2021/09/27〜2021/10/03の最新情報

DenoのNode.js互換モードについて denoland/deno#12295のissueで、DenoにNode.jsの互換モードを提供することが提案されています。 Denoを実行する際に--compatオプションを指定すると、Node.jsの組み込みモジュールの読み込みが有効化されるように提案されています。 $ deno run --compat main.mjs こちらの機能の実装はdenoland/deno#12293のPRにて進行中です。 今のところ、Import mapsとdeno_std/nodeを併用することで、Node.jsの組み込みモジュールを読み込めるように実装されているようです。 https://github.com/denoland/deno/issues/12295 https://github.com/denoland/deno/pull/12293 Deno v1.14.2 Deno v1.14.2がリリースされました。 このリリースはバグ修正やパフォーマンスの最適化などがメインです。 主な変更点: deno fmtやdeno testで.mkd, .mkdn, .mdwn, .mdown, 及び.markdownの拡張子のファイルがサポートされました 一度取り消しされたパーミッションが再び許可されないように修正されました Deno.HttpConnがすでに閉じられている場合にrespondWithを呼ぶと、プロセスがパニックする問題が修正されました 祖先のワーカーが閉じられたときまたは終了したときに、合わせて子孫のワーカーも閉じるまたは終了するように修正されました 祖先のワーカーが終了したもののその子孫に生きているワーカーが存在する場合、プロセスがパニックする問題が修正されました WindowsでDeno.killがサポートされました Request/Response/Eventオブジェクトの生成、Headersオブジェクトの内部実装、パーミッションチェックなどが最適化されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.14.2 deno_std v0.109.0 deno_std v0.109.0がリリースされました 変更点: node: stream/webの部分的なサポートが追加されました node/events: EventEmitter.callを呼べない問題が修正されました node/module: .mjsファイルをrequireできないように修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.109.0 lint.deno.landがDeno Deployへ移行 deno_lintの公式サイトであるlint.deno.landがDeno Deployへ移行されました。 それに合わせて、内部実装がdext.ts+Tailwind CSSからFresh+Twindへ移行されています。 DenoやDeno Deployなどでフロントエンド開発を行う際に参考になるかもしれないため、興味のある方はソースコードも見てみるとよいかもしれません。 https://github.com/denoland/deno_lint/pull/905

October 3, 2021

2021/09/20〜2021/09/26の最新情報

Deno v1.14.1 Deno v1.14.1がリリースされました。 このリリースはバグ修正がメインです。 変更点: 非async関数でfor-awaitを使用したときのエラーメッセージが改善されました v1.14.0で追加されたファイルロックAPIの型定義がlib.deno.ns.d.tsからlib.deno.unstable.d.tsに移動しました deno docでドキュメントを表示する際に、—unstableが必要になるなどの影響があります. (例: deno doc --builtin --unstable Deno.flock) スタックトレース中のData URLの表示が改善されました HMACキーをJSON Web Key形式でエクスポートできない問題が修正されました Deno.readFileの最適化 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.14.1 deno_std v0.108.0 deno_stdのv0.108.0がリリースされました。 変更点: collections: maxWithとminWithに渡した配列にundefinedが含まれていた場合、要素の並び順によって結果が異なってしまう問題が修正されました collections: maxBy, minBy, 及びsortByのselector引数でbigintやDateを返却できるように型定義が修正されました testing/asserts: assertThrowsやassertRejectsでコールバックがサポートされました import { assertEquals, assertRejects } from "https://deno.land/std@0.108.0/testing/asserts.ts"; await assertRejects(() => { return Promise.reject(new Error('foo')); }, (error: Error) => { assertEquals(error.message, 'foo'); }); https://github....

September 26, 2021

2021/09/13〜2021/09/19の最新情報

Deno v2のリリースプランについて Deno v2のリリースプランが公開されました。 https://github.com/denoland/deno/issues/12110 10/12にDeno v1.15, 11/22にDeno v2がリリース予定とのことです また、GitHub Discussionsにて、v2で実施予定の追加の変更点やDenoのエコシステムの拡大に関する議論内容などについて公開されています。 追加の変更点(今後、内容が変わる可能性があります!): NotCapableエラーの導入 DenoのパーミッションエラーとOSによって発生したパーミッションエラーを区別できるようにすることが目的のようです Deno.read()のDeno.write()などの削除 Import AssertionsとJSON Modules opメトリクスのリファクタリング/整頓 Deno 2.0 Release Plan Design Meeting 2021-09-16 Deno v1.14.0 Deno v1.14.0がリリースされました。 TypeScript v4.4への更新、deno fmtやdeno lintで設定ファイルがサポート、Web Crypto APIの強化、Deno.upgradeWebSocketの安定化、URLPatternの実装、シグナルAPI(unstable)への破壊的変更などが実施されています。 また、magurotunaさんによる日本語の紹介記事が公開されています(https://zenn.dev/magurotuna/articles/deno-release-note-1-14-0) 変更点: deno fmt/deno lint deno fmt でJSDocコメントへの基本的なサポートが追加されました deno fmtとdeno lintの挙動を設定ファイルやCLIオプションで変更できるようになりました ネイティブHTTPサーバ Deno.upgradeWebSocketが安定化されました Deno.upgradeWebSocket でUpgradeヘッダの大文字・小文字の違いを区別しないように修正されました ネイティブHTTPサーバでリクエストボディが消費されなかった場合に発生するリソースリークが修正されました FFI Deno....

September 19, 2021

2021/09/06〜2021/09/12の最新情報

Deno 2.0のスコープについて GitHub DiscussionsにてDeno 2.0のスコープやリリース予定時期について公開されました。 https://github.com/denoland/deno/discussions/11972 現時点では、今年の11月に2.0のリリースが検討されているようです。 Deno 2.0に向けて検討中の機能の例 (今後、変更される可能性がありますので参考程度に…) Deno.ReaderなどのJSのみで実装されたIO関連のAPIを削除(https://github.com/denoland/deno/issues/9795) 一部のAPIはすでにstd/io/util.tsなどへ移動されています デフォルトでのWorker内でDeno名前空間の有効化 TypeScriptのuseUnknownInCatchVariablesを有効化 Deno.customInspectを削除 デフォルトで型チェックをスキップする(https://github.com/denoland/deno/issues/11340) --configオプションを削除 (https://github.com/denoland/deno/discussions/7732) デフォルトでのロックファイルの生成・検証 localStorageや将来のIndexedDBなどの追加に備えたInternal Originの導入 TypeScriptのcompilerOptions.jsxFactoryとcompilerOptions.jsxFragmentFactoryのデフォルト値をそれぞれhと Fragmentに変更 (https://github.com/denoland/deno/issues/11186) デフォルトで外部のTypeScriptコードへの型エラーなどを報告させない (https://github.com/denoland/deno/issues/11970) dynamic importとWorker向けに--allow-importの導入 (https://github.com/denoland/deno/issues/8266) https://github.com/denoland/deno/discussions/11972 vercel-deno v1.0.0 Vercel serverless functionsのDenoランタイム apiディレクトリに各フレームワークなどを使用したサンプルコードが配置されています。 https://github.com/vercel-community/vercel-deno/releases/tag/1.0.0 deno_mongo v0.26.0 deno_mongo v0.26.0がリリースされました。 変更点: Collection#insertが非推奨化されました (代わりにinsertOneやinsertManyなどの使用が推奨されます) Bson.ObjectIdの型定義が削除されました (Bson.ObjectID の方は残っています) MongoClient.buildInfoがサポートされました (https://docs.mongodb.com/manual/reference/command/buildInfo/) https://github.com/denodrivers/deno_mongo/releases/tag/v0.26.0

September 12, 2021

2021/08/23〜2021/08/29の最新情報

Deno v1.13.2 Deno v1.13.2がリリースされました。 このリリースではバグ修正を中心に行われています。 変更点: SubtleCrypto#exportKeyでHMACがサポートされました deno testの--jobsオプションで0を指定するとエラーが発生するように修正されました Deno.dlopenに不正な型の引数を渡した際に、プロセスがパニックする問題が修正されました リソースリークを防止するために、Deno.HttpConn#closeを実行した際に、該当のDeno.HttpConnオブジェクトを経由して割り当てられた全てのリソースが開放されるように修正されました deno lspでlanguageIdとしてjsxとtsxがサポートされました (Nova などのエディタが標準のlanguageIdであるjavascriptreactやtypescriptreactではなく、jsxやtsxを使用するために対応されたようです) deno lspがサポートしないlanguageIdが指定された場合、エディタ上で診断が表示されないように修正されました (deno lspが解釈できないlanguageIdをエディタが指定した場合、Denoはそのファイルをtypescriptとして解釈していたため、誤って診断が表示されてしまう問題があったようです) クラシックWorkerでsetTimeoutなどのAPIを使用するとプロセスがクラッシュする問題が修正されました URLやURLSearchParamsのパフォーマンスが向上しました deno_std v0.106.0 deno_std v0.106.0がリリースされました。 変更点: async: delay関数でAbortSignalを使用した中断がサポートされました collection: findLastIndexでマッチする要素が見つからなかったときに-1ではなくundefinedが返却されるように修正されました testing: assertEqualsで、一方のオブジェクトにはconstructorが設定されているがもう一方には設定されていない場合に、保持しているプロパティが一致すればそれらのオブジェクトは同一と判断されるように変更されました node/buffer: 定数などのいくつかのAPIがexportされました node/perf_hooks: PerformanceEntryがdefault exportされるオブジェクトに追加されました https://github.com/denoland/deno_std/pull/1155 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.106.0 MDNでDenoがサポートされました MDN Web Docsの「ブラウザーの互換性」欄にDenoの情報が表示されるようになりました。 あるWeb APIがDenoのどのバージョンからサポートされているかを確認することができます。 例) https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/URL https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/TextDecoder https://deno.com/blog/deno-on-mdn Aleph.js v0.3.0 betaバージョン Next.jsライクなフレームワークであるAleph.jsのv0.3.0 betaバージョンが公開されました。 様々な機能の追加やパフォーマンスの向上などが図られています。 主な変更点: 新しいプラグインシステムの提供 (Aleph.jsのランタイムを拡張し、コードの変換プロセスに介入したりカスタムファイルタイプのサポートなどを追加できる仕組み) deno_std/http/serverからネイティブHTTP(Deno.serveHttp)への移行 APIミドルウェアがサポートされました。api/_middlewares....

August 29, 2021

2021/08/16〜2021/08/22の最新情報

Deno v1.13.1 Deno v1.13.1がリリースされました。 deno testやWeb Crypto APIのバグ修正などがメインです。 変更点: deno test --docでMarkdownファイルを引数に指定できるようになりました deno test --docで以下のようにignoreが指定されていると、そのコードブロックが無視されるようになりました \`\`\`ts ignore ... \`\`\` deno testでloadイベントが発火しない問題が修正されました localStorageへの書き込みのスループットがおよそ150倍高速化されました deno lintやREPLにおけるハイライトが改善されました SubtleCryptoのimportKeyやgenerateKeyメソッドのextractable引数でfalseがサポートされました SubtleCrypto#importKeyでArrayBufferをキーとして渡せるようになりました WebAssembly.instantiateStreamingに渡されたResponseオブジェクトにContent-Typeが設定されていなかった場合のエラーメッセージが改善されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.13.1 deno_std v0.105.0 deno_std v0.105.0がリリースされました。 変更点: bytes: containsがincludesにリネームされました bytes: indexOfとincludesでfromIndex引数がサポートされました collections: intersectで先頭の配列における重複が適切に取り扱われない問題が修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.105.0 deno_doc v0.11.0 deno_doc v0.11.0がリリースされました。 このリリースに合わせて、JavaScriptから利用できるAPIが公開されています。 https://deno.land/x/deno_doc@v0.11.0 https://github.com/denoland/deno_doc/releases/tag/v0.11.0 Oak v9.0.0 Oak v9.0.0がリリースされました。 Cookie関連のAPIへの破壊的変更やDeno Deployサポートの改善などが実施されています。 変更点: (破壊的変更) Cookieの署名にWeb Crypto APIが使用されるようになった関係でCookiesオブジェクトのgetやsetなどのメソッドが非同期になりました (Context....

August 22, 2021

2021/08/09〜2021/08/15の最新情報

Deno v1.13.0 Deno v1.13.0がリリースされました。 大きな変更点として、ネイティブHTTPサーバ(Deno.serveHttp)の安定化やTLS関連の機能の強化、プラグインシステムの廃止やFFIの導入などが行われています。 また、このリリースに合わせて、magurotunaさんによる日本語の紹介記事も公開されています: Deno 1.13.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 変更点: Deno.serveHttpが安定化されました Deno.upgradeWebSocketで返却されるオブジェクトのwebsocketプロパティがsocketにリネームされました Deno.upgradeWebSocketで返却されたWebSocketオブジェクトのcloseメソッドを呼ぶ際に、任意のコードを指定できるようになりました WebSocketStreamが実装されました (unstable) プラグインシステムが削除され、代わりにFFIが導入されました (unstable) --unsafely-treat-insecure-origin-as-secureオプションがサポートされ、TLS証明書の検証を無効化できるようになりました Deno.connectTlsでクライアント認証用の証明書と秘密鍵を渡せるようになりました DENO_TLS_CA_STORE環境変数が導入され、TLS接続時にシステムの証明書ストアを使用できるようになりました Deno.runでclearEnvオプションがサポートされ、子プロセスの環境変数をクリアできるようになりました (unstable) Deno.writeFileでAbortSignalがサポートされ、書き込みを中断できるようになりました Deno.permissions配下のAPIが引数としてURLオブジェクトをサポートしました Deno.systemCpuInfoが削除され、代わりにnavigator.hardwareConcurrencyがサポートされました Deno.errors配下の各エラーがErrorクラスを継承するように修正されました SubtleCrypto#importKey/exportKeyが実装されました(HMACキーのみサポート) SubtleCrypto#verifyでHMACキーがサポートされました --locationが指定された場合は、fetchでHTTPリクエストを送信する際にOriginヘッダが設定されるようになりました deno test --docでMarkdownファイル内のtsコードブロックの型チェックがサポートされました structuredCloneが実装されました initializeリクエスト発生時にinitializationOptions.cacheを指定することで、deno lspがDENO_DIRとして認識するディレクトリを指定できるようになりました deno lspでリファクタリングコードアクションがサポートされました —evalオプションがサポートされ、REPL起動時に指定したコードを実行できるようになりました REPLがコードに含まれるexport宣言を無視されるようになりました Import mapsでWindows形式のファイルパスがサポートされました deno docコマンドで不正なURLを指定するとプロセスがパニックする問題が修正されました Deno 1.13.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 https://deno.com/blog/v1.13 deno_std v0.104.0 deno_stdのv0.104.0がリリースされました。 新機能としてcryptoモジュールの追加やcollectionsモジュールのさらなる拡張などが行われています。 また、assertThrows/assertThrowsAsyncのシグネチャの変更やassertThrowsAsyncの非推奨化も実施されています。 変更点: 標準のCrypto/SubtleCryptoを拡張することを目的としてcryptoモジュールが追加されました collections: deepMerge, mapNotNullish, findLastIndex, sumOf, associateBy, 及びsortBy関数が実装されました testing: assertThrowsの戻り値がErrorからvoidに変更されました testing: assertThrowsAsyncの戻り値がPromise<Error>からPromise<void>に変更されました testing: assertRejectsが追加され、代わりにassertThrowsAsyncが非推奨化されました http/file_server: If-Modified-Sinceヘッダに応じて304を返却するようになりました node: assert/strict, path/posix, path/win32, fs/promises, stream/promises, timers/promises, util/types, 及びperf_hooksモジュールが追加されました async: deadlineに渡したPromiseがすでにrejectされていた場合、プロセスがクラッシュする問題が修正されました Deno標準ライブラリ0....

August 15, 2021

2021/07/26〜2021/08/01の最新情報

Deno v1.12.2がリリース Deno v1.12.2がリリースされました。 今回のリリースでは、主にバグ修正をメインに実施されています。 変更点: deno lspのdeno/virtualTextDocumentメソッドでdeno:/status.mdを表示する際に、Workspace Settingsセクションが表示されるようになりました --inspectオプションで表示されたデバッグ用URLに対してHTTPなどの非WebSocketリクエストを送信すると、Denoがクラッシュする問題が修正されました Deno.connectTls及びDeno.startTlsで--certオプションで指定した証明書が使用されるように修正されました deno infoコマンドでX-TypeScript-Typesヘッダなどで読み込まれたTypeScriptファイルの情報も表示されるようになりました deno testコマンドの引数に指定したモジュールが、メインモジュールとして読まれる問題が修正されました(import.meta.mainがtrueに設定されてしまう) GCのタイミングで不要になったResponseオブジェクトのボディに紐づくリソースが開放されるようになりました Deno.upgradeWebSocketで、リクエストのConnectionヘッダにカンマ区切りで複数の値が含まれていた場合も、適切に動作するように修正されました Deno.upgradeWebSocketがリクエストのConnectionヘッダの大文字・小文字を区別しなくなりました deno lspでX-TypeScript-Typesによって型定義が提供されるモジュールとimport typeやexport typeなどを併用していると、ホバーなどがうまく機能しなくなる問題が修正されました deno lspでImport mapsファイルが更新された際に、依存関係や診断内容が再計算されない問題などが修正されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.2 deno_std v0.103.0がリリース deno_std v0.103.0がリリースされました 変更点: async/deferred: Deferredオブジェクトにstateプロパティが追加され、Promiseの現在の状態を問い合わせられるようになりました http/file_server: ETagとIf-None-Matchヘッダへのサポートが追加されました http/file_server: Rangeヘッダがサポートされました encoding/base64url: 不正な形式のbase64url文字列が渡された際に、TypeErrorを投げるように修正されました encoding/toml: TOMLパーサが書き直され、ネストされたテーブルなどが適切に取り扱われるように修正されました encoding/yaml: parseAll関数の型定義が改善されました testing/asserts: assertThrowsAsyncのエラーメッセージで実際に投げられたエラーではなく、常にErrorクラスが表示される問題が修正されました testing/asserts: assertEqualsがクラスの違いを考慮するように修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.103.0 deno-sqlite v2.5.0がリリース deno-sqliteのv2.5.0がリリースされました。 変更点: DBクラスのコンストラクタにoptionsパラメータが追加され、データベースを開く際の挙動を詳細に制御できるようになりました PreparedQueryタイプにcolumnsメソッドが定義されました Deno.fdatasyncSyncを使って、SQLiteがファイルのデータを適切にディスクに同期できるようになりました https://github.com/dyedgreen/deno-sqlite/releases/tag/v2.5.0 depcheck depcheckはソースコード中の未使用の依存関係を検出するためのDenoモジュールです https://github.com/ebebbington/depcheck deno-github-contributions-api deno-github-contributions-apiは、Deno Deployで動作するGitHub上でのコントリビューション数を取得するためのAPIです。...

August 1, 2021

2021/07/19〜2021/07/25の最新情報

Deno v1.12.1がリリース Deno v1.12.1がリリースされました。このリリースではバグの修正が中心に行われています。 変更点: crypto.getRandomValuesでBigInt64ArrayとBigUint64Arrayがサポートされました ネイティブHTTPサーバで、Cookieヘッダの値と名前の組が、セミコロンではなくコンマ区切りで設定されてしまう問題が修正されました FileReader#abort()が現在の読み込み操作のみを中止するように修正されました Array#atやString#atなどの型定義が追加されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.1 deno_std v0.102.0がリリース deno_std v0.102.0がリリースされました。 新規モジュールとして、std/collectionsが追加されています。 変更点: 新しくstd/collectionsモジュールが追加されました encoding/toml: コメントのみを含む行で#の前に空白が含まれていると、それがコメントではなくキーとして解析されてしまう問題が修正されました encoding/toml: クォートや空白などを含むキーが仕様通りに解析されない問題が修正されました hash: Hash#updateでUint8Array以外のTypedArrayが適切に取り扱われない問題が修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.102.0 Deno標準ライブラリ0.102.0で追加されたcollectionsの紹介 Oak v8.0.0がリリース Oak v8.0.0がリリースされました。 このリリースには破壊的変更が含まれます。 変更点: Deno v1.12.0で実装されたDeno.upgradeWebSocket()ベースのWebSocketサポートが追加されました それに伴い、Context.#upgradeが標準のWebSocketオブジェクトを返却するように変更されています (破壊的変更) Applicationオブジェクトを作成する際に、contextStateオプションによってContext.stateが作成される際の挙動を制御できるようになりました。 Context#sendでcontentTypesオプションがサポートされ、Content-Typeヘッダの内容をカスタマイズできるようになりました。 デフォルトで、補足されなかった例外が標準エラーに出力されるようになりました (この挙動はlogErrorsオプションにfalseを設定することで無効化できます) https://github.com/oakserver/oak/commit/9f7dad2144f41c6bdf098577351f7b36554ee4ba deno_mongo v0.24.0がリリース DenoのMongoDBクライアントであるdeno_mongoのv0.24.0がリリースされました。 変更点: Collection#dropIndexesが実装されました Collection#findAndModifyが実装されました https://github.com/denodrivers/deno_mongo/releases/tag/v0.24.0

July 25, 2021

2021/07/12〜2021/07/18の最新情報

Deno v1.12.0のリリース Deno v1.12.0がリリースされました。 変更点: MessageChannelとMessagePortがサポートされました Deno名前空間のObject.freezeによる凍結が解除され、configurableになりました WebAssembly.instantiateStreamingがサポートされました tsconfig.jsonやDeno.emitでtypesオプションがサポートされました /// <reference types="..." />がサポートされました SharedArrayBufferのworker間での共有がサポートされました SubtleCrypto.generateKeyとSubtleCrypto.sign、SubtleCrypto.verifyがサポートされました Deno.createHttpClientでproxyオプションがサポートされました ネイティブHTTPサーバでWebSocketがサポートされました (Deno.upgradeWebSocket) Denoのデバッグ機能(--inspect/--inspect-brk)が改善され、コンソールへの出力がDevToolsとターミナルの両方に出力されるようになりました deno lspのtextDocument/hoverメソッドで依存モジュールの情報を表示できるようになりました REPLの補完の挙動が改善されました REPLでimport宣言がサポートされました REPLでTypeScriptがサポートされました REPLなどでEventやRequestなどのクラスのprototypeを評価しようとすると、プロセスがクラッシュする問題が修正されました deno testで--shuffleと--fail-fast=<N>オプションがサポートされました DedicatedWorkerGlobalScopeのイベントハンドラが仕様通りに動作するように修正されました Deno.ppidとDeno.memoryUsageがstableになりました console.tableの出力が改善されました fetch APIでユーザが指定したHOSTヘッダが無視されるようになりました fetch APIでOPTIONSリクエストを送信したときに、レスポンスボディが設定されるように修正されました performance APIのWeb標準との互換性が向上しました SignalStream#disposeを呼んだ後にもSignalStream#thenで登録したコールバックが呼ばれてしまう問題が修正されました Deno.copyが非推奨化されました 循環依存の関係にある複数のモジュールを平行で動的importすると、プロセスがクラッシュする問題が修正されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.12.0 https://deno.com/blog/v1.12 Deno 1.12.0 がリリースされたので新機能や変更点の紹介 deno_std v0.101.0のリリース deno_stdのv0.101.0がリリースされました。 このリリースにはいくつかの破壊的変更が含まれています。 変更点: encoding/hex: encodedLen, encodeToString, decodedLen, decodeStringが削除され、errInvalidByteとerrLengthが非公開になりました (破壊的変更) mime/multipart: MultipartReader#readFormの戻り値であるMultipartFormDataの各メソッドが配列を返却するように変更されました。それに合わせて、fileとvalueメソッドがそれぞれfilesとvaluesにリネームされています (破壊的変更) uuid/v4: generate関数が非推奨化されました (Web Crypto APIが実装されたため) uuid/v5: Web Crypto APIの実装に合わせ、generate関数のシグネチャが変更されました (破壊的変更) async: deadline関数とdebounce関数が追加されました encoding/toml: 不適切な形式の文字列が適切に取り扱われるよう修正されました encoding/toml: stringifyで複数の型が混在した配列が適切にシリアライズされない問題が修正されました encoding/toml: 不適切な空白文字が含まれていた際に、例外が投げられるように修正されました hash: BLAKE3ハッシュ関数がサポートされました http/cookie: Domain属性に不適切な形式の値が設定されていないかチェックされるようになりました http/cookie: deleteCookieでPath属性とDomain属性の指定がサポートされました http/cookie: setCookieでmaxAgeオプションに0を指定するとエラーが発生する問題が修正されました io/bufio: readLines関数で、EOFに達した際に余分な空文字列がyieldされる問題が修正されました io/util: Deno v1....

July 18, 2021