2024/10/28〜2024/11/03の最新情報

Deno v2.0.4 Deno v2.0.4がリリースされています。 deno lsp typescript.preferences.preferTypeOnlyAutoImports deno lspの設定項目としてtypescript.preferences.preferTypeOnlyAutoImportsがサポートされています。このオプションにtrueを設定すると、TypeScriptの型がAuto importされる際にimport typeが挿入されるようです。 このオプションに合わせて、以前に導入されたAuto importに関する振る舞いがデフォルトで無効化されているため、以前の振る舞いに戻したい場合は、typescript.preferences.preferTypeOnlyAutoImportsにtrueを設定する必要があります。 feat(lsp): “typescript.preferences.preferTypeOnlyAutoImports” setting #26546 (Windows) deno upgradeでのdeno lspの自動停止 Winodwsでdeno upgradeを実行した際に、実行中のdeno lspを自動で停止する機能が導入されています。 fix(upgrade): stop running deno lsp processes on windows before attempting to replace executable #26542 deno compile リダイレクトに関する取り扱いの修正 リダイレクトが発生するサードパーティモジュール(例: https://deno.land/std/http/mod.tsなど)に依存している場合、deno compileで生成した実行可能ファイルでエラーが発生する問題が修正されています。 fix(compile): regression handling redirects #26586 deno check compilerOptions.jsxImportSourceに関する修正 ソースコード中でJSXが使用されていない場合、compilerOptions.jsxImportSourceが解決されないよう挙動が改善されています。 fix(check): ignore resolving jsxImportSource when jsx is not used in graph #26548 deno add/deno install \r\nの取り扱いの修正 deno....

November 3, 2024

2023/09/25〜2023/10/01の最新情報

Deno v1.37.1 Deno v1.37.1がリリースされました。 deno lsp 現在のファイルの全依存モジュールをキャッシュするQuickFixアクションが実装されています。(Cache all dependencies of this module.) また、deno lspでリモートのImport mapsのサポートも追加されています。 deno test Deno.testやDeno.TestContext.stepなどによるテストケースの登録がDeno v1.37から2倍近くまで高速化されています。 deno jupyter: Deno.jupyter.broadcastが追加 (unstable) Denoからdisplay_dataやupdate_display_dataメッセージを送信するためのメソッドのようです。 Deno.jupyter.broadcast Deno KV Deno.Kv#enqueueのdelayオプションに設定できる最大値が30日まで増加されました。 Node.js互換性 node:crypto: randomFillSync()にArrayBufferなどを渡すと、TypeErrorが発生する問題が修正されています。 package.json: exportsフィールドがnullだった場合、プロセスがパニックする問題が修正されています。 deno_std v0.203.0 deno_std v0.203.0がリリースされました。 std/ioが非推奨化 std/ioはDeno.ReaderとDeno.Writerベースの機能が提供されていたため、非推奨化されました。 std/encoding: encode/decodeが非推奨化 std/encodingの各モジュールで提供されていたencodeとdecodeが非推奨化されています。今後は、以下の関数への移行が推奨されます。 std/encoding/ascii85.ts: encodeAscii85/decodeAscii85 std/encoding/base32.ts: encodeBase32/decodeBase32 std/encoding/base58.ts: encodeBase58/decodeBase58 std/encoding/base64.ts: encodeBase64/decodeBase64 std/encoding/base64url.ts: encodeBase64Url/decodeBase64Url std/encoding/hex.ts: encodeHex/decodeHex std/front_matter 他のモジュールとの一貫性の向上のため、以下の各ファイルで提供されていたdefault exportが非推奨化されました。 std/front_matter/any.ts std/front_matter/json.ts std/front_matter/toml.ts std/front_matter/yaml.ts std/collections - 一部関数の引数がArrayからReadonlyArrayへ変更 以下の各関数の引数がArrayではなくReadonlyArrayを受け取るように修正されています。(std/collectionsの他の関数との一貫性の向上が目的)...

October 1, 2023

2023/07/10〜2023/07/16の最新情報

Deno v1.35.1 Deno v1.35.1がリリースされました。 Node.js互換性 node_modules/.deno/setup-cache.binという独自のキャッシュファイルが導入されています。 このファイルはnode_modules/.denoに関するディレクトリ構造を記録しており、このファイルを活用してシンボリックリンクの作成を効率化することで、node_modulesのセットアップを高速化することが狙いのようです。 https://github.com/denoland/deno/pull/19787 Deno.listenTls Deno.listenTlsのalpnProtocolsオプションを--unstableを指定せずに利用できるようになりました。(元々、Deno v1.35のリリース時に安定化される予定でしたが、今回のリリースで改めて安定化されました) https://github.com/denoland/deno/pull/19732 Deno.serve Deno.serveでBrotliによる圧縮が適用された際のパフォーマンスを改善するため、以下のパラメータが設定されています。 BROTLI_PARAM_QUALITY: 6 (ngx_brotliのデフォルトと同じ値) BROTLI_PARAM_LGWIN: 22 (brotliのデフォルトのウィンドウサイズ) https://github.com/denoland/deno/pull/19758 deno lsp deno.jsonのexcludeで指定されたファイルがdeno lspで取り扱われなくなるように挙動が改善されています。 https://github.com/denoland/deno/pull/19791 deno vendor deno.jsonのcompilerOptions.jsxImportSourceにImport Mapsで定義されたマッピングが指定された際に、対象のモジュールがベンダリングされない問題が修正されました。 https://github.com/denoland/deno/pull/19724 deno_std v0.194.0 deno_std v0.194.0がリリースされました。 std/msgpackが追加 MessagePackを取り扱うためのモジュールがdeno_stdに追加されています。 import { decode, encode } from "https://deno.land/std@0.194.0/msgpack/mod.ts"; const message = decode(encode({ type: "foo", message: "bar" })); console.info(message); // => `{ type: "foo", message: "bar" }` https://github....

July 16, 2023

Deno v1.35

Deno v1.35がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて解説します。 Deno API Deno.serveの安定化 Denoに組み込まれたHTTPサーバを起動するためのAPIであるDeno.serveが安定化されました。今後は--unstableを指定しなくても利用できます。 const ac = new AbortController(); setTimeout(() => ac.abort(), 10000); const server = Deno.serve({ signal: ac.signal, }, (req) => new Response("Hello Deno!")); await server.finished; これに合わせて、Deno.connectTlsのalpnProtocolsオプションも安定化されています。 Deno.listenTlsのalpnProtocolsオプションについては、おそらくv1.35.1で正式に安定化されるのではないかと思います。 新しいAPI Deno.errors配下に以下の新しいエラーが追加されています: NotADirectory FilesystemLoop IsADirectory NetworkUnreachable また、Deno.AtomicOperationが公開されています (今までは型定義のみが公開されていて、Deno名前空間では実際には定義されていませんでした) Web API ReadableStream.from ReadableStream.fromが実装されました。AsyncIteratorなどからReadableStreamを作成することができます。 function sleep(ms) { return new Promise((ok) => setTimeout(ok, ms)); } async function* gen() { for (let i = 0; i < 5; i++) { await sleep(i * 1000); yield i; } } const readableStream = ReadableStream....

July 9, 2023

2022/11/14〜2022/11/20の最新情報

Deno v1.28.0 Deno v1.28がリリースされました。 以下に変更内容をまとめたため、よろしければ参照ください。 Deno v1.28 Deno v1.28.1 Deno v1.28.1がリリースされました。 deno installコマンドでnpm:がサポートされています。 その他には、npmパッケージサポートに関する細かなバグ修正などが実施されています: Conditional exportsで指定されたエントリポイントが型定義を持っていない場合にエラーが発生する問題が修正 npmパッケージにfoo.server.jsのようにベースネーム部分に.を含むファイルが存在する場合に、うまく読み込みができない問題が修正 あるnpmパッケージの依存関係のバージョンにdist tagが指定されていた際に、うまく取り扱われない問題が修正 scopedパッケージに対して@types/*パッケージの型定義が適切に適用されない問題が修正 --lock-writeを指定すると、deno.lockからnpmパッケージが消えてしまう問題が解消 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.28.1 deno_std v0.164.0 deno_std v0.164.0がリリースされました。 std/fmt: durationモジュールが追加 ミリ秒単位で指定された時間のフォーマットされた文字列を取得することができます。 import { prettyDuration } from "https://deno.land/std@0.165.0/fmt/duration.ts"; prettyDuration(130000, { ignoreZero: true, formatType: "full" }); // => "2 minutes, 10 seconds" 補足) prettyDurationは以下のPRでformatにリネームされています。この変更は、おそらくv0.166.0あたりでリリースされると思われるため、今後利用する際はprettyDurationではなくformatを使用するとよさそうです。 https://github.com/denoland/deno_std/pull/2896 std/node: 互換性の向上 node/fs: - read()でコールバックが非同期に呼ばれるように修正 node/http: ServerResponse.finishedが実装 node/http: --unstableが指定されていると、Buffer形式のレスポンスが適切に取り扱われない問題が修正 node/string_decoder: StringDecoder....

November 20, 2022

2021/03/28〜2022/04/03の最新情報

Supabase Functions SupabaseでSupabase FunctionsというFaaSが利用できるようになりました。 Supabase FunctionsはDeno Deployをベースにしており、TypeScriptなどを利用してコードを記述できるようです。 Supabase Functions on Deno Deploy Edge Functions are now available in Supabase Deno v1.20.4 Deno v1.20.4がリリースされました。 変更点: 外部モジュールのimport時にリダイレクトが発生すると、deno compileで生成したバイナリがうまく動作しなくなる問題が修正されました。 Deno v1.20.3で非推奨化されたfetch()のシグネチャが修正されました。 変更前: function fetch( input: URL, init?: RequestInit, ): Promise<Response>; 変更後: function fetch( input: URL | Request | string, init?: RequestInit, ): Promise<Response>; deno lspでdeno.jsoncなどの拡張子が.jsoncのファイルがウォッチされない問題が修正されました。 deno taskコマンドでのPATHEXT環境変数の取り扱いが改善されました。 https://github....

April 3, 2022