの現在の状態を問い合わせられるようになりました http/file_server: ETagとIf-None-Matchヘッダへのサポートが追加されました http/file_server: Rangeヘッダがサポートされました encoding/base64url: 不正な形式のbase64url文字列が渡された際に、TypeErrorを投げるように修正されました encoding/toml: TOMLパーサが書き直され、ネストされたテーブルなどが適切に取り扱われるように修正されました encoding/yaml: parseAll関数の型定義が改善されました testing/asserts: assertThrowsAsyncのエラーメッセージで実際に投げられたエラーではなく、常にErrorクラスが表示される問題が修正されました testing/asserts: assertEqualsがクラスの違いを考慮するように修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.103.0 deno-sqlite v2.5.0がリリース deno-sqliteのv2.5.0がリリースされました。 変更点: DBクラスのコンストラクタにoptionsパラメータが追加され、データベースを開く際の挙動を詳細に制御できるようになりました PreparedQueryタイプにcolumnsメソッドが定義されました Deno.fdatasyncSyncを使って、SQLiteがファイルのデータを適切にディスクに同期できるようになりました https://github.com/dyedgreen/deno-sqlite/releases/tag/v2.5.0 depcheck depcheckはソースコード中の未使用の依存関係を検出するためのDenoモジュールです https://github.com/ebebbington/depcheck deno-github-contributions-api deno-github-contributions-apiは、Deno Deployで動作するGitHub上でのコントリビューション数を取得するためのAPIです。...

August 1, 2021

2021/07/19〜2021/07/25の最新情報

Deno v1.12.1がリリース Deno v1.12.1がリリースされました。このリリースではバグの修正が中心に行われています。 変更点: crypto.getRandomValuesでBigInt64ArrayとBigUint64Arrayがサポートされました ネイティブHTTPサーバで、Cookieヘッダの値と名前の組が、セミコロンではなくコンマ区切りで設定されてしまう問題が修正されました FileReader#abort()が現在の読み込み操作のみを中止するように修正されました Array#atやString#atなどの型定義が追加されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.1 deno_std v0.102.0がリリース deno_std v0.102.0がリリースされました。 新規モジュールとして、std/collectionsが追加されています。 変更点: 新しくstd/collectionsモジュールが追加されました encoding/toml: コメントのみを含む行で#の前に空白が含まれていると、それがコメントではなくキーとして解析されてしまう問題が修正されました encoding/toml: クォートや空白などを含むキーが仕様通りに解析されない問題が修正されました hash: Hash#updateでUint8Array以外のTypedArrayが適切に取り扱われない問題が修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.102.0 Deno標準ライブラリ0.102.0で追加されたcollectionsの紹介 Oak v8.0.0がリリース Oak v8.0.0がリリースされました。 このリリースには破壊的変更が含まれます。 変更点: Deno v1.12.0で実装されたDeno.upgradeWebSocket()ベースのWebSocketサポートが追加されました それに伴い、Context.#upgradeが標準のWebSocketオブジェクトを返却するように変更されています (破壊的変更) Applicationオブジェクトを作成する際に、contextStateオプションによってContext.stateが作成される際の挙動を制御できるようになりました。 Context#sendでcontentTypesオプションがサポートされ、Content-Typeヘッダの内容をカスタマイズできるようになりました。 デフォルトで、補足されなかった例外が標準エラーに出力されるようになりました (この挙動はlogErrorsオプションにfalseを設定することで無効化できます) https://github.com/oakserver/oak/commit/9f7dad2144f41c6bdf098577351f7b36554ee4ba deno_mongo v0.24.0がリリース DenoのMongoDBクライアントであるdeno_mongoのv0.24.0がリリースされました。 変更点: Collection#dropIndexesが実装されました Collection#findAndModifyが実装されました https://github.com/denodrivers/deno_mongo/releases/tag/v0.24.0

July 25, 2021

2021/07/12〜2021/07/18の最新情報

Deno v1.12.0のリリース Deno v1.12.0がリリースされました。 変更点: MessageChannelとMessagePortがサポートされました Deno名前空間のObject.freezeによる凍結が解除され、configurableになりました WebAssembly.instantiateStreamingがサポートされました tsconfig.jsonやDeno.emitでtypesオプションがサポートされました /// <reference types="..." />がサポートされました SharedArrayBufferのworker間での共有がサポートされました SubtleCrypto.generateKeyとSubtleCrypto.sign、SubtleCrypto.verifyがサポートされました Deno.createHttpClientでproxyオプションがサポートされました ネイティブHTTPサーバでWebSocketがサポートされました (Deno.upgradeWebSocket) Denoのデバッグ機能(--inspect/--inspect-brk)が改善され、コンソールへの出力がDevToolsとターミナルの両方に出力されるようになりました deno lspのtextDocument/hoverメソッドで依存モジュールの情報を表示できるようになりました REPLの補完の挙動が改善されました REPLでimport宣言がサポートされました REPLでTypeScriptがサポートされました REPLなどでEventやRequestなどのクラスのprototypeを評価しようとすると、プロセスがクラッシュする問題が修正されました deno testで--shuffleと--fail-fast=<N>オプションがサポートされました DedicatedWorkerGlobalScopeのイベントハンドラが仕様通りに動作するように修正されました Deno.ppidとDeno.memoryUsageがstableになりました console.tableの出力が改善されました fetch APIでユーザが指定したHOSTヘッダが無視されるようになりました fetch APIでOPTIONSリクエストを送信したときに、レスポンスボディが設定されるように修正されました performance APIのWeb標準との互換性が向上しました SignalStream#disposeを呼んだ後にもSignalStream#thenで登録したコールバックが呼ばれてしまう問題が修正されました Deno.copyが非推奨化されました 循環依存の関係にある複数のモジュールを平行で動的importすると、プロセスがクラッシュする問題が修正されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.0 https://deno.com/blog/v1.12 Deno 1.12.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 deno_std v0.101.0のリリース deno_stdのv0.101.0がリリースされました。 このリリースにはいくつかの破壊的変更が含まれています。 変更点: encoding/hex: encodedLen, encodeToString, decodedLen, decodeStringが削除され、errInvalidByteとerrLengthが非公開になりました (破壊的変更) mime/multipart: MultipartReader#readFormの戻り値であるMultipartFormDataの各メソッドが配列を返却するように変更されました。それに合わせて、fileとvalueメソッドがそれぞれfilesとvaluesにリネームされています (破壊的変更) uuid/v4: generate関数が非推奨化されました (Web Crypto APIが実装されたため) uuid/v5: Web Crypto APIの実装に合わせ、generate関数のシグネチャが変更されました (破壊的変更) async: deadline関数とdebounce関数が追加されました encoding/toml: 不適切な形式の文字列が適切に取り扱われるよう修正されました encoding/toml: stringifyで複数の型が混在した配列が適切にシリアライズされない問題が修正されました encoding/toml: 不適切な空白文字が含まれていた際に、例外が投げられるように修正されました hash: BLAKE3ハッシュ関数がサポートされました http/cookie: Domain属性に不適切な形式の値が設定されていないかチェックされるようになりました http/cookie: deleteCookieでPath属性とDomain属性の指定がサポートされました http/cookie: setCookieでmaxAgeオプションに0を指定するとエラーが発生する問題が修正されました io/bufio: readLines関数で、EOFに達した際に余分な空文字列がyieldされる問題が修正されました io/util: Deno v1....

July 18, 2021

2021/07/05〜2021/07/11の最新情報

Denoのデフォルトの型チェックの挙動について DenoのGitHubリポジトリにて、Denoのデフォルトの型チェックの挙動を変更することが検討されています。 https://github.com/denoland/deno/issues/11340 このissueでは、以下のような方向性が示されています。 DenoのTypeScriptによる型チェックをデフォルトで無効化したい (現状の--no-checkオプションを付けた際の挙動をデフォルトにしたい) TypeScriptによる型チェックは、--checkオプションを指定したときのみ実施する --no-checkオプションは非推奨化する より詳細な内容や議論などについては上記issueを参照いただければと思います。 https://github.com/denoland/deno/issues/11340 Bundler v0.8.0 DenoのフロントエンドビルドツールであるBundlerのv0.8.0がリリースされました。 このリリースでは、Devサーバのサポートが追加されています。 https://github.com/timreichen/Bundler/releases/tag/0.8.0 deno-redis v0.23.0がリリース deno-redisのv0.23.0がリリースされました。 このリリースでは、いくつかの破壊的変更が実施されています。 Redis Clusterのクライアント実装が追加されました。 Redis.connectionプロパティが削除されました。(破壊的変更) RedisImplクラスが非公開になり、代わりにcreate関数が追加されました。 (破壊的変更) https://github.com/denodrivers/redis/releases/tag/v0.23.0 xhr xhrはDenoとDeno Deploy向けのXMLHttpRequestのポリフィルです。 以下のドキュメントにて、このモジュールを利用してDeno Deploy上でFirebase SDKを使用する方法が紹介されています。 https://deno.com/deploy/docs/tutorial-firebase https://github.com/kitsonk/xhr https://deno.com/deploy/docs/tutorial-firebase

July 11, 2021

2021/06/28〜2021/07/04の最新情報

Deno v1.11.3のリリース Denoのv1.11.3がリリースされました。 このリリースではバグ修正などを中心に実施されています。 変更点: Deno.emit()でグラフエラーの内容がdiagnostics配列に含まれるようになりました。 存在しないファイルをimportしようとした際などに、その内容がdiagnostics配列で報告されるようになりました。 https://github.com/denoland/deno/security/advisories/GHSA-xpwj-7v8q-mcgj の修正により、–allow-netパーミッションなしでDeno.emitを実行すると、リモート依存がバンドルに含まれないように修正されたことによる影響のようです console.logなどの呼び出し時にエラーが発生すると、denoプロセスがパニックする問題が修正されました fetch APIでユーザが指定したHostヘッダが無視されるように修正されました。 SignalStream#disposeを呼んだあとにもSignalStream#thenに渡したコールバックが呼ばれてしまう問題が修正されました。 SignalStreamはDeno.signal()で返却されるオブジェクトです。 Deno.signal(s)がdenoプロセスを終了しないようブロックしてしまう問題が修正されました。 localstorageの最大容量が5MBから10MBに拡大されました。 REPLなどでEvent.prototypeを評価しようとすると例外が発生する問題が修正されました。 Eventの読み込み専用プロパティへ書き込みができなくなりました。(https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/API/Event) deno lspコマンドから--parent-pidフラグが削除されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.11.3 Denoの2021年Q3ロードマップが公開 Denoの2021年Q3のロードマップが公開されました。 今後、Denoの本体やdeno lspなどで実施される予定の変更内容が公開されています。 https://github.com/denoland/deno/issues/11168 deno_std v0.100.0のリリース deno_stdのv0.100.0がリリースされました。 変更点: testing: assertEqualsなどの関数で文字列どうしを比較した際に、差分が大幅に見やすくなりました。 testing: assertExists関数のシグネチャがType Guardを使用して宣言されるように修正されました。 node/events: EventEmitter#addListenerがNode.jsと同様の挙動をするように修正されました。 path/glob: tsconfig.jsonで"noImplicitAny": falseを指定した際にタイプエラーが発生する問題が修正されました。 https://github.com/denoland/deno_std/pull/987 Oak v7.7.0 DenoのWebフレームワークであるOakのv7.7.0がリリースされました。 主な変更点: Context#sendEventsでkeepAliveオプションが追加され、Server-Sent Eventsサーバでコネクションのポーリングが行えるようになりました。 proxyミドルウェアでクエリパラメータが送信されない問題が修正されました。 https://github.com/oakserver/oak/commit/5403ac08ddf295cda388ac4f1f12f630d2e77a2f Trex v1.8.0 Denoのパッケージ管理ツールであるTrexのv1.8.0がリリースされました。 このリリースではtrex execコマンドがサポートされ、deno.land/xで公開されているCLIツールをインストールせずに直接実行できるようになりました。...

July 4, 2021

2021/06/21〜2021/06/27の最新情報

Deno v1.11.2がリリースされました Deno v1.11.2がリリースされました。 このリリースでは、deno lspへの機能追加やWeb標準との互換性の向上などが実施されています。 変更点: deno lspでリントエラーを無視するためのクイックフィックスアクションが実装されました。 deno lspで文字列やコメント中に現れた識別子がリネームされないように修正されました。 Deno.emit()のmoduleオプションで"es2020"がサポートされました。 Console, URL, URLSearchParams, 及びWebsocketオブジェクトがWPTにパスするように修正されました。 fetchでHEADまたはOPTIONSリクエストを送信する際はレスポンスボディが空になるように修正されました。 WorkerがURLオブジェクトを受け付けるようになりました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.11.2 Deno DeployのBeta 1がリリースされました Deno DeployのBeta 1がリリースされました。 主な変更点: BroadcastChannelを使用したエッジワーカー間での通信がサポートされました。(https://deno.com/deploy/docs/runtime-broadcast-channel) カスタムのTLS証明書のサポート https://deno.com/blog/deploy-beta1 fresh - Deno Deployで動作するWebフレームワーク freshというDeno Deploy上で動作するPreactをベースにしたWebフレームワークが公開されました。 特徴: 設定が不要 Next.jsライクなファイルシステムベースのルーティングやAPI Routesなどをサポートしています。 ページのレンダリングはエッジワーカー上で実行されるため、事前のビルドステップが必要ありません。 https://github.com/lucacasonato/fresh xml - Denoで動作するXMLモジュール xmlはDenoで動作するXMLモジュールです。 XMLドキュメントのパースやJavaScriptオブジェクトからXMLドキュメントへの変換などがサポートされています。 https://github.com/lowlighter/xml

June 27, 2021

2021/06/14〜2021/06/20の最新情報

Deno v1.11.1がリリースされました Denoのv1.11.1がリリースされました。 このリリースでは、バグ修正などを中心に行われています。 主な変更点: Deno.inspectでProxyオブジェクトを渡した際に、showProxyオプションにfalseが設定されていれば、プロキシ対象のオブジェクトではなくProxy自身の詳細情報を返却するように修正されました。 globalThis.dispatchEventを上書きすると、以降、addEventListenerで登録したmessageイベントのリスナが呼ばれなくなる問題が修正されました。 レスポンスボディとしてReadableStreamを使っていると、Deno.serveHttpがハングする問題が修正されました。 Streams APIのWeb標準との互換性が向上しました。 setTimeoutなどのAPIにおける最小待ち時間が4ミリ秒に変更されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.11.1 deno_std v0.99.0がリリースされました deno_stdのv0.99.0がリリースされました。 変更点: mime: MultipartWriter#createPartがpublicメソッドに変更されました node/util: util.inheritsが実装されました node/events: EventEmitter#removeAllListenersがNode.jsと同じ挙動をするように修正されました node: process.envが列挙可能になりました({...process.env}でエラーが発生しなくなりました) https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.99.0 Oak v7.6.0がリリースされました Oakのv7.6.0がリリースされました。 主な変更点: ユニットテスト用のユーティリティが実装されました。 (https://oakserver.github.io/oak/testing) proxyミドルウェアが実装されました。 ctx.response.redirectで適切にリダイレクトが行われるようにするために、Referrerヘッダの代わりにRefererヘッダが使用されるように変更されました。 Cookieに複数の値を設定したときに、適切に動作が行われるように修正されました。 https://github.com/oakserver/oak/commit/ea56a0bdaf5b4547611ef0fcf7846eb393f51d5e Deno internals - how modern JavaScript runtime is built Node.js Wroclaw #10でのBartek Iwańczuk氏の公演がYoutubeで公開されました。 Denoランタイムの内部構造などついて解説されています。 https://www.youtube.com/watch?v=LoknuwupOIE

June 20, 2021