2021/02/15〜2021/02/21の最新情報

Deno本体の最新情報 Deno v1.7.5がリリース Deno v1.7.5がリリースされました。 このリリースではバグ修正などを中心に実施されています。 変更点: btoa()関数とEventクラスがWPTにパスするように修正され、Web標準との互換性が増しました。 deno lspでデータURLが適切に扱われない問題などが修正されました。 Dynamic importsで発生した例外をcatchできるようになりました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.7.5 deno_std v0.88.0がリリース deno_std v0.88.0がリリースされました。 変更点: std/encoding/utf8モジュールが削除されました。 std/testing/asserts: assertEquals()などの関数で、シンボルが適切に取り扱われない問題が修正されました。 std/node: url及びcryptoモジュールをrequire()で読み込めるようになりました。 std/node: ttyモジュールが部分的に実装されました。 std/node: Conditional exportsが実装されました。 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.88.0 https://github.com/denoland/deno_std/compare/0.87.0...0.88.0 vscode_deno v3.0.0がリリース vscode_deno v3.0.0がリリースされました。 このリリースにおける主要な変更点として、Canaryバージョン同様、deno lspを使用するように変更されています。 サードパーティモジュールの最新情報 deno_mysql v2.8.0がリリース deno_mysql v2.8.0がリリースされました。 変更点: MariaDB v10.0のサポートが追加されました。 MySQLのTINYINT型がJavaScriptのBoolean型へ変換されないように修正されました。 caching_sha2_password認証プラグインがサポートされました。 configLogger()が実装され、ロギングの挙動をカスタマイズできるようになりました。 https://github.com/denodrivers/mysql/releases/tag/v2.8.0 Sinco v1.1.0がリリース Since v1.1.0がリリースされました。 SincoはDenoで実装されたブラウザのオートメーション・テスティングライブラリです。 変更点: HeadlessBrowser#evaluatePage()が実装され、現在のページ内での関数や式の実行がサポートされました。 Dockerコンテナ内での実行がサポートされました。 https://github....

February 21, 2021

2021/02/08〜2021/02/14の最新情報

Deno本体の最新情報 Deno v1.7.3/v1.7.4がリリースされました Deno v1.7.3がリリースされました。 その後、一部のバージョンのLinuxディストリビューションで動作しない問題が発覚したため、その問題を修正したDeno v1.7.4がリリースされました。 v1.7.3/v1.7.4の主な変更点: deno lspでcodeAction/resolveが実装されました。 deno lspにdeno.cacheコードアクションが実装されました。 deno lspにImplementationscode lensが実装されました。 Import mapsがデータURL(data:)を適切にハンドリングするように修正されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.7.4 deno_std v0.87.0がリリースされました Deno v1.7.3のリリースに合わせ、deno_std v0.87.0がリリースされました。 このリリースにはhttp/cookieモジュールに対する破壊的変更が含まれています。 変更点: http/cookie: Cookies及びSameSiteの型エイリアスが削除されました。 http/file_server: SVGファイルに対して適切なContent-Typeが設定されるように修正されました。 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.87.0 サードパーティモジュールの最新情報 denops.vim - DenoでVim/Neovimプラグインを書くためのエコシステム denops.vimという、Denoを使ってVim/Neovimプラグインを書くためのエコシステムが公開されました。 coc.nvimに影響を受けているようです。 サンプルプラグインも公開されているため、興味のある方は見てみるとよいかもしれません。 https://github.com/vim-denops/denops-helloworld.vim https://github.com/vim-denops/denops.vim https://github.com/vim-denops/denops-deno https://github.com/vim-denops/denops-std-deno slack_web_api - DenoのSlack APIクライアント slack_web_apiはNode.jsの@slack/web-apiをDenoにポートしたモジュールです。 このモジュールを使用することで、DenoからSlack APIを叩くことができます。 https://deno.land/x/slack_web_api@1.0.1 deno-redis v0.18.0がリリース deno-redis v0.18.0がリリースされました。 このリリースでは、deno lintでcamelcaseルールが実装されたことに合わせ、全メソッド及びプロパティがキャメルケース形式へリネームされています。 変更点:...

February 14, 2021

2021/02/01〜2021/02/07の最新情報

Deno本体の最新情報 Deno v1.7.2がリリース Deno v1.7.2がリリースされました。これに合わせて、deno_std v0.86.0もリリースされています。 主な変更点: deno lspでtextDocument/codeLens及びtextDocument/codeActionが実装された WPTにパスするよう、File及びBlobの実装がリライトされた https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.7.2 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.86.0 deno_stdのリポジトリがdeno本体のリポジトリから分離された Denoには標準モジュールとしてdeno_stdが存在します。 今まで、このdeno_stdの開発は、deno本体と同じリポジトリ内(denoland/deno)で行われていました。 この度、deno_stdが個別のリポジトリへと分離されました。 これにより、deno_stdの開発時にRustのセットアップが必要なくなるため、deno_stdへのコントリビューションが行いやすくなるのではないかと思われます。 https://github.com/denoland/deno_std サードパーティモジュールの最新情報 emacs-ng emacs-ngはEmacsのフォークです。 以下のような機能を備えているようです: Denoを組み込むことで、Emacs内でJavaScript/TypeScriptコードの実行を可能とする MozillaのWebRenderをサポート https://github.com/emacs-ng/emacs-ng deno-postgres v0.7.0がリリースされた deno-postgres v0.7.0がリリースされました。 v0.6.0までは、deno-postgresがサポートしていないデータ型を利用しようとすると、例外が発生しました。 このリリースにおいて、現時点でdeno-postgresでサポートされていない全てのデータ型が、JavaScriptのStringとして返却されるように挙動が変更されました。 将来的には、ライブラリの利用者が各データ型のハンドリング方法を制御できるようにするために、カスタムのハンドラを登録できるようにすることも検討されているようです。 https://github.com/denodrivers/postgres/issues/239 https://github.com/denodrivers/postgres/releases/tag/v0.7.0 Trex v1.5.0がリリースされた TrexはDenoのパッケージマネージャです。 このリリースではtrex lsコマンドが実装され、インストールされた依存パッケージの一覧を表示できるようになりました。 https://github.com/crewdevio/Trex/releases/tag/v1.5.0 Deno Module Visualizer Deno Module Visualizerが公開されました。 Deno Module Visualizerは、あるモジュールとその依存関係をGraphvizを使って可視化してくれます。 使用例: deno-postgres v0.7.0 deno-redis v0.17.0 https://deno-visualizer.danopia.net/

February 7, 2021

2021/01/25〜2021/01/31の最新情報

Deno v1.7.1がリリース Denoのv1.7.1がリリースされました。 このリリースに合わせて、stdのv0.85.0もリリースされています。 v1.7.0でリリースされたDeno.emitやDeno.resolveDnsの安定性の向上 deno lspのバグ修正・安定性の向上 std/nodeでprocess.on("exit")がサポートされた https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.7.1 deno-postgresのv0.5.0/v0.6.0がリリース deno-postgresのv0.5.0及びv0.6.0がリリースされました。 v0.5.0 v0.6.0 これらのリリースにはいくつかの破壊的変更が含まれています: Client#queryメソッドが削除され、Client#queryArrayとClient#queryObjectメソッドが追加された Client#queryArrayはクエリの結果をネストされた配列として返却します Client#queryObjectはクエリの結果をオブジェクトの配列として返却します Client#multiQueryメソッドが削除された PostgreSQLのbigint型がJavaScriptのBigIntとして返却されるように変更された v0.4.0まではJavaScriptのString型として返却されていました https://github.com/denodrivers/postgres Harmony - Discord APIライブラリ HarmonyというDiscord APIライブラリが公開されました。 このライブラリを使うことで、Discordボットの開発などを行うことができます。 https://github.com/harmonyland/harmony

January 31, 2021

2021/01/18〜2021/01/24の最新情報

Deno v1.7.0がリリース Deno v1.7.0がリリースされました。 以下は変更点の要約です: deno compileコマンドでクロスコンパイルや軽量バイナリの生成、パーミッションの指定などがサポートされた import及びWorkerでData URLがサポートされた Deno.resolveDnsが実装された Deno.transpileOnly/bundle/compileが、Deno.emitという単一のAPIに統合された deno fmtコマンドでマークダウンファイルがサポートされた ReadableStreamでasyncIteratorプロトコルが実装された ReadableStream#getIteratorが非推奨になった(v1.8で削除されることが予定されています) Workerを起動する際に、パーミッションを指定できるようになった globalThis.location及び--locationフラグがサポートされた fetch及びWorkerで相対URLを指定できるようになった fetchでリクエストボディのストリミーングがサポートされた TLSセッションキャッシュが実装された また、magurotunaさんによって、Deno v1.7.0に関する日本語の紹介記事が書かれています。 Deno 1.7.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 deno-rollup - RollupのDenoポート deno-rollupはRollupをDenoから使用できるようにしたパッケージです。 内部的にはRollupのブラウザビルドが利用されています。 CLIまたはJavaScript APIが提供されており、それらを使用することでソースコードをバンドルできます。 https://github.com/cmorten/deno-rollup code-block-writer - JavaScript/TypeScriptコードの生成をサポートするモジュール code-block-writerはJavaScript/TypeScriptコードの生成をサポートするDenoモジュールです。 設定を変更することでインデント幅や文字列を囲むのに使用するクォートなどを柔軟に変更することができます。 また、このモジュールはnpmパッケージとしても公開されており、Node.jsからも使用することができます。 https://github.com/dsherret/code-block-writer

January 24, 2021

2021/01/11〜2021/01/17の最新情報

Deno in 2020 Denoの公式ブログポストにて、Deno in 2020という記事が公開されました。 この記事では、2020年中にDenoに行われた変更点がまとめられています。 また、この記事の公開に合わせて、Deno Surveyというアンケートも実施されています。 https://deno.land/posts/deno-in-2020 Obsidian - GraphQLクライアント/サーバモジュール ObsidianはDenoで実装されたGraphQLクライアント/サーバモジュールです。 SSRされたReactアプリケーション向けに最適化されています。 現時点では、以下のような機能が提供されています: Reactとの統合(useObsidianフック、ObsidianWrapperコンポーネント) Oakフレームワークとの統合 クライアントサイド及びサーバサイドでのキャッシュ(サーバサイドキャッシュではRedisが使用されています) GraphQL Playground https://github.com/open-source-labs/obsidian Sinco - ブラウザのオートメーション・テストツール SincoはDenoで動作するブラウザのオートメーション・テストツールです。 現時点ではヘッドレスモードのChromeのみに対応しています。 https://github.com/drashland/sinco

January 17, 2021

2021/01/04〜2021/01/10の最新情報

vno vnoはDenoでVue.jsを用いた開発を行うためのビルドツールです。 現時点では以下のような機能が提供されているようです。 シングルファイルコンポーネントのビルド・バンドル Devサーバ まだ実装されてはいないものの、将来的にはSSRを実装することも検討されているようです。 Lume LumeはDenoで実装されたシンプルなスタティックサイトジェネレータです。 markdown, nunjucks, jsxなど様々な形式でページを記述できる。 プラグインシステムにより拡張が可能。 bench - DenoとNode.jsフレームワークのベンチマーク benchは、Deno及びNode.jsフレームワークのベンチマークを公開しています。 GitHub Actionsを使用して、毎日、それぞれのフレームワークに対してベンチマークが実行されています。 現時点では、以下のフレームワークに対するベンチマークが公開されています: abc alosaur deno (std/http) dinatra drash express fastify node (httpモジュール) oak servest mandarinets aqua reno

January 10, 2021

2020/12/28〜2021/01/03の最新情報

Deno@v1.6.3がリリースされた Denoのv1.6.3がリリースされました。 ハイライト deno lspにtextDocument/renameやcacheコマンドが実装されました。 std@0.83.0も同時にリリースされました。std/node/fsにmkdtempとmkdtempSyncが実装されています。 deno-puppeteerが公開された puppeteerのDenoポートであるdeno-puppeteerが公開されました。

January 3, 2021

はじめに

はじめに このサイトでは、Denoに関する最新情報を定期的に発信しようと思います。 日頃からDenoに関するリポジトリや情報などをウォッチしており、どうせならそれに関する情報をアウトプットしてみようと思い、始めた試みです。 これから隔週程度の間隔で情報を発信していこうと思います。

January 2, 2021