2025/01/13〜2025/01/19の最新情報

Deno v2.1.6 Deno v2.1.6がリリースされています。 deno check compilerOptions.typesに関する修正 compilerOptions.typesで指定されたモジュールの解決が適切に行われないことがある問題が修正されています (#27686) 未サポートのメディアタイプに関する修正 Denoが認識しないメディアタイプのモジュールを常に.jsとして扱っていた問題が修正されています (#27631) Ambient modulesによって任意の拡張子のモジュール(例: *.svg)に型を適用しているパッケージに対して型チェックがうまく動作しない問題があったようです。 vite/client向けの改善 /// <reference types="..." />ディレクティブにおいて、typesにnpm:から始まらない名前が指定された場合に、うまくパッケージを解決できない問題が修正されています (#27690) 主にvite/clientを意識した対応のようです。 また、npmパッケージからimport.metaの型を拡張できない問題が修正されています。 deno lsp vscode_denoにおいて未保存のファイルをフォーマットできない問題が修正されています (#27637) deno compile - Windows向けのバグ修正 Windows向けに生成したバイナリーでerror: Uncaught SyntaxErrorエラーが発生することがある問題が修正されています (#27654) DENO_DIRがコンパイル対象のコードと別のドライブにある場合にこのエラーが発生していたようです。 Node.js互換性の改善 node:net npm-check-updatesパッケージやplaywright installコマンドを動かすためのワークアラウンドが導入されています。 node:fs/promises FileHandleに以下のメソッドが実装されています: writev chown utimes node:child_process spawn()などのAPIでoptions.envが指定された際に、指定された環境変数のみが子プロセスに設定されるよう挙動が修正されています (今まではoptions.envで指定されたものに加え、親プロセスに元々設定されていた環境変数もすべて引き継がれていたようです) esm.sh v136 esm.sh v136がリリースされています。 jsrパッケージの読み込みが正式にサポート 実験的機能であったjsrパッケージのサポートが正式に公開されています: import { pick } from "https://esm.sh/jsr/@std/collections@1.0.9/pick"; pkg.pr.newのサポート pkg.pr.newからのパッケージの読み込みがサポートされています。esm.sh/prから読み込むことができるようです。 pnpmへの依存の削除 pnpmへの内部的な依存が削除され、Goベースの独自のパッケージマネージャーが導入されているようです。これに伴いNode.jsへの依存も不要になる模様です。esm.shをセルフホストしたい場合に影響がありそうです。 unenvの導入 unenvが内部的に導入され、これに伴い以下のような読み込みがサポートされたようです: import { join } from "https://esm....

January 19, 2025

2024/10/07〜2024/10/13の最新情報

Deno v2がリリース Deno v2が正式にリリースされました。公式ブログとYoutubeでアナウンスが行われています: https://deno.com/blog/v2.0 https://www.youtube.com/watch?v=d35SlRgVxT8 新しい発表について 大きな点として、LTSリリースチャネルが発表されています。Deno v2.1からLTSチャネル向けにリリースから6ヶ月間の間は、重要度の高いバグ修正などがバックポートされ続ける想定のようです。 また、Webサイトだけ先に公開されていたDeno for Enterpriseについても正式に発表されました。 周辺ライブラリでの対応 Oakではすでに対応が行われており、v17.1.0にてすでにDeno v2サポートがリリースされています: Release v17.1.0 Honoについてもまだリリースはされていなさそうですが、早速、Deno v2の対応が入れられています (ci: use Deno v2 #3506) 各種パッケージマネージャーを抽象化してくれるni.zshでも、Deno v2のリリースに合わせて、Denoのサポートが導入されたようです (v1.3.0) deno_stdのリリース deno_stdがリリースされています。 @std/cbor 新規パッケージとして@std/cborが追加されています。CBORの実装が提供されます。 @std/collections@1.0.8 @std/collections@1.0.8がリリースされています。 Iterableのサポート @std/collections@1.0.7に続けて、以下のAPIでもIterableオブジェクトのサポートが追加されています: takeLastWhile (@std/collections/unstable-take-last-while) dropWhile (@std/collections/unstable-drop-while) intersect (@std/collections/unstable-intersect) dropLastWhile (@std/collections/unstable-drop-last-while) @std/async@1.0.6 @std/async@1.0.6がリリースされています。 @std/async/unstable-mux-async-iteratorが追加 @std/async/unstable-mux-async-iteratorではMuxAsyncIteratorが提供されており、振る舞いとしては既存の@std/async/mux-async-iteratorにおける同名APIと同じですが、コンストラクタ引数に複数のAsyncIterableを可変長引数として渡すことができる点が異なります。 @std/streams@1.0.7 @std/streams@1.0.7がリリースされています。 @std/streams/unstable-to-byte-stream toByteStream (@std/streams/unstable-to-byte-stream)が追加されています。ReadableStream<Uint8Array>をreadable byte streamへ変換してくれます。 @std/io@0.225.0 @std/io@0.225.0がリリースされています。 非推奨APIの削除 非推奨化された以下のAPIが削除されています。APIによっては@std/streamsに対応するものがあるため、そちらへの移行が推奨されます。 削除対象 移行先 補足 StringReader Buffer....

October 13, 2024

2022/10/17〜2022/10/23の最新情報

Deno v1.26.2 Deno v1.26.2がリリースされました。 サブプロセス関連のAPIやnpmサポートの改善、fetch()の互換性の向上などが実施されています。 Deno.SpawnOptionsでwindowsRawArgumentsオプションがサポート Windows上でこのオプションにtrueを指定すると、コマンドライン引数のクォーテーションの付与とエスケープがスキップされます。 const { success, stdout } = await Deno.spawn(cmd, { args, windowsRawArguments: true, }); この機能は、後述するdeno_std v0.160.0におけるwindowsVerbatimArgumentsの実装に利用されています。 npmサポートの改善 dist-tagがサポートされています。 例) import ts from "npm:typescript@next"; その他の改善として、npmレジストリからのパッケージ情報のダウンロード処理が並列化されています。 Fetch APIの互換性の向上 Fetch Standardとの互換性の改善が実施されています。 例) Headersで不正な形式のヘッダを連続で解析すると、二度目以降の解析時にエラーが発生しない問題が修正 fetch()の呼び出し時にRangeヘッダが指定された際は、Accept-Encoding: identityが自動で設定されるように修正 ResponseやRequestに空のFormDataを渡せるように改善 Responseに設定したReadableStreamから非Uint8Array型のチャンクが読み込まれた際は、TypeErrorが発生するように修正 レスポンスボディがContent-Lengthを超過した際などにTypeErrorが発生するように修正 それ以外にもCache APIやWeb Streams APIなどでも互換性の向上が実施されています。 その他の変更点 deno taskでのスクリプト実行時にINIT_CWD環境変数が設定されるように修正 (npm runとの互換性の向上が目的のようです) deno.json(c)のimportMapオプションにリモートURLを指定できるように改善 deno lspでの補完時に、スニペットが適切に取り扱われるように修正 コンパイル対象ファイルの名前が@で始まるときに、deno compileがパニックする問題が修正 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.26.2 deno_std v0.160.0 deno_std v0.160.0がリリースされました。 このリリースではstd/nodeのNode.js互換性の向上が実施されています。 変更点: std/node/readline/promisesが実装 std/node/child_process: windowsVerbatimArgumentsオプションがサポート std/node/fs: Windowsでfs....

October 23, 2022