Deno v1.40

Deno v1.40がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて解説します。 Temporalサポート DenoでTemporal がサポートされました。利用するには--unstable-temporalの指定が必要です。 Temporal.Now.instant(); 今のところTemporalのサポートはv2での安定化が検討されているようです。 Decorators proposal (stage 3)のサポート ⚠️ V8でまだサポートされていない関係で.jsファイルではまだ動作しないようなためご注意 (.tsなどのトランスパイルされるファイルでのみ動作します) TypeScript v5で導入されたDecorators (stage 3)がDenoでもサポートされました。 これに伴い、今までデフォルトで有効化されていたTypeScriptのexperimentalDecoratorsは無効化されたため、もし利用したい場合はdeno.jsonで明示的に有効化する必要があります。 { "compilerOptions": { "experimentalDecorators": true } } TypeScript5で導入されたStage 3のDecoratorを眺めてみる | 豆蔵デベロッパーサイト deno.json importsでnpm:URLのマッピングを定義する際の挙動の改善 (Import map expansion) npmパッケージが提供するサブパスの読み込みに関する挙動が改善されています。 例えば、deno.jsonでImport Mapsを定義しておき、npm:なしでmswとmsw/nodeを読み込みたい場面があったとします。 import { http, HttpResponse } from "msw"; import { setupServer } from "msw/node"; const server = setupServer( http.get(`${location.origin}/api/user`, () => HttpResponse.json({ id: 1, name: "foo", })), ); この場合、v1....

January 28, 2024

2024/01/15〜2024/01/21の最新情報

fresh v1.6.2 fresh v1.6.2がリリースされています。 Tailwind CSS tailwindプラグインを本番環境で事前ビルドなしに利用しようとした場合に、エラーが発生するように挙動が改善されています。 また、初期化スクリプトでTailwind CSSを利用するように選択した場合、GitHub Actionsの設定もセットアップされるように改善されています。 https://github.com/denoland/fresh/pull/2227 Partials <Partial>による再レンダリング時に、f-partialで指定されたエンドポイントが<title>を返さなかった場合、タイトルが失われてしまう問題が修正されています。 f-client-navが適用された<form>からサブミットされた際に、ブラウザURLが更新されない問題が修正されています。 Import Attributes IslandコンポーネントでImport Attributesが利用できない問題が解消されています。 fresh v1.6.3 fresh v1.6.3がリリースされています。 dangerouslySetInnerHTMLを使用している際のプロトタイプ汚染攻撃への対策が行われています。 もしfreshを利用されている場合は、可能な限りこのバージョンへのアップデートを行うように推奨されています。 Deno v1.39.4 Deno v1.39.4がリリースされています。 deno.jsonで./から始まるパスが各種include/excludeオプションに含まれていた場合、それらがうまく取り扱われなくなっていた問題が修正されています。 deno check: excludeで指定されたディレクトリにcompilerOptions.typesで指定されたd.tsファイルが含まれていた場合、プロセスがパニックする問題が修正されています。 External WebGPU surfaces / BYOW WebGPUによるレンダリング結果を外部ウィンドウに出力できるようにするため、Deno.UnsafeWindowSurfaceというAPIが追加されています。 feat: External webgpu surfaces / BYOW (#21835) この機能は今のところ、Deno v1.40でのリリースが検討されているようです。 deno_sdl2では、まだリリースはされていないものの、この機能へのサポートが進んでいるようです。 Add windowSurface() 非推奨APIの使用に関する警告について Deno 2.0に向けて、Deno.runなどの非推奨化されたDeno APIの使用時に警告を表示する機能が導入されています。 feat: Start warning on each use of a deprecated API #21939...

January 21, 2024

2021/08/02〜2021/08/08の最新情報

deno-sqlite v3.0.0がリリース deno-sqliteのv3.0.0がリリースされました。 このリリースではRowsタイプへの破壊的変更やパフォーマンスの向上などが実施されています。 変更点: DB#queryメソッドで型パラメータがサポートされました DB#queryメソッドの戻り値がRowsタイプからRowタイプの配列へ変更されました DB#prepareQueryメソッドで型パラメータがサポートされました DB#prepareQueryの戻り値であるPreparedQueryタイプが大幅に変更され、より詳細にクエリの実行方法を制御できるようになりました v3.0.0 v2.5.0 DB#queryEntriesメソッドが追加され、問い合わせ結果をオブジェクトの配列として取得できるようになりました localtime修飾子がローカルのタイムゾーンを参照するように修正されました https://github.com/dyedgreen/deno-sqlite/releases/tag/v3.0.0 Velociraptor v1.1.0がリリース DenoのタスクランナであるVelociraptorのv1.1.0がリリースされました。 変更点: スクリプトを実行する際に--option=value形式の引数が—-option value形式に正規化されてしまう問題が修正されました vrコマンドを引数なしで実行した際に、Composite scriptsのdescプロパティで定義した説明文が表示されるように修正されました https://github.com/jurassiscripts/velociraptor/releases/tag/1.1.0 deno_sdl2 SDL2へのバインディング まだ開発途中のようですが、Denoのプラグインシステム(Deno v1.13.0にて削除される予定です)に依存せず、Canvas互換のAPIを介してRustで実装されたTCPサーバとやり取りしているようです。 https://github.com/littledivy/deno_sdl2

August 8, 2021