2024/06/10〜2024/06/16の最新情報

Deno v1.44.2 Deno v1.44.2がリリースされています。 CLI deno lsp textDocument/formattingで DocumentFormattingParamsのoptionsが考慮されるように挙動が改善されています。(LSP: Formatting ignores passed formatting options (#23257)) また、auto importにおいて.d.tsなどが提案されるべき場面で、誤って.jsが提案されてしまうことがある問題が修正されています。(lsp: import suggestion imports .d.ts file as .js (#23017)) deno lint BOM付きのUTF-8形式のファイルでdeno lintがパニックする問題が修正されています。 バグ修正 複数のDenoプロセスが並列で同時にリモートモジュールのダウンロードを行っていると、処理が失敗することがある問題が修正されています。 また、dynamic importをするとプロセスがハングすることがある問題が修正されています。(Investigating hung/paused process while dynamically importing async module (#24098)) Node.js互換性の改善 Node-API Node-APIの実装がリライトされています。これにより、Prismaがハングしてしまう問題が解消されるようです。(Prisma library using N-API hangs often (#24010)) node:child_process stdioオプションで'ipc'とファイルディスクリプタ(整数)の指定がサポートされました。 node:http ServerResponse#setHeaderのvalue引数に配列が指定された場合の挙動が修正されています。 今までの挙動: 配列の各値をカンマ区切りで結合し、単一のヘッダーとして追加されていました。 Deno v1.44.2: 配列の各要素ごとにヘッダーが追加されます。 node:vm Scriptにおける以下の問題が修正されています。 node:processがimportできない問題 (#22441) globalが未定義になる問題 (#23852) メモリリーク (#23913) WebSocket WebSocketでBlobを送信する際に、順番通りにメッセージが送られない問題が修正されています。(websocket....

June 16, 2024

2022/10/17〜2022/10/23の最新情報

Deno v1.26.2 Deno v1.26.2がリリースされました。 サブプロセス関連のAPIやnpmサポートの改善、fetch()の互換性の向上などが実施されています。 Deno.SpawnOptionsでwindowsRawArgumentsオプションがサポート Windows上でこのオプションにtrueを指定すると、コマンドライン引数のクォーテーションの付与とエスケープがスキップされます。 const { success, stdout } = await Deno.spawn(cmd, { args, windowsRawArguments: true, }); この機能は、後述するdeno_std v0.160.0におけるwindowsVerbatimArgumentsの実装に利用されています。 npmサポートの改善 dist-tagがサポートされています。 例) import ts from "npm:typescript@next"; その他の改善として、npmレジストリからのパッケージ情報のダウンロード処理が並列化されています。 Fetch APIの互換性の向上 Fetch Standardとの互換性の改善が実施されています。 例) Headersで不正な形式のヘッダを連続で解析すると、二度目以降の解析時にエラーが発生しない問題が修正 fetch()の呼び出し時にRangeヘッダが指定された際は、Accept-Encoding: identityが自動で設定されるように修正 ResponseやRequestに空のFormDataを渡せるように改善 Responseに設定したReadableStreamから非Uint8Array型のチャンクが読み込まれた際は、TypeErrorが発生するように修正 レスポンスボディがContent-Lengthを超過した際などにTypeErrorが発生するように修正 それ以外にもCache APIやWeb Streams APIなどでも互換性の向上が実施されています。 その他の変更点 deno taskでのスクリプト実行時にINIT_CWD環境変数が設定されるように修正 (npm runとの互換性の向上が目的のようです) deno.json(c)のimportMapオプションにリモートURLを指定できるように改善 deno lspでの補完時に、スニペットが適切に取り扱われるように修正 コンパイル対象ファイルの名前が@で始まるときに、deno compileがパニックする問題が修正 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.26.2 deno_std v0.160.0 deno_std v0.160.0がリリースされました。 このリリースではstd/nodeのNode.js互換性の向上が実施されています。 変更点: std/node/readline/promisesが実装 std/node/child_process: windowsVerbatimArgumentsオプションがサポート std/node/fs: Windowsでfs....

October 23, 2022

2021/08/01〜2022/08/07の最新情報

Deno v1.24.2 Deno v1.24.2がリリースされました。 FFIに関する改善 Deno.UnsafePointerView#getArrayBufferがpointerが指すデータのコピーではなく、pointerが指すデータを直接返すように修正されています。 また、Deno.PointerValueが追加されています。 これに合わせて、ポインタを取り扱う各APIの戻り値などでもこの型が使用されるように修正されています。 その他には、戻り値が64ビット値の関数に対してもV8 Fast API Callsによる最適化が適用されるようになりました。 その他の変更点 プロパティにErrorオブジェクトが設定されたオブジェクトをthrowすると、プロセスがパニックする問題が修正されました。 deno vendor: dynamic importに失敗した際に、プロセスがパニックする問題が修正されました。 deno lsp: import節の入力補完において、レジストリ補完の最中のみ/がコミット文字として使用されるように修正されました。 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.24.2 deno_std v0.151.0 deno_std v0.151.0がリリースされました。 Node.jsの互換レイヤーに関するバグ修正や機能の追加が実施されています。 変更点: node/fs: fs.existsSync()が例外をthrowする可能性がある問題が修正されました。 node/fs: fs.watchFile()とfs.unwatchFile()が実装されました。 node/http(s): http.request()などでprotocolを省略した際に、デフォルトで適切なプロトコルが設定されるように修正されました。 https://github.com/denoland/deno_std/releases/tag/0.151.0 Deno Merch Deno公式のショップサイトが公開されました。 https://merch.deno.com/ ソースコードも公開されており、Fresh/Twind/SWR/GraphQL Storefront API (Shopify)をベースに実装されているようです。 https://github.com/denoland/merch Freshのロードマップ Freshのロードマップが公開されました。 Roadmap (#563) 直近では、以下の変更が予定されているようです。 プラグインシステムの実装 (現状、Twindプラグインの実装が進行しているようです) <Head>コンポーネントの非推奨化 (<head>タグによって直接メタ情報を埋め込めるようにする予定のようです) https://github.com/denoland/fresh/issues/563 PrismaのDenoサポートについて Prismaの以下のissueで、Denoのサポートについて議論されています。...

August 7, 2022