2021/01/17〜2022/01/23の最新情報

Deno v1.18.0 Deno v1.18.0がリリースされました。 設定ファイルの自動読み込みがサポート 今までは、設定ファイルを読み込むためには--configの指定が必要でした。 $ deno run --config ./deno.json ./main.ts 今後は、--configが指定されなかった場合、deno.jsonまたはdeno.jsoncという名前の設定ファイルを自動で読み込まれるようになります。 Deno.testのsub-steps APIが安定化 Deno.testでテストケースのグループ化を行うためのsub-steps APIが安定化されました。 今後は--unstableを指定しなくても利用できます。 Deno.test("nested test case", async (t) => { const success = await t.step("step 1", async (t) => { const success = await t.step("step 1-1", () => { throw new Error("Failed!"); }); if (!success) throw new Error("Failed!"); await t.step("step 1-2", () => {}); }); if (success) throw new Error("Failed!...

January 23, 2022

2021/01/10〜2022/01/16の最新情報

Deno v1.17.3 Deno v1.17.3がリリースされました。 このリリースでは、バグ修正を中心に実施されています。 変更点: deno installで--allow-allを付与した際に、パーミッションが分解されてスクリプトが作成されないように修正されました。 具体的には、今まではdeno installで--allow-allを指定すると、下記のようなスクリプトが作成されていました。 #!/bin/sh # generated by deno install exec deno run --allow-read --allow-write --allow-net --allow-env --allow-run --allow-ffi --allow-hrtime --quiet --unstable 'http://localhost:3000/bin.ts' "$@" この形式でスクリプトが作成されてしまうと、将来的に新しい--allow-*オプションが導入された際などにスクリプトが意図した通りに動作しなくなってしまうため、この修正が実施されました。 deno bundleやdeno compileの--outputオプションにディレクトリを指定できるようになりました。 ディレクトリを指定した際は、バイナリ名は自動で推論されるようです。 deno coverageコマンドで型チェックが行われなくなりました。 あるモジュールが複数のファイルからimportされていた場合などに、適切にカバレッジが収集されなくなる問題が修正されました。 WorkerでDeno.memoryUsage()が使えない問題が修正されました。 lib.deno_core.d.tsのエラーが修正されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.17.3 deno_std v0.121.0 deno_std v0.121.0がリリースされました。 変更点: crypto: MD4がサポートされました。 http/file_server: --quietオプションによりログ出力を無効化できるようになりました。 node: zlibパッケージが実装されました。 node/fs: fs.write()とfs.writeSync()が実装されました。 node/http: ClientRequest#abortが実装されました。また、'response'イベントが発火されるように修正されました。 node/url: url....

January 16, 2022

2021/01/03〜2022/01/09の最新情報

Deno v1.17.2 Deno v1.17.2がリリースされました。 バグ修正などが中心に行われています。 主な変更点: deno testとdeno fmtで拡張子が.mts, .cjs, 及び.ctsのファイルがサポートされました。 JSON modulesを使用するとdeno bundleが失敗する問題が修正されました。 ファイルの末尾に空行があると、全コードが実行されていたとしてもカバレッジが100%にならない問題が修正されました。 SubtleCrypto.exportKeyでAES/HMACキーをJWK形式でエクスポートする際にbase64ではなくbase64urlを使用するように修正されました。 SubtleCrypto.deriveKeyでAES-CTRがサポートされました。 FFI経由で関数を呼ぶ際に不正な形式のパラメータを渡すとプロセスがパニックする問題が修正されました。 以下のような名前付き関数を使用したテストケースでdeno lspのテスト用コードレンズが動かない問題が修正されました。 Deno.test(function name() {}); Deno.addSignalListener()でSIGSEGVなどのシグナルのハンドラを登録しようとした際に、プロセスがパニックする問題が修正されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.17.2 deno_std v0.120.0 deno_std v0.120.0がリリースされました。 crypto Tigerハッシュがサポートされました。 uuid version()が実装されました。 node https.request()が実装されました。 process.execPathが実装されました。 vm.runInThisContext()が追加されました。 process.exit()を使うと'exit'イベントが2回発火する問題が修正されました。 fs.readdir()でディレクトリが存在しなかったときにエラーが正しく扱われない問題が修正されました。 child_process.spawnでenvオプションに数値やBoolean型の値を指定できるようになりました。 path/glob joinGlobs()のextendedオプションのデフォルト値がtrueに変更されました。 fs/expand_glob expandGlob()のextendedオプションのデフォルト値がtrueに変更されました。 testing/asserts assertEqualsで0と-0が不一致と判断される問題が修正されました。 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.120.0 設定ファイル(deno.json)の自動読み込みについて 以下のPRでDenoに設定ファイルの自動読み込み機能が実装されています (まだマージはされていません)...

January 9, 2022

2021/12/20〜2021/12/26の最新情報

Deno v1.17.1 Deno v1.17.1がリリースされました。 以下の新機能が追加されています。 deno lspでのテストのデバッグ用コードレンズ deno replでのImport Assertionsのサポート https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.17.1 deno_std v0.119.0 deno_std v0.119.0がリリースされました。 std/hash Tigerハッシュのサポートが追加されました。 std/cryptoへのTigerハッシュの追加は次のリリース以降になりそうです (#1749) std/uuid uuid/mod.tsでvalidate関数が実装されています。 与えられた文字列が正しい形式のUUIDであるかをチェックできます。 https://doc.deno.land/https://deno.land/std@0.119.0/uuid/mod.ts/~/validate std/node util.debuglog()が利用できるようになりました。 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.119.0 Denoでネットワークインターフェースを取得するためのopが実装 下記issueにて提案されていたネットワークインターフェース(IPアドレス、MACアドレス)を取得するための機能が部分的に実装されました。 Get all the network interfaces in Deno 以下のPRではopのみが実装されており、JavaScript APIはまだ実装されていません。(今のところ、利用するためには--allow-envの指定が必要で、JavaScript APIの名前はDeno.networkInterfacesになりそうです。) feat(ext/net): add op_network_interfaces リリースされるバージョンはまだ未定ですが、早ければ次のv1.18で入る可能性がありそうです。 Get all the network interfaces in Deno feat(ext/net): add op_network_interfaces

December 26, 2021

2021/12/13〜2021/12/19の最新情報

Deno v1.17.0 Deno v1.17.0がリリースされました。 --no-check=remoteのサポート リモートモジュール(http:またはhttps:で始まるモジュール)の型チェックのみが無効化されます。 $ deno run --no-check=remote mod.ts Import assertionsのサポート Import assertionsが実装されました。 現在はJSON modulesのみがサポートされています。 import modules from "./modules.json" assert { type: "json" }; Object.keys(modules); Deno.testのシグネチャの向上 Deno v1.16.4までは下記の形式のみがサポートされていました。 Deno.test(name: string, fn: (t: Deno.TestContext) => void | Promise<void>): void Deno.test(t: Deno.TestDefinition): void v1.17で以下のオーバーロードが追加され、使い勝手が向上しました。 // オプションを第2引数、テスト関数を第3引数で指定 Deno.test("foo", { permissions: { read: false } }, () => { Deno.cwd(); }); // オプションを第1引数、テスト関数を第2引数で指定 Deno.test({ name: "bar", ignore: Deno....

December 19, 2021

2021/11/29〜2021/12/05の最新情報

Deno v1.16.4 Deno v1.16.4がリリースされました。 このリリースはバグ修正がメインです。 変更点: SubtleCrypto.encryptで指定されたキーとアルゴリズムが一致しない場合、例外が投げられるようになりました deno testのOpサニタイザーの安定性が向上しました WebSocketStreamの作成後にAbortControllerで中断すると、AbortErrorではなくDeno.errors.BadResourceエラーが発生する問題が修正されました Worker#terminateを呼ぶと、プロセスがまれにパニックする問題が修正されました WorkerのメインモジュールでTop-Level Awaitが使われておりなおかつWorkerが作成後即座にterminateされると発生した模様 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.16.4 deno_std v0.117.0 deno_std v0.117.0がリリースされました。 httpモジュールでの新機能の追加やnodeモジュールのNode.jsとの互換性の向上が実施されています。 httpモジュール serveなどの関数でonErrorオプションがサポートされ、handlerで発生したエラーを補足できるようになりました const handler = (request: Request) => { throw new Error("Hello"); }; const servePromise = serve(handler, { addr: "localhost:3000", onError(_error) { return new Response("Internal Server Error", { status: 500 }); }, }); nodeモジュール readline: createInterface()が実装されました process: process.stdin.read()で読み込みが非同期に行われるようになりました buffer: Bufferでbase64エンコーディングがサポートされました....

December 5, 2021

2021/11/22〜2021/11/28の最新情報

Denoのこれまでとこれから JSConf JPでのkt3kさんのDenoに関する発表資料が公開されました。 Denoの概要や作られた背景、今後のロードマップなどについて解説されています。 Denoのこれまでとこれから Deno v1.16.3 Deno v1.16.3がリリースされました。 このリリースはバグ修正がメインです。 ランタイム Deno.watchFsで発火されるイベントに"other"という新しいイベントタイプがサポートされました。 (#12097) 設定ファイル(--config)に記載されたパスが、その設定ファイルからの相対パスによって解決されるようになりました (今まではカレントディレクトリに基づいて解決されていました) --reloadオプションが指定された際は、.tsbuildinfoファイルを読み込まないように修正されました Deno.readFileで/procディレクトリのファイルが読めない問題が修正されました。 すでに停止されたワーカーなどでコードを評価しようとすると、プロセスがパニックする問題が修正されました。 deno lsp initializationOptions.configで指定された設定ファイルのinclude/excludeの設定が考慮されるようになりました。例えば、lint.files.excludeで指定されたファイルはエディタ上で診断結果が表示されなくなります。 @deprecatedコメントを付けた関数などで適切に警告が表示されるようになりました。 設定ファイルやImport mapsが配置されているパスによっては、LSPによる再読込がうまく行われない問題が修正されました。 deno fmt Markdownファイルをフォーマットした際に、&nbsp;などの文字が削除される問題が修正されました。 deno compile 引数としてimportを含まない.jsファイルを指定した場合、ソースコードのバンドルがスキップされるようになりました。 Web Crypto API crypto.subtle.decryptでの復号に失敗した際に、プロセスがパニックする問題が修正されました https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.16.3 deno_std v0.116.0 deno_std v0.116.0がリリースされました。 node os.hostname()が実装されました util.inspect()の互換性が向上しました httpパッケージで立てたサーバが不正な形式のリクエストを受信した際に、プロセスがパニックする問題が修正されました fmt printfで少数を表示する際に適切に丸めが行われない問題が修正されました https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.116.0 Drash v2.2.0 Drashのv2.2.0がリリースされました。 GraphQLやETag、レート制限などのサポートが追加されています。 https://github.com/drashland/drash/releases/tag/v2.2.0 NOVAS DenoでSvelteアプリケーションを開発するためのツール https://github.com/NOVASland/NOVAS

November 28, 2021

2021/11/15〜2021/11/21の最新情報

Slackの次世代開発プラットフォームについて Slackの次世代開発プラットフォームが発表されました。 CLIやSDKなどでDenoが採用されるようです。 https://deno.com/blog/slack https://api.slack.com/future Deno v1.16.2 Deno v1.16.2がリリースされました。 このリリースはバグ修正などがメインです。 deno testのsub-steps APIを使った際に、テストレポートに実行されたステップ数が表示されるようになりました。 deno test --docでコードブロックにCRLFが含まれていると、適切にタイプチェックが行われない問題が修正されました リモートモジュールのdynamic importに時間がかかる問題が改善されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.16.2 deno_std v0.115.0 deno_std v0.115.0がリリースされました。 std/fsでの破壊的変更やstd/nodeのNode.jsとの互換性向上などが実施されています。 std/fs fs/mod.tsからcopy()やcopySync()がexportされなくなりました (これらのAPIは--unstableに依存するためです) std/node wasiパッケージが実装されました。 process 下記APIが追加されました process.config process.exitCode process.stdin.setRawMode process.hrtime.bigint process.nextTickのNode.jsとの互換性が向上しました fs 下記APIが追加されました fs.readSync fs.read fs.rm fs.rmSync http Node.jsとの互換性が向上しました。(Server#listen()の引数なしの形式のサポート、ServerResponse#end()で空のレスポンスのサポートなど) util util.isBuffer/util._extend/util.stripVTControlCharactersが追加されました util.isRegExpのNode.jsとの互換性が向上しました events EventEmitterがES6のクラス形式からES5形式の実装に変更されました。(これによりNode....

November 21, 2021

2021/11/08〜2021/11/14の最新情報

Deno v1.16.0 Deno v1.16.0がリリースされました。 React 17 JSX Transformのサポート React 17で導入された新しいJSX Transformのサポートが追加されました。 https://reactjs.org/blog/2020/09/22/introducing-the-new-jsx-transform.html https://devblogs.microsoft.com/typescript/announcing-typescript-4-1/#jsx-factories .jsxまたは.tsxファイル中で@jsxImportSourceを使うことで有効化されます。 /** @jsxImportSource https://esm.sh/preact@10.5.15 */ export function Hello(props) { return ( <div>Hello, {props.name}</div> ) } また、--configオプションで指定する設定ファイルで有効化することも可能です。 { "compilerOptions": { "jsx": "react-jsx", "jsxImportSource": "https://esm.sh/react@17.0.2" } } ※Denoの特性上、"jsx": "react-jsx"を指定した際は、jsxImportSourceの指定も必要です。 Deno API 新しいシグナルAPI Deno.addSignalListenerとDeno.removeSignalListenerが実装されました (unstable) const signalListener = () => { // ... }; Deno.addSignalListener("SIGTERM", signalListener); Deno.removeSignalListener("SIGTERM", signalListener); この変更に合わせて、既存のDeno.signalは削除されています。...

November 14, 2021

2021/10/25〜2021/10/31の最新情報

Deno v1.15.3 Deno v1.15.3がリリースされました。 このリリースはバグ修正がメインです。 変更点: TLS接続関連のAPIで発生することのあるプロセスのハングや大きなデータの書き込みがうまくいかない問題などが修正されました Deno.emitでalready borrowed: BorrowMutErrorが発生する問題が修正されました globalThis経由でFormDataなどのWeb APIを参照しようとすると型エラーが発生する問題が修正されました など https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.15.3 deno_std v0.113.0 deno_std v0.113.0がリリースされました。 変更点: collections: runningReduceに渡すreducer関数にcurrentIndexが渡されるようになりました testing/asserts: assertIsErrorが追加されました node/module: require()でnode:プレフィックスがサポートされました const EventEmitter = require("node:events"); node/module: Common JSモジュールの中でimport/exportを使用した際の警告メッセージが親切になりました node/url: url.urlToHttpOptionsが実装されました node/os: os.archの返却値がNode.jsに一致するように修正されました node/events: onとemitメソッドを非EventEmitterオブジェクトに束縛して実行できるようになりました http/file_server: ファイル一覧ページでパンくずリストが表示されるようになりました http/file_server: ファイル名に%記号などが含まれている場合、そのファイルに適切にアクセスできない問題が修正されました http/file_server: 200や206以外のレスポンスを返却する際に生じるリソースリークが修正されました http/file_server: エラーログに色がつくようになりました...

October 31, 2021