2024/01/29〜2024/02/04の最新情報

dax v0.38.0 dax v0.38.0がリリースされています。 サブシェルやリダイレクト、パイプなどのサポートが追加されています。 import { $ } from "https://deno.land/x/dax@0.38.0/mod.ts"; // サブシェル await $`(export VAR=123; echo $VAR) && echo $VAR`; // リダイレクト { const request = $.request( "https://raw.githubusercontent.com/denoland/deno_std/0.214.0/version.ts", ) .showProgress(); await $`cat - < ${request}`; const path = $.path("test.txt"); await $`echo foobar > ${path}`; } // パイプ { await $`cat deno.json | jq .imports`; const imports = await $`cat deno....

February 4, 2024

2024/01/22〜2024/01/28の最新情報

Deno v1.40 Deno v1.40がリリースされました。 以下に内容をまとめたため、よろしければこちらを参照いただければと思います。 Deno v1.40 deno_stdでのワークスペースの導入について deno_stdでワークスペースやdeno publish、“fast check”などの導入に向けた準備が進んでいるようです。 chore: set up workspace publish from CI #4210 もし今後、パッケージの公開やワークスペースの利用などを検討されている際は、参考になるかもしれません。 std/kvについて deno_std/kvモジュールの開発が行われているようです。 feat: std/kv まだ入るかどうかは不明なのですが、今後、こちらからDeno KV関連のユーティリティが提供されていく可能性がありそうです。 Deno v1.40.1 Deno v1.40.1がリリースされています。 v1.40.0でdeno lspにおいてデフォルトでcompilerOptions.experimentalDecoratorsが無効化されていなかったため、改めて無効化されています。 Deno v1.40.2 Deno v1.40.2がリリースされています。 Deno.FsFileでinstanceofが動作しなくなっていた問題が修正されています。 また、v1.40.0で導入された非推奨API使用時の警告メッセージが簡略化されています。 もし、v1.40.0時点での詳細な警告メッセージへ戻したい場合は、DENO_VERBOSE_WARNINGSを設定する必要があります。 deno_std v0.213.0 deno_std v0.213.0がリリースされています。 破壊的変更 非推奨化されていたモジュールやAPIが削除されています。 std/http/cookie_map.tsが削除されています。 std/semver/format.ts: function format(semver: SemVer, style?: FormatStyle): string形式が削除されています。 std/semver/compare_build.tsが削除されています。 std/semver/rsort.tsが削除されています。(reverseSortへの移行が推奨されます) 非推奨化 std/path std/path/constants.tsが追加されています。 これに合わせてstd/path/separator.tsが非推奨化されました。このファイルで公開されていたSEPはSEPARATORに、SEP_PATTERNはSEPARATOR_PATTERNにリネームされており、それぞれconstants.tsからの読み込みが推奨されます。 std/semver std/semver/types.ts: SemVerRangeが非推奨化されています。代わりにRangeが追加されているため、そちらのへの移行が推奨されます。 std/semver/outside....

January 28, 2024

Deno v1.40

Deno v1.40がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて解説します。 Temporalサポート DenoでTemporal がサポートされました。利用するには--unstable-temporalの指定が必要です。 Temporal.Now.instant(); 今のところTemporalのサポートはv2での安定化が検討されているようです。 Decorators proposal (stage 3)のサポート ⚠️ V8でまだサポートされていない関係で.jsファイルではまだ動作しないようなためご注意 (.tsなどのトランスパイルされるファイルでのみ動作します) TypeScript v5で導入されたDecorators (stage 3)がDenoでもサポートされました。 これに伴い、今までデフォルトで有効化されていたTypeScriptのexperimentalDecoratorsは無効化されたため、もし利用したい場合はdeno.jsonで明示的に有効化する必要があります。 { "compilerOptions": { "experimentalDecorators": true } } TypeScript5で導入されたStage 3のDecoratorを眺めてみる | 豆蔵デベロッパーサイト deno.json importsでnpm:URLのマッピングを定義する際の挙動の改善 (Import map expansion) npmパッケージが提供するサブパスの読み込みに関する挙動が改善されています。 例えば、deno.jsonでImport Mapsを定義しておき、npm:なしでmswとmsw/nodeを読み込みたい場面があったとします。 import { http, HttpResponse } from "msw"; import { setupServer } from "msw/node"; const server = setupServer( http.get(`${location.origin}/api/user`, () => HttpResponse.json({ id: 1, name: "foo", })), ); この場合、v1....

January 28, 2024

2024/01/15〜2024/01/21の最新情報

fresh v1.6.2 fresh v1.6.2がリリースされています。 Tailwind CSS tailwindプラグインを本番環境で事前ビルドなしに利用しようとした場合に、エラーが発生するように挙動が改善されています。 また、初期化スクリプトでTailwind CSSを利用するように選択した場合、GitHub Actionsの設定もセットアップされるように改善されています。 https://github.com/denoland/fresh/pull/2227 Partials <Partial>による再レンダリング時に、f-partialで指定されたエンドポイントが<title>を返さなかった場合、タイトルが失われてしまう問題が修正されています。 f-client-navが適用された<form>からサブミットされた際に、ブラウザURLが更新されない問題が修正されています。 Import Attributes IslandコンポーネントでImport Attributesが利用できない問題が解消されています。 fresh v1.6.3 fresh v1.6.3がリリースされています。 dangerouslySetInnerHTMLを使用している際のプロトタイプ汚染攻撃への対策が行われています。 もしfreshを利用されている場合は、可能な限りこのバージョンへのアップデートを行うように推奨されています。 Deno v1.39.4 Deno v1.39.4がリリースされています。 deno.jsonで./から始まるパスが各種include/excludeオプションに含まれていた場合、それらがうまく取り扱われなくなっていた問題が修正されています。 deno check: excludeで指定されたディレクトリにcompilerOptions.typesで指定されたd.tsファイルが含まれていた場合、プロセスがパニックする問題が修正されています。 External WebGPU surfaces / BYOW WebGPUによるレンダリング結果を外部ウィンドウに出力できるようにするため、Deno.UnsafeWindowSurfaceというAPIが追加されています。 feat: External webgpu surfaces / BYOW (#21835) この機能は今のところ、Deno v1.40でのリリースが検討されているようです。 deno_sdl2では、まだリリースはされていないものの、この機能へのサポートが進んでいるようです。 Add windowSurface() 非推奨APIの使用に関する警告について Deno 2.0に向けて、Deno.runなどの非推奨化されたDeno APIの使用時に警告を表示する機能が導入されています。 feat: Start warning on each use of a deprecated API #21939...

January 21, 2024

2024/01/08〜2024/01/14の最新情報

Deno v1.39.3 Deno v1.39.3がリリースされています。 Node.js互換性の改善 node:fs: cp/cpSync/promises.cpが実装されました。 deno.jsonなどでnodeModulesDir: falseが設定されている場合、package.jsonがある場合でもnpmパッケージを必要に応じてダウンロードするように挙動が変更されました。 deno compile deno compileコマンドが--unstable-kvなどの--unstable-*オプションに対応しました。 deno lsp Deno.testのテスト名にテンプレートリテラルが与えられているテストケースがTest code lensで検出されない問題が修正されています。 Web API SubtleCrypto#importKeyとSubtleCrypto#generateKeyでP-521がサポートされています。 また、EventSourceの型定義が追加されています。 Androidサポート Androidでのビルドがサポートされています。 https://github.com/denoland/deno/pull/19437 jsr: ⚠️jsr:は開発中の機能のため、基本的にまだ利用はできません。 deno_graphに導入された“fast check”という仕組みを利用して、jsr:からダウンロードされたモジュールの型チェックを高速化する仕組みが導入されているようです。対象パッケージのpublic APIとその型情報のみを含むグラフを構築することで、型チェックの高速化が図られているようです。 feat(unstable): fast subset type checking of JSR dependencies (denoland/deno#21873) deno_std v0.212.0 deno_std v0.212.0がリリースされました。 非推奨モジュール・APIの削除 std/signal 非推奨化されていたstd/signalモジュールが削除されました。 std/log std/log/levels.ts: LogLevelsの数値キーが削除されました。(getLevelByNameへの移行が推奨されています) ログレベルをnumber型で取り扱っていた箇所がLogLevel型で取り扱われるように修正されています。 std/semver 以下のAPIやファイルが削除されています。 削除対象 移行先 SemVerComparator Comparator canParse(version: SemVer): boolean canParse(version: string): boolean std/semver/cmp....

January 14, 2024

2024/01/01〜2024/01/07の最新情報

Deno v1.39.2 Deno v1.39.2がリリースされました。 Node.js互換性 BYONMとImport Mapsを併用できるようになりました。 また、import.meta.resolve()でnpm:URLがサポートされています。 import.meta.resolve("npm:express"); // => "npm:express" Node.jsの組み込みパッケージに関しても様々な改善が行われており、試せてはいないのですが、next buildが動作するようになったようです。 node:dgram: Socketのunref/refが実装 node:http: ClientRequest#setNoDelayが実装 node:crypto: aes-192-ecbとaes-256-ecbがサポート node:process: process.abort()が実装 node:os: os.machine()が実装 node:os: os.cpus()の互換性の向上 (今まではダミーの値が返されていました。) node:test: TestContext#testで2段階以上のネストがサポートされました。 deno lsp V8インスペクターへの接続がサポートされています。 vscode_deno v3.31.0で"deno.internalInspect"オプションが追加されており、これにtrueなどを設定すると有効化されるようです。 Debugger listening on ws://127.0.0.1:9222/ws/<id> Visit chrome://inspect to connect to the debugger. compilerOptions.jsxImportSourceで指定されたモジュールをdeno lspが自動でキャッシュするように挙動が改善されました。 Test code lensでDeno.test.only/Deno.test.ignoreを使用して定義されたテストケースが検出されるように改善されました。 deno check deno checkコマンドでdeno.jsonのexcludeの内容が反映されるように改善されました。 Deno KV DBがクローズされたらウォッチャー(Deno.Kv#watch)も自動で停止するように挙動が改善されています。 Object.groupBy 戻り値の型がRecord<Key, Item[]>からPartial<Record<Key, Item[]>>に変更されました。 deno_std v0.211.0 deno_std v0....

January 7, 2024

2023/12/25〜2023/12/31の最新情報

Temporal APIのサポートについて まだマージはされていませんが、Deno本体にTemporal APIのサポートを追加するPRが作成されています。 feat(unstable): add Temporal API support #21738 現時点では、--unstableまたは--unstable-temporalを指定したときのみTemporal APIが有効化される想定のようです。 Danet v2 DenoのWebフレームワークであるDanetのv2がリリースされています。 内部で使用されているフレームワークがHonoへ移行されているようです。また、パフォーマンスについても60%の向上が実現されているようです。 このリリースに合わせてdeno.land/x/danet_swaggerのv2もリリースされており、Swagger UIからscalarへの移行が行われているようです。 https://discord.com/channels/684898665143206084/712010403302866974/1189921808883912775 Comparing 1.8.0…2.0.0 · Savory/Danet Netzo Netzoというプロダクトが公開されているようです。 FreshのメタフレームワークであるNetzo frameworkやNetzo platformというビジネス向けのWebアプリケーションの開発やデプロイなどを容易にしてくれるプラットフォームなどが提供されるようです。 Netzo frameworkについてはOSSとして開発されているようで、以下のリポジトリで公開されているようです。 https://github.com/netzo/netzo https://github.com/uki00a/awesome-fresh/pull/38

December 31, 2023

2023/12/18〜2023/12/24の最新情報

Deno v1.39.1 Deno v1.39.1がリリースされました。 Deno.serveのUnixドメインソケットサポートの安定化 Deno.serveのUnixドメインソケットサポートが--unstableなしで動作するようになりました。(Deno v1.39) deno coverage deno coverageの実行時にディレクトリの省略が任意に変更されました。(デフォルトとしてcoverage/が使われます) deno jupyter importされたモジュールでDeno.testを使っているとパニックする問題が修正されています。 Node.js互換性 Prismaなどが動かなくなってた問題が修正されているようです。(https://github.com/prisma/prisma/issues/2452#issuecomment-1866409306) また、node:cryptoで以下の対応が実施されています。 pseudoRandomBytes()が実装されています。 fork()から返却されたChildProcessに対してkillを呼ぶと、プロセスがハングする問題が修正されています。 deno_std v0.210.0 deno_std v0.210.0がリリースされました。 非推奨モジュール・APIの削除 std/crypto/to_hash_string.tsが削除されました。(encodeHexやencodeBase64への移行が推奨されます。) std/encoding: ascii85.ts/base32.ts/base58.ts/base64.ts/base64url.ts/hex.tsからencodeとdecodeが削除されました。 std/http/method.tsが削除されました。 非推奨化 std/semver parse()とcanParse()からSemVerを引数に取る形式が非推奨化されました。 rcompare.tsが非推奨化されています。 isSemVerComparatorがisComparatorへリネームされています。(isSemVerComparatorは非推奨化されています) SemVerComparatorがComparatorへリネームされています。(SemVerComparatorは非推奨化されています) std/encoding/base32.ts byteLength()が非推奨化されています。 cli/spinner.tsが実装 CLI向けにスピナーを表示できます。 import { Spinner } from "https://deno.land/std@0.210.0/cli/spinner.ts"; const spinner = new Spinner({ message: "Loading..." }); spinner.start(); try { await doSomething(); } finally { spinner.stop(); } std/logでJSONL形式でのロギングがサポート handlersのセットアップ時に、formatterにjsonFormatterを指定すると有効化されます。...

December 24, 2023

2023/12/11〜2023/12/17の最新情報

Deno v1.39 Deno v1.39がリリースされました。 以下に内容をまとめたため、よろしければそちらを参照いただければと思います。 Deno v1.39 deno_std v0.209.0 deno_std v0.209.0がリリースされました。 非推奨モジュール・APIの削除 以下の非推奨化されていたモジュールやAPIが削除されています。 std/fs/eol.ts: EOLがenumから文字列("\n" | "\r\n")に変更されています。 std/async/deferred.tsが削除されています。(Deno v1.38からPromise.withResolversがサポートされたため) std/bytes/concat.ts: スプレッド形式のシグネチャ(concat(...buf: (Uint8Array | Uint8Array[])[]): Uint8Array)が削除されました。 std/collections: binary_heap.tsなどのデータ構造に関わるファイルが削除されています。 deno_std v0.207.0でstd/data_structuresが追加されていて、今回削除されたデータ構造はそちらから利用できます。 std/datetime/to_imf.tsが削除されました。(Date#toUTCString()の使用が推奨されます。) std/http/server_sent_event.tsが削除されました。(std/http/server_sent_event_stream.tsの使用が推奨されます。) 既存モジュール・APIの非推奨化 std/types.d.tsが非推奨化されました。 今後はWeb Streams APIの使用が推奨されます。 また、std/io/types.d.tsが追加されており、こちらはdeno_std v1までは維持されるようなので、もしstd/types.d.tsを利用したいケースではこちらの利用が推奨されます。 std/log: LogLevelsがenumから通常のオブジェクトへ変更されています。(これに伴い、一部フィールドが非推奨化されています。) これに合わせてLogLevel型が追加されており、v0.211.0でログレベルをnumber型として扱っていた箇所がLogLevelに変更される予定のようです。 std/front_matter: Formatが非推奨化されています。 std/webgpuが追加 Deno v1.39でのWebGPU APIの再導入に伴い、deno_stdにstd/webgpuモジュールが追加されています。 WebGPU APIに関連するユーティリティが提供されているようです。 std/netが追加 新規モジュールとしてstd/netが追加されています。 現在はgetAvailablePort()というシステムの空きポートを返してくれる機能のみが提供されています。 std/iniが追加 新規モジュールとしてstd/iniが追加されています。 INIファイルの解析やJavaScriptオブジェクトからの生成がサポートされています。...

December 17, 2023

Deno v1.39

Deno v1.39がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて解説します。 WebGPU APIの再導入 Deno v1.32で削除されたWebGPU APIが再導入されました。 利用するにはdeno.jsonでunstable: ["webgpu"]を指定するか--unstable-webgpuオプションの指定が必要です。 { "unstable": ["webgpu"] } 以下のリポジトリではWebGPU APIに関する使用例が公開されています。 https://github.com/denoland/webgpu-examples また、この追加に合わせて、deno_stdにもWebGPU API向けのユーティリティが追加されています。(std/webgpu) deno coverage サマリー/HTMLレポーターの追加 deno coverageコマンドにサマリーレポーターとHTMLレポーターが追加されました。 サマリーレポーターは新しくdeno coverageコマンドのデフォルトで使用されるレポーターとして設定されていて、以下のような形式でレポートが出力されます。 $ deno coverage ./coverage ----------------------------------------------------------- File | Branch % | Line % | ----------------------------------------------------------- demo/components/Button.tsx | 100.0 | 0.0 | demo/fresh.gen.ts | 100.0 | 100.0 | ... 省略 ... internal/test_utils/mod.ts | 100.0 | 100.0 | server.ts | 83....

December 17, 2023