2026/07/06〜2026/07/12の最新情報

Deno v2.9.2 Deno v2.9.2がリリースされています。 deno desktop --hmr - フレームワークとの統合 フレームワーク検出機能によってフレームワークが検出され かつ --hmrオプションが指定されている場合、該当フレームワークのdevサーバーが起動されるように改善されています (#35722, #35851)。ただし、まだすべてのフレームワークで本機能がサポートされているわけではなく、現状ではFreshと各種Viteベース (Nuxt, SvelteKitなど) のフレームワークのみがサポートされているようです。 React Router (フレームワークモード) のサポート deno desktop及びdeno compileのフレームワーク検出機能においてReact Routerのフレームワークモードがサポートされています (#35557)。@react-router/devパッケージの有無に基づいて検出されます。 公式ドキュメント: docs(desktop): document React Router support (#3361) opacity/transparent ウィンドウの透明度の調整がサポートされています (#35646)。 下記APIによって利用できます。 Deno.BrowserWindowOptionsのopacity及びtransparentオプション Deno.BrowserWindowのgetOpacity()及びsetOpacity()メソッド --exclude-unused-npm deno compileで提供されている--exclude-unused-npmオプションのサポートがdeno desktopコマンドにも追加されました (#35740) desktop.backend deno.jsonにおけるdesktop.backendフィールドの設定値が適用されない問題が修正されています (#35815) セキュリティ minimumDependencyAge deno.jsonのminimumDependencyAge.excludeにおいてワイルドカード形式によるパッケージ指定がサポートされています (#35746) { "minimumDependencyAge": { "age": 1440, "exclude": [ "jsr:@std/*" ] } } node:net Deno v2....

July 12, 2026

Deno v2.9

はじめに Deno v2.9がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて紹介します。 deno desktop 実験的機能としてDenoでデスクトップアプリケーションを開発するためのdeno desktopコマンドが実装されています (#33441, #35267, #35296, #35378, #35420, #35424, #35425, #35442, #35472, #35484, #35485) 内部的にはdeno compileの仕組みを活用して実装されているようで、フレームワークの検出機能などもサポートされています。 deno desktopでは--backendオプションにより以下の3種類のバックエンドを切り替えることができます: webview (デフォルト) cef raw 各種バックエンドの実装はlaufeyというライブラリから提供されており、$DENO_DIR/laufey/<laufey-version>にダウンロードされます。 --outputオプションに指定したファイル名の拡張子から、様々なフォーマットへのパッケージングがサポートされています (.dmg/.msi/.AppImage/.deb/.rpmなど) その他にも--hmrオプションによるHMRのサポート、Deno.serve()との統合、bindings[name]()によるDenoランタイムからバックエンドへの関数の公開、alert()/confirm()などによるネイティブポップアップの表示、NotificationAPIによる通知、Deno.BrowserWindow/Deno.Tray/Deno.dock/Deno.MenuItem/Deno.autoUpdate()などのAPIなどがサポートされています。 先週に紹介した時点からの差分として、フレームワークの検出機能において通常のViteを使用したプロジェクトの検出がサポートされています (#35470)。今まではVite SSRを使用しているケースのみがサポートされていましたが、より様々なプロジェクトで活用の余地が広がりそうです。 deno bundle --declaration deno bundleに--declarationオプションが追加されています (#33838)。バンドルとともに単一の型定義ファイルを生成してくれるため、deno packコマンドなどと併用すると便利そうです。 $ deno bundle src/lint.ts --outdir dist --declaration ⚠️ deno bundle is experimental and subject to changes Emit dist/lint.d.ts Bundled 15 modules in 62ms dist/lint.js 63.9KB deno link/deno unlink deno link及びdeno unlinkコマンドが実装されています (#34359)。deno....

June 28, 2026

Deno v2.8

はじめに Deno v2.8がリリースされました。 この記事では主な変更点などについて紹介します。 グローバルAPIに関する破壊的変更 タイマーAPI globalThis.setTimeout()やglobalThis.setInterval()などのタイマーAPIにおいて、Web標準ではなくNode.jsベースの実装が使用されるように変更されています (#33249) これにより、これらのAPIからはnumber型ではなくnode:timersモジュールのTimeoutやImmediateなどのオブジェクトが返却されます。 また、この変更に伴い、TypeScriptで自動的にlib: ["node"]が設定されるように変更されています (#33823) URLSearchParams globalThis.URLSearchParamsがNode.js互換となるように修正されています (#34119) 軽微ですが、コンストラクター引数としてnullやundefinedを渡した際の振る舞いが若干異なるようです。 deno add/deno install npm:プレフィックスの指定の省略がサポート deno addの引数に指定したパッケージでnpm:及びjsr:が省略された場合、デフォルトでnpm:が指定されたものとみなすよう挙動が変更されています (#33246, #34290) # 下記は`deno add npm:zod`と同様に振る舞います $ deno add zod --prod/--skip-types deno installコマンドに--prod/--skip-typesオプションが追加されています (#33248) --prodオプションを指定すると、package.jsonのdevDependenciesに指定されたパッケージのインストールがスキップされます。 --skip-typesオプションは--prodとの併用が想定されており、指定されるとpackage.json及びdeno.jsonで指定された@types/*パッケージのインストールがスキップされます。 --package-json deno add/deno install/deno remove/deno uninstallコマンドに--package-jsonオプションが追加されています (#33199) package.jsonとdeno.jsonが併用されたプロジェクトにおいてこれらのコマンドを実行するとデフォルトではdeno.jsonが更新されます。--package-jsonオプションを指定することで、更新対象のファイルをdeno.jsonからpackage.jsonに変更できます。 --os/--arch --os及び--archオプションが追加されています (#32785) Denoはデフォルトで現在のプラットフォームに基づいてnpmパッケージのoptionalDependenciesにおける適切なプラットフォーム向けの依存関係のみをダウンロードしますが、--os及び--archを使用することでこの挙動を変更し、指定されたOS/アーキテクチャー向けの依存関係のダウンロードを行わせることが可能です。 --archと既存のDENO_INSTALL_ARCH環境変数を併用した場合、--archが優先されます。 deno test OpsサニタイザーとResourcesサニタイザーがデフォルトで無効化 OpsサニタイザーとResourcesサニタイザーをデフォルトで無効化する変更が実施されています (#33250) これらを有効化するために、下記いずれかの手段が提供されています。 1. Deno.test Deno.test()の下記オプションをtrueに設定することで、該当テストケースでサニタイザーを有効化できます: sanitizeOps sanitizeResources また、テストファイル内でDeno.test.sanitizer()を実行することで、該当のテストファイル内のすべてのテストケースでサニタイザーを有効化できます。 Deno.test.sanitizer({ ops: true, resources: true, }); Deno....

May 24, 2026

2026/04/27〜2026/05/03の最新情報

直近のDenoの変更について 直近でDenoのmainブランチにいくつかの機能がマージされているため紹介します。 ⚠️ これらの機能はまだ正式にはリリースされていないため、今後、使用方法などが変更される可能性があります deno compile - フレームワークの検出機能 deno compileコマンドにフレームワークの検出機能が追加されています: feat: framework detection for deno compile #33164 deno compileの引数としてディレクトリが指定された場合、指定されたディレクトリ内に存在する設定ファイル (例: next.config.js)などに基づいてDenoが自動的にプロジェクトで使用されているフレームワークを検出し、必要に応じて該当フレームワーク向けのビルドコマンドを実行した上で、最終的に実行可能ファイルを作成してくれます。 現状、以下のフレームワークがサポートされているようです: Next.js Fresh Astro Nuxt SvelteKit Remix SolidStart TanStack Start Vite (SSR) 先週に紹介したdeno desktopコマンドにおいてフレームワークの検出機能の導入が検討されており、その一環の対応であると思われます。 catalog:プロトコル カタログ機能を実装するPRがマージされています: feat(npm): add catalog: protocol for centralized dependency versions in workspaces #32947 ワークスペースのルートにおけるdeno.jsonまたはpackage.jsonにおいてcatalogもしくはcatalogsプロパティーを定義しておくことで、pnpmなどと同様にワークスペースメンバーの各package.jsonにおいてカタログで定義されたパッケージのバージョンをcatalog:形式で参照することができます。 deno transpile 昨年に提案されていたdeno transpileコマンドが実装されています: feat: add deno transpile subcommand #32691 TypeScriptファイルをJavaScriptファイルにトランスパイルするためのコマンドで、--declarationオプションを指定することで.d.tsファイルの生成も行えるようです。 現在はクローズされていますが、以前にDenoからnpmパッケージの公開を行えるようにするためのdeno publish –npmの実装が進められており、deno transpileコマンドの追加はその一環である可能性もありそうです。...

May 3, 2026

2025/08/04〜2025/08/10の最新情報

deno.jsonでのパーミッションセットの定義について まだDraft状態ですが、deno.jsonでのパーミッションセットの定義をサポートするPRが作成されています。 feat: permissions in the config file #30330 以前に導入が検討されていた頃の仕様と比較して、以下のような変更点がありそうです (まだマージはされていないため、今後、仕様が変わる可能性があります): deno.jsonにおいてパーミッションセットの一覧を定義するためのフィールド名がpermissionSetsからpermissionsに変わっています。 bench/compile/testという名前のパーミッションセットは特別扱いされ、パーミッションセットが省略された状態で-P(--permission-set)オプションが指定された際に、それぞれdeno bench/deno compile/deno testの実行時に自動で適用されるようです (cli/args/mod.rs#L1172-L1188) deno.jsonで複数のパーミッションセットを定義することができます: { "permissions": { "default": { "read": ["data"], "net": true }, "tool": { "read": ["src"], "write": ["generated"] } } } -Pまたは--permission-setによって定義されたパーミッションセットを適用できます: # `default`パーミッションセットを適用 $ deno run -P main.ts # `tool`パーミッションセットを適用 $ deno run --permission-set=tool tools/codegen.ts FreshのViteプラグインが公開 (@fresh/plugin-vite) 直近で開発されていたFreshのViteプラグインが正式にマージされています:...

August 10, 2025

2024/09/23〜2024/09/29の最新情報

Deno v2.0.0-rc.5/v2.0.0-rc.6/v2.0.0-rc.7がリリース Denoのv2.0.0rc.5〜v2.0.0 rc.7がリリースされています: v2.0.0-rc.4からv2.0.0-rc.5までの差分 v2.0.0-rc.5からv2.0.0-rc.6までの差分 v2.0.0-rc.6からv2.0.0-rc.7までの差分 --allow-importの導入 --allow-importという新しいパーミッションフラグが導入されています (短縮形式は-I) Deno v2からリモートモジュールの読み込みを許可するホストに制限がかかるようです。必要に応じて--allow-importにリモートモジュールの読み込みを許可するホストを指定する必要があります。 ただし、デフォルトで以下のホストからのモジュールのimportが許可されるようなので、基本的なケースにおいては今まで通り利用できると思われます: deno.land jsr.io esm.sh raw.githubusercontent.com 例えば、unpkg.comからモジュールをimportしようとすると、上記のいずれのホストにも当てはまらないため、権限が要求されます: import ky from "https://unpkg.com/ky@1.7.2"; const res = await ky.get("https://api.github.com/repos/uki00a/deno-weekly").json(); この場合、以下のように権限が求められます: $ deno run --allow-net main.js ┏ ⚠️ Deno requests import access to "unpkg.com:443". ┠─ Requested by `import()` API. ┠─ Learn more at: https://docs.deno.com/go/--allow-import ┠─ Run again with --allow-import to bypass this prompt. ┗ Allow? [y/n/A] (y = yes, allow; n = no, deny; A = allow all import permissions) > --allow-importによってunpkg....

September 29, 2024

2024/05/13〜2024/05/19の最新情報

Deno v1.43.4 Deno v1.43.4がリリースされました。このリリースはバグ修正やパフォーマンス改善などがメインです。 deno publish expandoプロパティのサポート deno publish(fast check)やdeno docでexpandoプロパティが認識されない問題が修正されています。 --dry-runの改善 deno publish --dry-runの実行時に、以下のケースでエラーが発生するように挙動が改善されています。 バージョン指定がないjsr:specifierが検出された場合 deno.jsonが存在しない場合 Node.js互換性の改善 node:worker_threads メインスレッドとWorkerスレッドでモジュールキャッシュが分離されました。SvelteKitなどのパッケージがこの挙動に依存しているようです。(#23461) node:os homedirの互換性が改善されています。 node:fs EISDIRが発生する状況下でReferenceErrorが発生してしまう問題が修正されています。 Deno API "junction"に関する型定義の追加 Deno.SymlinkOptionsのtypeプロパティの型定義に"junction"が追加されています。 "junction"のサポートは以前に実装されていたものの、型定義が追加されていなかったようです。 ReadableStream ReadableStreamのSymbol.asyncIteratorメソッドが返却する非同期イテレーターに対して.return()の直後に.next()を呼ぶと、.next()が返却したPromiseが.return()が返却したものよりも先に解決される問題が修正されています。 Update ongoing promise in async iterator return() method #22389 その他 DenoがTypeScriptなどのファイルをトランスパイルする際に、トランスパイル後のソースからコメントが削除されてしまう問題が修正されています。 Deno v1.43.5 Deno v1.43.5がリリースされています。 Deno v1.43.4でいくつかのnpmパッケージを使おうとするとエラーが発生していたため、その修正が行われています。(#23862) deno_stdのリリース deno_stdのリリースが行われています。主要な変更点だけ抜粋します。 @std/collections@0.224.2 invertとinvertByが追加されています。オブジェクトのキーと値を入れ替えることができます。 const actual = invert({ "foo": 1, "bar": 2 }); const expected = { "1": "foo", "2": "bar" }; assertEquals(actual, expected); freshのホームページの新デザイン freshのホームページのデザインが更新されています。...

May 19, 2024

2024/03/11〜2024/03/17の最新情報

Deno v1.41.3 Deno v1.41.3がリリースされています。 Node.js互換性の改善 BYONMを有効化した際に、VitePressが動かせるようになったようです。 node:crypto 以下のサポートが追加されています。 getCipherInfoの基本的な実装が追加 createPublicKeyの初期実装が追加 createPrivateKeyでDHがサポート Sign#signでEC鍵がサポート node:worker_threads receiveMessageOnPortが実装されています。 また、Workerに指定したスクリプトが終了したら、Workerがプロセスの終了をブロックしないように挙動が変更されました。 node:fs statfsが実装されています。 また、symlinkでjunctionタイプがサポートされています。 node:timers Immediateクラスが追加され、setImmediateの戻り値として返却されるように変更されています。 node:module isBuiltinが実装されました。 node:punycode Node.jsとの互換性が改善されています。 node:http validateHeaderNameとvalidateHeaderValueが公開されました。 .cssサポート npmパッケージに.cssへのimportが含まれていた際に、型エラーが起きないように挙動が改善されています。 deno publish fast checkにおけるasで指定されたリテラル型の推論などが改善されています。 Fresh v2について Fresh v2に関する新機能や変更点などに関するissueが公開されています。 The road to Fresh 2.0 #2363 以下のような機能や変更などが検討されているようです。 deno.land/xからJSRへの移行 ExpressやHonoライクな新しいプラグインAPIを提供する Preactの非同期コンポーネントサポートを活用して非同期Routeコンポーネントをレンダリングする <Head>の削除 (今のところ、ハンドラーから<head>に追加する要素を返却できるようにすることなどが検討されているようです) など deno-sqlx sqlx crateやGoのdatabase/sqlライクなインターフェースを提供するためのdeno-sqlxモジュールが公開されています。 halvardssm/deno-sqlx 以下のPRで初期実装が進められているようです。 feat: initial implementation #1

March 17, 2024