2025/10/13〜2025/10/19の最新情報
サプライチェーン攻撃関連の対応について --minimum-dependency-age 以前に紹介した--minimum-dependency-ageオプションを実装するPRがマージされています (#30752) 以前に紹介した時点からの差分として、ISO 8601 durationやRFC 3339形式での日付の指定がサポートされています。 # (1) ISO 8601 duration 形式で5時間を指定 (`--minimum-dependency-age=300`と等価) $ deno install --minimum-dependency-age=PT5H npm:preact # (2) 指定された日付以前にリリースされたバージョンをインストール $ deno install --minimum-dependency-age=2025-10-19T21:00:00.000Z npm:preact このオプションは unstable という扱いのようなので、次のv2.5.5あたりでリリースされる可能性がありそうです。 deno.jsonへのminimumDependencyAgeの追加 まだマージはされていませんが、deno.jsonにminimumDependencyAgeというフィールドを追加するPRが作成されています。 feat(unstable): ability to specify minimum dependency age in deno.json file #31007 b9ad4e6a9c630b46f18aa541140cfcdc14ae622e時点での実装によると、このフィールドに--minimum-dependency-ageと同様のフォーマットで期間を指定しておくことで、--minimum-dependency-ageと同様にインストールされるパッケージのバージョンを制御できるようです。 deno.jsonのminimumDependencyAgeと--minimum-dependency-ageを同時に指定した場合、--minimum-dependency-ageの方が優先されるようです。--minimum-dependency-age=0を指定することで、minimumDependencyAgeを無効化できます。 Hono v4.10.0 Hono v4.10.0がリリースされています。 hono/client Middlewareが返却したレスポンスの型定義をhono/clientが推論できるよう改善されています (#4393) hono/request hono/requestにcloneRawRequest()が追加されています。HonoRequestが保持しているRequestオブジェクトに関して、bodyがすでに使用された場合とそうでない場合をそれぞれ考慮して、賢くRequestをクローンしてくれるようです (#4382) hono/ssg hono/ssgにdefaultPluginが追加されています。これはユーザーがプラグインを指定しなかった際にデフォルトで適用され、ステータスとして200が返却されなかったページの生成をスキップしてくれるようです (#4394) Hono CLI Hono CLIが公開されています。 リポジトリ: honojs/cli 参考: Introduce Hono CLI 主にAIコーディングエージェント向けに使用されることが想定されたhono searchコマンドやHonoアプリケーションを最適化するためのhono optimizeコマンドなど、様々なコマンドが提供されているようです。