2022/10/03〜2022/10/09の最新情報

Deno v1.26.1 Deno v1.26.1がリリースされました。 Node-APIの実装 DenoでNode-APIが実装されました。 Node-APIで実装されたアドオンのrequire()での読み込みがサポートされます。 Node-APIを有効化するためには、今のところ、--allow-ffiの指定が必要なようです。 (ただし、将来的にオプションが変わる可能性はあるようです) いまのところ、lightningcssやlz4-napiなどが動作することが確認されているようです。(napi-rs/napi-rs#900) Node.js互換に関する改善 Node-APIの実装以外に関する改善として、npm:経由で読まれたパッケージの依存関係の解析結果がキャッシュされるようになりました。 これにより、キャッシュが存在する場合は、Viteの起動が3倍近く高速化されているようです。 キャッシュの仕組みはSQLiteをベースに実装されており、$DENO_DIR/node_analysis_cache_v1にデータベースが作成されます。 その他の改善として、deno cacheでのnpm:のサポートやrequire()でのJSONファイルの読み込みなどがサポートされています。 Web Cache APIのバグ修正 Deno v1.26で追加されたCache APIに関するバグ修正が実施されています。 Cache.put()に渡したResponseオブジェクトがconsumed状態にならない問題が修正 Cache.put()に渡したResponseに紐づくReadableStreamの読み込みでエラーが起きると、リソースリークが発生する問題が修正 Cache.put()で書き込みに失敗したときに、中途半端にキャッシュが保存されないように改善 その他の修正 --unstableを付けないと、Deno.hostname()がundefinedになる問題が修正 (Deno.hostname()はDeno v1.26で安定化されています) リクエストボディの読み込みが最適化 (perf(ext/fetch): consume body using ops (#16038)) 一度、Request#text()などでリクエストボディを消費したにも関わらず、再度Request.bodyを参照するとRequest.bodyUsedがfalseに戻ってしまう問題が修正 Deno.serve()で、ステータスコードが204の際はContent-Lengthが設定されないように修正 SubtleCrypto.deriveBits()でlength引数に与えられた長さが考慮されない問題が修正 https://github.com/denoland/deno/releases/tag/v1.26.1 deno_std v0.159.0 deno_std v0.159.0がリリースされました。 std/textprotoの非推奨化 以下の理由などから、std/textprotoが非推奨化されました。 現在はdeno_stdの内部で使われていないこと deno_stdの方針として、GoスタイルのAPI(Deno.Reader/Deno.Writer)からWeb Streams APIベースへ移行されていること 今後は、このモジュールの使用は避けることが推奨されます。 std/streams/conversion: iterateReaderのバグ修正 iterateReaderに長年存在していたバグが修正されています。 具体的な修正内容については、以下の記事で詳細に内容が解説されています。 Deno のめっちゃ難しいバグを修正した - Qiita また、この修正に関連してiterateReader()の実装が効率化されています。(perf(streams): memory optimizations by avoiding large buffer allocation in a loop (#2748))...

October 9, 2022